コロナ分科会の新オミクロン株対策について思うこと

世間は北京五輪開会式で盛り上がってる中かもしれないが、今日のコロナ分科会からの新たな提言内容について感想をまとめておく。一言で言うと、落胆と絶望しかない。

なお記事はこちら


提言では、1月上旬から拡大した感染の多くはオミクロン株によるもので、クリスマスなど年末年始の大人数でのパーティーや会食でのクラスターを起点に始まり、感染の場は学校や保育所、高齢者施設、事業所に広がっているとしています。

オミクロン株の平均世代交代期間は2日と言われている。即ち潜伏期間はこれまでと異なり2-3日程。東京で新規陽性者が拡大したのは1月1週目からなので、感染拡大にはクリスマスも年末年始のパーティー・会食もあまり関係ない。これ分科会は適当なこと言ってるだけだと考えられる。

そしてクラスターが学校や保育所、高齢者施設、事業所に広がっているとあるが、全て感染拡大を追いやすい場所だから当然。目に見える所だけ対策しようなんて素人でもできます。専門家の役割って何だっけ?

そして、社会経済活動の維持が困難になる事態や入院患者や重症者の増加で医療のひっ迫が懸念されるとして実際に発生しているクラスターを分析した上でオミクロン株の特徴を踏まえた対策をまとめました。

なぜ感染者を減らすことしか頭にないのか?例えば入院患者に至っては未だに無症状・軽症者が殆ど、一度入院したら2週間は退院できない。重症者も基礎疾患で重症化しコロナ自体は軽症という人が大多数を占める。こういった医療現場の問題は全く見ようともせず、自粛しか脳のない専門家たちなど価値がない

このうち、学校でクラスターが起きたケースとしては、
▼高校でマスクやフェイスシールドを着用して行った発声を伴う合同練習会、
▼小学校でたて笛を演奏したときに飛まつの飛散や唾液でクラスターが起きたケース、
▼半数程度の児童が布やウレタンのマスクをしていたのにクラスターが起きたケースなどを挙げています。

また、
▼日常支援での密着度が高く、常時マスクを着用することや手指の消毒の徹底が難しい児童福祉施設で起きたケースや
▼おもちゃを共有し、空間密度が高い保育園でのクラスター、
▼高齢者施設で毎朝マスクを着用せずに集団での体操を行ったり、消毒液の設置や感染を防ぐ防護具の着用が不十分だったりしたために起きたケースや▼高齢者施設の車での送迎中に窓を開けていたものの、暖房を車内で循環するようにしていたために起きたケースなどを紹介しています。

全て確認されたクラスターの羅列。どれ位の数起きたかとか、どれが致命的だったとか、そういう分析はなし。そして「とりあえず全てのパターン潰しておこうか」というのが今回の提言。狂ってます

その上で提言では、オミクロン株は感染拡大のスピードが速く、無症状者や軽症者が多いという特徴があり、飛まつや換気の悪い場所でのごく小さな飛まつ=エアロゾルによる感染が多く、子どもが感染しやすくなり家庭に持ち込まれて拡大するケースも出ているほか、高齢者を中心にして感染をきっかけに持病が悪化することが多くなっていると指摘していて「医療がひっ迫する前に高いレベルの感染防止策を前倒しで行う必要がある」と強調しています

無症状や軽症が多いのなら過度な対策は不要でしょう。症状のことを考えず「感染=悪」だと決めつける今のやり方は世界的にも遅れていることに何故気づかない?後、ここまで全くワクチン接種の話し無し

このうち、学校については、感染が急速に拡大している状況のもとでは、
▼室内で近い距離で行う合唱やリコーダーの演奏、体育で子どもが密集する運動など、感染リスクの高い活動は基本的には控えることや

即ち吹奏楽部や殆どの運動部の活動を停止せよと言っている。あり得ない。部活動って立派な成長の機会。学校行事が軒並み無くなり悲しい中、部活動だけが唯一の楽しみだって子も沢山いる。感染対策の為ならとこれらを平然と奪って良い訳がない。明らかに異常な要求です。
何が最悪かって、これを文部科学省が容認しているということ。文科省自らが教育現場を破壊してどうする?

▼体育の授業時でも運動するときを除き、可能な限りマスクをつけること

そのマスクはどこに置いておくの?衛生上の問題ありまくり。適当なこと言って教育現場に丸投げか

▼部活動は感染状況を踏まえて、学校が独自に行う他校との練習試合や合宿などを一時的に制限すること、

2つ前の時点で部活動は満足にできてない。大会にも出れない。仮に出れたとしても練習試合ができず万全の準備ができない。これで子供達が悔いなく部活動に励めると思う?

