アメリカでの暮らし 警察官との心温まる触れ合い
こんにちは。まーぶるです。
本帰国をしているけど2013年から7年間、 アメリカ 東部3都市で暮らした。そんな中、アメリカの警察官とは意外と触れ合いが多く、驚くべきイベントも開催してくれた。そんな体験談をお話ししたいと思う。
警察官との最初のささやかな触れ合い
移住して最初に住んだ街はニューヨーク 。歩行者が多く、車が通っていない瞬間を狙ってみんな赤でも渡って行く。
マンハッタンでは朝と夕方に警官達が各交差点にといってもいいくらい立っている(すごい人数!)
で、まず最初に警官と触れ合ったのは交差点。歩行者信号は赤なのに、手振りで渡ってどうぞと招かれ、車道を塞いで横断させてくれた。
赤だけど、警官の指示だからいいよね?
まだ移住したてで慣れていない私には赤で堂々と渡るのは少し戸惑う。
クリスマスプレゼント from NYPD(ニューヨーク警察)
クリスマスが近づき、幼稚園の壁に張り紙があった。
え?これは本当に?警察署で?
娘(当時5歳)は、サンタは人が演じているだけと思っていて
「いるわけないじゃん。」
と拒絶。(但し、誰かが演じているだけであって、本物のサンタはクリスマスの日にだけ現れてプレゼントを置いて行く、というのは小6の今も思っている。)
半信半疑ながら当日その場所に行くと長蛇の列。マイナス5℃の寒さの中、思いがけず2時間以上も並び、ようやく順番。まずサンタクロースとの写真を撮り、それから本当にプレゼント!しかも二つも!娘は
「プレゼント!
今のはほんとにサンタさん? え?サンタさん?」
まじまじとプレゼントを見つめてとても嬉しそう。何回も見てはニコニコ笑顔が溢れている。警察には警護だけではなく市民を笑顔にする仕事もあるのか。なんてありがたい。
また、幼稚園年度終わりに学校で遠くの公園まで片道徒歩30分程を遠足に行った時は、警察が付いてきてパトカーで車道を止め、守ってくれていた。何人も何台も。物々しい雰囲気の中にも感じる優しさ。
それが仕事と言ってしまえばそれまでかもしれないが、遠足を止めさせることも出来たはずだ。もしくは比較的安全なバス移動にさせることも出来たはずだ。その方が警察の仕事は少ない。それでも子ども達のために見守る方を選んでくれているのだ。
各交差点への警官の配置、遠足でも子どもを守ってくれる。警護がしっかりしていてとても心強く、優しさもあるNYPD。
その後ミシガンへ引越し、車移動がメインとなったため警官との触れ合いは激減したのだが、毎年5月に警察署を解放して触れ合いの場を設けてくれている。オープンハウスならぬオープンポリスデパートメント。
警察署解放イベント in ミシガン
警察署の内部が見てみたくて訪問すると、警察署の外でアイスクリーム屋(これだけ有料)、指紋採取のブース、乗車可能なパトカーと警察のバス、警察犬のデモンストレーション、無料配布のホットドッグとお菓子があって賑やか。
警察署内部ではダンキンドーナツ (Dunkin Doughnuts) がドーナツ無料配布。警察官からはグッズ(マグカップやマグネットクリップ、手首につける迷子肌、バッグなど)を山盛り貰い、今度はツアーに参加。
警察官が警察署内部を案内してくれる。本物の拘置所も見られるとは!有意義で警察を身近に感じたひとときだった。
再び外に出るとちょうど警察犬がデモンストレーションをしている。警察官は肘まである分厚いグローブをしていてそこに噛み付いているのだが凄い勢い、迫力。さすが警察犬だ。これでは犯人もひとたまりもないだろう。
お土産をたっぷりと手にして警察署を満喫し、後にした。警察官は常に笑顔で、とても心地の良い場所だった。こうして市民の安全を守りながら交流も持ってくれるのはとても親近感がわき、より感謝の気持ちが込み上げてくるのであった。