間違いだらけの日本語英語
私は30代になってからアメリカ東部3都市で7年間暮らした。それまで英語を話す機会がなく口が回らないことにも困ったが、同じくらい困ったのが日本語英語。英語のフリした日本語は本来の意味と混同してややこしく、私の拙い英会話を邪魔してきた。自分の覚え書きの意味も含めて羅列するが、他にもあれば自身の向上のためにも教えて頂きたいと思う。
日本語でのマンションは英語のmansionじゃない!
違いに一番驚いたのがこの単語だった。
在米当時のある日、私はアメリカ人の友人に
「うちのマンションが。。」
と言いながら我が家を指さした。当時の我が家は古いが25階建てのマンションだ。と思っていた。ところが友人は口の前で人差し指を左右に動かしながら
「チッチッチ(軽い舌打ち)。マンションはベッドルームがいくつもある豪華な一軒家のこと。これはアパートメントよ。」
なんと。日本での意味と全く違うではないか。どうしてこうなってしまったのか。
当たり前だが日本語のバイクは英語のbikeじゃない
バイクは日本語だとオートバイのことを指す。だがこれを英語にすると、Bike。
Bicycle の略称になるので、自転車のことになる。
英語だとmotorcycle だ。
わかっているのに意外と曲者な単語で、日本語のバイクの意味が邪魔をしてしばし混乱した。
日本語のキャッシュバックは英語のCash backじゃない
日本語だと、キャッシュバックは商品を買ったりしたときに何%かを現金還元するというような意味になると思う。
ところがアメリカだと、クレジットカードやデビッドカードを使用したレジでの清算時にキャッシュバックをするか画面上で訊かれる。
銀行やATMに行かなくても、買い物ついでに店で自分の口座から現金を引き出すことが出来る。これがCash backだ。
買い物をしたのに店員さんから現金を貰う(貰ったような気になっているだけなのだが)という不思議な感覚を味わえる。
渡米当初はスーパーでキャッシュバックされる意味がよくわからなかった。
クレームをつけるは日本語
クレームをつけるは日本語だ。英語ではcomplaint。
Claimは主張する。とか、空港の荷物を拾うベルトコンベヤーの場所にclaim baggage とある。どうして全く違う意味になってしまったのか、調べてみてもよく分からなかった。
言わずもがなのゴーツートラベル
ゴーツートラベルなんてとんでもない言葉。
I travel to somewhere もしくはgo on a tripではないか。travelにgoは要らない。
紛らわしい日本語英語が多くて海外生活の一つの足枷だったのに、政府が率先して間違えた英語を推し進めるのは世界から見てどう映るのか。恥ずかしい気持ちになってしまう…。
最後に
他にもベビーカーではなくstrollerだったり、アイススケート靴はice skate shoesではなくice skatesだったり、口にしてから伝わらず(これも日本語英語だったのか?)と慌てて調べる場面もいくつかあった。
これから海外に行かれる方は注意してもらいたいし、他にもある困った日本語英語があれば教えて頂きたいと思う。
お付き合い頂きありがとうございました。