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KIRIN キャリア教育活動(Day3, 4, 5)
今回の記事では、Day3, 4, 5の活動の内容と、キャリア教育全体を通じて感じたことをまとめようと思う。
Day1, 2の活動をまとめた記事はこちら
Day3 「とれいち」仕込み式
9月19日、この日は仙台工場で「とれたてホップ 一番搾り」通称「とれいち」の
仕込み式が行われた。
仕込み式とは…
遠野で収穫された ”ホップ” を、KIRINのビール工場で窯に投入し、ビールづくりが仕上げの段階に入ったことを知らせる日。
遠野市長やホップ生産に携わる方々、販売に携わる小売・流通・メディアの方々が一堂に会する広報の一大イベントである。
関係者の挨拶の後、ホップ投入式を見学し、我々学生も窯へ両手いっぱいのホップの投入を体験した。
遠野からKIRINへとホップのバトンがつながる瞬間に立ち会うことができ、心が温まった。
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Day4 営業同行
11月4日 「とれいち」の発売前日ではあるが、営業のKさんに同行させていただき、5軒のスーパーマーケットを回り、KIRINの商品の売り場の立ち上げや補充作業をお手伝いした。
スーパーマーケットでは、売り場の担当者と相談・交渉の上、「とれいち」だけでなく、お客様の導線を意識したポップを配置する。
ポップや空き箱を使って、商品がより魅力的にお客様の目に映るよう、限られた時間の中で手早く作業を進めていく。
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売り場の立ち上げや陳列作業を行う日以前がとても重要だとKさんは話す。
「購買機会が高いとされる優位置をいかに確保することができるか」
「優位置をどれだけ長い期間保持することができるか」
その中で、他の酒類メーカーとも協力して店舗や売り場を盛り上げていくことが、業界全体を盛り上げるために重要になってくるため、協力と競争の絶妙なバランスをとっていることに驚いた。
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「とれいち」を並べている間にも、箱を買い求めてくださるお客様や、「毎年楽しみにしている」と声をかけてくださる方と出会い、東北の方から愛されていることを実感できた。
Day4での営業同行では、ホップの生産から始まった流れの最下流を体験することができ、関係性の構築・業界を盛り上げることへの取り組みを近い距離で学べる貴重な機会であった。
Day5 東北魂ビールプロジェクト 品評会
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東北魂ビールプロジェクトとは…
東日本大震災発生時に頂いた支援に応える形で2011年11月にスタートしたプロジェクト。
普段はライバル同士である東北のブルワーが集まり、互いの技術を出し合うことで品質を高め合いながら、クラフトビール醸造を行っている。
3社(いわて蔵ビール、秋田あくらビール、福島路ビール)から始まったプロジェクトは、2017年11月からキリン仙台工場、SPRING VALLEY BREWERY TOKYOも参加し、2024年11月14日に開かれた品評会では、14のブルワーが一同に会しました。
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KIRINはこのプロジェクトで各ブルワーのビールを成分分析し、ブルワーが定量的なデータをもとにビールを分析する手助けをしている。今回の品評会では、フレッシュホップである「IBUKI」を使ったクラフトビールの分析値をもとに、製法やビールの完成度について意見交換が行われ、その場に我々学生も参加させていただいた。
飲んだ感想は、
「同じホップを使用しているのみかかわらず、こんなに香りや味わいに違いが出るのか」という驚きであった。
ブルワリーごとの設備や醸造法の違いから個性が出ることを知り、改めてクラフトビールの世界の奥深さや、その多様性を感じる機会となった。
最後に
私は、働くとはどういうことなのか、自分は将来どんな人生を歩んでいきたいかを考えるきっかけとするため、この活動に参加した。
8月からの4か月間で生産地から小売店という、上流から下流までを見学・体験し、自分の将来像が少し明確になったと感じる。
活動の参加で得た収穫は、大きく2つある。
1つ目は上で述べた、社会に出て働くイメージを得られたことである。
これまでは、身の回りの社会人から、働きながら感じることや、そのやりがいを聞くだけであった。
しかし、この活動を通じて、働く上で心掛けていること、苦労していること、思い描く将来像… など、現場を見学・体験しながら多くの方から、多角的な考えや意見を聞くことができた。
現場で働く方のその場での意見や感じたことは、これから社会に出る身として、大変勉強になった。
2つ目は、飲み物の選択肢にビールが入ったことである。
ビールの種類だけでなく、作り手の思いやこだわりを肌で感じたことで、
ビールは ”苦い”
という印象から
”ホップや麦の豊かな香りを楽しむ飲み物”
”味だけでなく、パッケージなどにもこだわりが詰まった飲み物”
へと変化し、愛着が湧いたように感じた。
最後になりましたが、本活動でお世話になったKIRINの方々、遠野の方々、そしてクラフトブルワーの方々に心より感謝申し上げます。
この貴重な機会での学びを、今後の就職活動および社会人としての姿勢に活かしていきたいと思います。