▼職員へのワクチンの追加接種を速やかに行うことなどを求めています。

これ感染対策の話だよね?未だに追加接種を感染対策として考えてるとかあり得ない。本当に専門家集団??追加接種がオミクロン株の新規陽性者の増減に寄与しないことは他国を見ればわかるでしょ

そして、感染者が出ていない学校の臨時休校については、教育機会の確保や子どもの心や体への影響を考えて慎重に検討する必要があるとしています。

ここまでの時点で生徒の心と体はめちゃくちゃだよ。臨時休校するかしないかの話だけでは済まない。部活動は奪われ、学校行事を奪われ、クラスメイトと談笑することすら許されない。休校にならなくても学生達のメンタルずたボロですよ。ほんとずれまくってる

また、保育所については、社会機能の維持の観点から対策をとって保育サービスを維持していく必要があるとした上で、
▼近距離で歌を歌ったり、密集する遊びや運動をしたりするといった感染リスクの高い活動を避けるとともにできるだけ少人数のグループに分割し、

保育園にもカリキュラムがある。歌も、運動も、子供の成長を促すのに必要なこと。繰り返しになるが、感染しても症状が軽いウイルスの為に子供達の成長の機会を奪うことは極めて危険です。
また保育園は場所も限られてる場所も多く、密集を避けることは困難です。保育園見たことないの、この人たち?

▼大人数での行事、特に保護者の参加する行事は見合わせるとしています。

即ち、お遊戯会、卒園式、入園式、どれもダメってことですね。一生に一度の思い出を何だと思ってるの?

そして、これまでガイドラインで一律に着用を求めてこなかった子どものマスク着用についてオミクロン株が子どもにまん延している現状を踏まえ、▼発育状況などからマスクの着用が無理なく可能と判断される子どもについては、可能な範囲で推奨し、息苦しくないかどうかなど、十分な配慮を行うなどとしています。

発育状況等から無理なくマスク着用が可能と判断とか、可能な範囲とか、こんな曖昧な話しかできないなら提言などしないでくれ。それを誰がどう決めるのかとか、何もかも丸投げか?
それに十分な配慮を行うって何?いつも感染対策を頑張ってくれてる保育士さん達に、これ以上気を遣わせるような発言は本当にやめてほしい。

さらに、高齢者施設については
▼レクリエーションを行うときのマスクの着用や、送迎時に複数の窓を開けるといった対策を徹底することや、

高齢者にはレクリエーションを止めてとは言わないんだなぁ、と

また、事業所については、
▼業務継続の観点から、緊急事態宣言が出るのを待つことなく、在宅勤務の活用などで出勤者の削減目標を前倒しで設定することや、
▼感染拡大地域への出張はマスクの着用など基本的な感染対策を徹底し感染リスクの高い行動は避けること
▼懇親会などは自粛すること、
▼業務継続計画を確認し、重要な業務を特定することや必要な物資の備蓄を進めることなどを求めました。

オミクロン対策まとめましたと言っておきながら、事業所に対してはこれまでと全く同じ。寧ろテレワークが進んでない現状をどう打破するとか、そういうほうが重要なはず。今回は明らかにウェイトが子供に偏っている。総合的な視野に欠けています


ここまで見てきたが、分科会は明らかにオミクロン株の弱毒化と、日本のワクチン接種率を考慮していない。未だに「感染拡大したらやばい」という固定概念にとらわれ、クラスターを全て潰そうという安易な対策に頼ろうとしている。世界の流れと真逆を行く「愚策」であり、専門家集団として全く機能していない

1番の問題点は、これをまん延防止や緊急事態宣言関係なく要求しようとしている点だ。この時点で明らかな違憲行為である。さらにこの対策がいつまで続ければ良いかも曖昧にしているのもまずい。この記事には書かれてないが別の記事には「感染レベルに関係なく」と記載されており、子供達は未来永劫これら自粛という名の感染対策を義務付けられるかもしれない。日本の教育を根本から破壊する話と言っても過言ではない

個人的に専門家は感染対策に対して少しやりすぎの方が良いと考えている。が、これは明らかに異常。政府は総合的に判断し、この提言を受け入れないことが義務付けられる。しかし、既に厚労省や文科省は本提言を受領する動きを見せており、岸田総理にもあまり期待できない。日本はいつまでコロナに振り回されるのだろう?

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