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私の個人宗教

ここ最近「ゆる民俗学ラジオ」というYouTubeチャンネルをよく観ている。

筑波大で民俗学を専攻していた(すごい!)パーソナリティの黒川さんという方が、当分野に関しては全くの素人である相方のパーソナリティの浦下さんと我々リスナーに対して、その名の通り”ゆるく”民俗学の魅力について語ってくれるという大変文化的なチャンネルである。

当ラジオの中で特に好きなのが「個人宗教」というコーナー。
言ってしまえば、本人にしか理解できないがやらないと気が済まないマイルールのようなものをリスナーから収集するだけのコーナーなのだが、わかる〜!といったものから、本当に何を言っているのかわからないものまで様々で意外と興味深い。

そんなお便りに対し、黒川さんはどんな奇妙なマイルールにも(時には半ば強引に)民俗学的視点から何かしら意見を述べてくれるため、学者の方の点と点を結びつける力には驚かされる。

私にも割と周りに奇妙がられる個人宗教が1つある。

それは「食事の際、まず一口目に水を含み口内を潤してからでなければものを口にできない」というもの。

そりゃ喉が渇いていたらものを食べる気にはならんだろうと思うかもしれないが、喉の乾きはあまり関係がない。
数分前に喉を潤していたとしても、食事の一口目は水で始まらないと気が済まない。
水で口内にバリアを張っているイメージ

例えばカレーを食べる際。
バリアを張っていない口内にカレーを入れてしまうと、上手く言語化できないが、まるで砂漠の砂に水が染み込んでいくがごとく口内の細胞組織の隅々にまでカレーが染み込んでいってしまうような感覚に陥り、かなりの不快感を抱いてしまう。
カレーに限らず、ほぼすべての食べ物でこの症状が表れる。

が、この程度ならば同じ感覚を持っている人が多少は存在するはずだと勝手に思っている。

しかし私の場合は、この症状が固形物のみならず飲料を飲む際にも表れてしまう。

さらに厄介なことに飲料の場合、NGなものとギリいけるものとがあり、その境界線が曖昧で自分でもよくわかっていない。

いい機会なので思いつく限り以下に書き出してみる。

■ NGなもの(嫌いなのではなく一度バリアを張ってしまえば美味しく飲める)
・温かいものすべて(なので真冬でも常温ないし冷えた水を持ち歩いている…)
・コーラやカルピスなどの過度に甘いジュース
・コーヒーや紅茶
・牛乳

■ ギリいけるもの(温かくないこと前提)
・麦茶や烏龍茶などの一般的なお茶
・味付きのいろはすなどのフレーバーウォーター
・冷えたお酒
・スポーツドリンク

等々。

書き出してみて初めて気付いたが、水に近しい透明感を持っている飲み物ならば大丈夫なのかも知れない。真偽は不明。

このような体質のため、外出の際は必ずペットボトルの水を持ち歩かなければならないし、家にいる際も不意の味見や試食をお願いされるシチュエーションが訪れるたびに一旦水を飲みに行かなければならない。

突き詰めると強迫性の疾患の疑いも出てきてしまいそうな症状だが、もう20年以上付き合っている習慣であり特に悩んでいるわけでもないので、私個人としては個人宗教というエンタメとして消化して問題ないものだと思っている。

とはいえこの症状に医学的に名前が付いているのならば知っておきたいし、同じような感覚を持っている方がいれば是非話を聞いてみたいので、この分野の専門の方や共感していただけた方がいらっしゃいましたらコメントしていただけると嬉しいです。

なんだか暗い話になりかけましたが、以上が私の個人宗教でした。
それでは。

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