見出し画像

ニューヨーク生活 謎の高熱との闘いの1ヶ月 その1

八重桜の写真は、高熱で苦しんでいた春に、寝てばかりではせっかくの春を見逃す..と39℃近かった熱の身体で10分の距離をジリジリ歩いて見に行った公園の桜だ。ダウンを着ていた、4月は寒いのだ..

ニューヨークで暮らして約半年の頃、それは2019年の4月。日本でも滅多に風邪を引かず、引いても会社や学校を休まずにすむような軽いものばかりで、大病をしたことのなかった私だが、ニューヨークで、1ヶ月寝込むような熱病にうなされることとなった。辛かった、正直。だが、大変さの主な部分は、ニューヨークで病院にかかるために払った労力から来ていると言ってもいいくらい、病院を予約したり、病院で保険云々のやりとりをしたり、毎回骨が折れた。そして、日本で加入してきた海外旅行保険の保険会社にはお世話になった..ありがたい。なかなか、海外で病院に行く経験も、治った今となっては貴重な経験ができたなあと、しみじみと懐かしめる。そして、せっかくなので、日本と違って面白い事や熱の中ツッコミを入れたくなるようなことも色々あったし、病気の発症から一連の病院通いのことを、数回にわたってつらつらと書いていこうと思う。入っていた保険が役立ったことや、病院でかかった費用なども、覚えている限り記録しておきたい。

まだコートは手放せない寒さの4月のニューヨーク、月曜日の朝、身体が熱かったので熱を測ると37.5℃。微熱か..と思いながら、行けそうだったので、通っていた語学教室は予定通り登校。その後買い物をしたり、普段通りの日を過ごした。翌朝、さらに体温が上がっていて38℃を超えていた。けれども、語学教室の冬学期の最終週だったのもあり、熱はあるけど、頑張ってきて最後休むのは悲しい、行きたいという気持ちと体力で、その日も行った。ぼーっとする。日本の時も、多少の熱があっても、よほどでなければ学校や会社を休まなかった。そして、薬は余程のことでなければ飲みたくない性分で、自然治癒力を発揮して、栄養をとって、フルーツからビタミンを摂取し、暖かくしてよく寝たら数日で治る、というのがいつもの風邪の治し方だった。だから今回も、栄養をとってよく寝たら数日で治るだろうとふんでいた。3日目の水曜日は、熱も38.5℃と下がらず、頭痛もしてしんどくなってきたので、語学教室は休んで寝て安静にして治すことに専念した。流石に4日経てば快方に向かうだろうと、その時は楽観的でいたのだが、4日目も熱は38〜9℃の高熱をキープしている。頭痛もあり少し鼻が詰まってさすがにしんどさも感じる。4日目は、2時間だけ授業のために教室に行き、しんどかったので何もする気にならずその後は寝ることにした。さすがにこんなに熱が続くことは滅多になく、もし何か変な病気だったらどうしよう..という不安もよぎる。そして、私は日本で入ってきた海外旅行保険のブックレットを取り出し、もし明日も治らなかったら医者に行こうと、どこだと保険がきくのか、ニューヨーク州のところに載っていた病院リストを眺めたりしていた。そして、いつもならこんなに続くことのない高熱が、5日目の金曜日になっても下がらず38℃台、頭痛はやまず身体はだるく、最終週の語学教室も止むを得ず欠席することにした。自然治癒しない5日続く38℃台の熱というのは、私にとっては想定外だった。高熱が続きすぎている。今日は金曜日なので、今日のうちにお医者さんにかかっておきたい。ここから、お医者さんに診てもらいたいという思いで、1日が始まる...  

高熱発祥した5日目の朝から、病院にかかって最後病院通いを卒業するまでの1ヶ月の記録を、次に書いていきたい。




いいなと思ったら応援しよう!