アラサー、泣きっ面に顔面パイを喰らう
消えたボーナス
思い起こせば数か月前、冬の賞与を頂いた。
貯金ができないアラサーは、億万長者になれた実感があった。
貯金だ貯金。
ひとまず、支払いが必要なものを優先し、ほかは貯金。
意気込んだのも束の間。
もう何回繰り返したかわからない蛮行「ボーナス入ったしいいかキャンペーン」を実施。
下記、令和3年度冬季賞与「ボーナス入ったしいいかキャンペーン」実績
・なんか綺麗な色のセミオーダースーツ
・ノートPC
・年末おつかれさま旅行
・愛車のタイヤ
上記は思い起こせるレベルの主なものだが、他に思い出すことすらできない数々の実績がキャンペーン期間中に発生した。
そして、ボーナスは消えた。
ふがいないアラサーは空を見た
また貧乏になった。
ボーナスはいずこへ。
泣きたい気持ちでメルカリに精を出していたら、驚愕の事実が飛び込んできた。
アパート、更新。
おわた。
やすこのアパートの更新料は、家賃1ヶ月分。
それを、4月の家賃と一緒に引き落とすそうな。
おわた。そんな計算で生きてない。
ふがいない。アラサーにもなってこんな焦燥感に駆られるとは。
泣きたい気持ちだった。
泣きっ面に顔面パイを喰らう
「いま結婚式に呼ばれたら行けないな」なんて考えながら運転していたある日、後部座席から異音がした。
振り向くと、左の窓が開いている。
「え、閉め忘れたかな」と思いボタンを押したら、まさかの「ガリガリガリガリ」
やすこ「!!!!?」
すごい音がして、窓は開いたまま微動だにせず。
「うそやろ!!!」
関西人でもなんでも無いくせに、思わず口をついて出た。
噂に聞いたことある、いわゆる「窓が落ちた」というやつ。
やすこの愛車のメーカーでは、たまに起こるらしい。
おかげさまで、後部座席の窓は全開です本当にどうもありがとうございます。
落ちた窓を手で引っ張ってみたら、一応上まで上がったが、ドアを閉めた衝撃で下がり、走行中に下がり、会社に到着したらハイ全開。
もう一度引っ張り上げて出勤し、昼過ぎに養生テープ片手に様子を見に入ったら、停車してるくせに全開になってて笑った。
平和な国でよかった。
折しも、台風が近づく春。
明日から雨だと谷原章介さんが朝言っていた。
窓全開にしてたら、車内は洪水になることを免れない。
泣いた。
養生テープで窓止めながら、泣いた。
アパート更新により激烈な打撃を受けていたところに、愛車の窓が落ちた。
泣きっ面に蜂どころでは済まされない。
泣きっ面に顔面パイ喰らって前が見えなくて転んで骨折した。
愛車は本日、修理にだした。
愛車の窓は、ハウマッチ ——。
7月の賞与まで、強く生きろ、やすこ。