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美紀/遠距離恋愛 17
私は、来月結婚を控えている、相手は付属中等科に通っていた時から付き合っている初恋の彼。約3年間、東京とニューヨーク間で遠距離恋愛を続けてきた。
“High school sweetheart ”(ハイスクール スウィートハート)、正確に言えば、ジュニアハイスクールスィートハート!
アメリカ人の友達から、ジョン ボン ジョビがハイスクール スウィートハートと結婚したと聞いた時、やっぱり、いいな〜憧れるって思った。ボン ジョビの事は、女芸人が しょつざはー♪って歌う『You give love a bad name』の1曲しか知らないけれど。彼はあれほど人気になった後でも一途に高校時代に好きになった子と結婚をした事が素敵。現代のシンデレラストーリー。
厳密に言えば、私の初恋は初等科の4年生の時だから、“初恋”の彼ではないけど、相手の男の子の顔は今ではぼんやりしか浮かばないから、私の中では初恋として数に入れていない。
だから、私の結婚は、同級生の中では、初恋の彼との結婚ってことにしてある。やっぱり初恋の人との結婚は女性として憧れる。私の理想の結婚像。。。
彼と付き合い始めたのは中等科3年の時、彼も私もクラスでも目立つタイプではなかった、文化祭のドミノ倒しを企画実行するグループで彼とは一緒になった、ドミノを買いに出かけたり、体育館でドミノを並べたり、同じ時間を過ごす事が増えて、お互いを意識し始めて、彼も私の事を気に入ってるみたいだったけど、なにも言ってこないから、しびれを切らして私から告白した。それがきっかけで付き合い始めた。
そして私達は、、、木の葉達が赤や黄色の液にディップされはじめたころ、クラスメイトに隠れて、ひそやかに恋に落ちた。なんてね、うふふ。
彼とはその後も、中等科、高等科、大学も同じで、就職後もずっと付き合って現在にいたる。
彼は、大学を卒業後、某広告代理店に勤めている。性格はクリエイティブで、でも女性関係は真面目で、すこし天然なタイプ。広告代理店の男性達って、遊んでる人が多いって聞くけど、彼は奥手なタイプなので大丈夫。
3ヶ月前に日本に一時帰国した時に、式場も決めたしウェディングドレスも決まった。
式場は、私が小さな頃からの夢だった、目白の**荘に即決した。それにしても、結婚式って本当に高い、ウェディングプランナーと式場を訪れた時に、自動販売機でミネラルウォーターを買おうとしたら1本1000円で驚いた。ウェディングドレスに着替える部屋も別料金で高かったから、私達が泊まるホテルの部屋で着替える事に決めたし、招待客のネームカードも自分たちで描く事にした。 せっかくご両親がお金を出してくれるなら、私達の新居の頭金にあてたいし。けど、私の夢のウェディングドレスはケチれない。ゼクシーも読んだけど、ウェディングドレスは海外セレブ達御用達で、心に決めていたMarchesaのドレスをレンタルすることに決めた。試着も終えてるし、パーフェクト!!
両親達は喜んで支払ってくれるので、親孝行かもな。ある意味。
ご両親へのご挨拶は1年前に一時帰国した時に済ませ、結納もすませた。あちらの、お父様は、名のある企業の取締役を勤めていて、お母様は主婦だけど、趣味でお琴の先生をしている。
私の父の家系も、だいだい引き継ぐ食品会社の社長で 私の両親もあちらの親御さんも、私達の結婚には大賛成。
私は一途なタイプだから、結婚をするなら、絶対にお家柄も良い彼と決めていた。家柄、学歴、会社、仕事、何処の馬の骨かわからないアメリカ人のホワイトトラッシュとかたくさんタトゥーがある人なんて考えられない。
私は父親の知り合いの会社で、OLを10年続けて、32歳で辞職して、3年のアメリカ留学を決めた、そして彼は遠距離恋愛になってしまう事を了承してくれた。
3年間、ずっと彼と遠距離恋愛をしていた。ラインで電話したり、写真を送りあったり。会えない時間もお互いに埋め合って愛を深め合った。そしてついに来月、夢に見ていた結婚式。よかった、計画通り35歳で結婚出来る。
彼と私の同級生達も、私達の結婚報告の後、婚約パーティーを開いてくれて、友人達は「素敵!2人の想いがやっと実る時が来たのね!」って泣いて喜んでくれた。「一途な思いを守り通したのね!」って。
ニューヨークには合計で3年と2ヶ月住んだ。もうすぐ慣れ親しんだニューヨークともさよなら。
貯金も少しあったけど、親に仕送りをしてもらって、語学学校に通い、FITの短期のクラスも取ったり、ヨガやピラティスのクラスをとったり、友達もできた。お洒落なカフェでカプチーノの写真撮ったり、人気のパンケーキのお店にも行った、アートが好きだから、美術館にも足を運んだ。1年もいれば英語がぺらぺらになると思っている人も多いけど、3年でやっと慣れて来たレベルで、でも、そんなことどうでもいい。
私は帰国後、念願の結婚式と、その後、ニューヨークでの修業期間も終えて、オーガニック&ビーガンフードカフェを自由が丘にオープンする計画も控えている。自分で言うのもおかしいけど、今の所、順風満帆!
婚約指輪は、彼が1年前に仕事でシカゴを訪れた際に、仕事を終えて、週末、ニューヨークに1泊2日で寄った時に買って貰った。指輪は、前から気になっていたニューヨークのブランドで、、、
「ヘイ ミキ!さっきから、こっちの部屋でなにしてるの?カモーン!なに書いてるの?」
「学校のレポート、、、ちょっと待ってて、」
、、、、、
「ヘイ! ミキ!カム オヴァーヒア!!(come over here!こっちの部屋にきてよ)!早くー!!」
「Ook 、、 今行くわ、、、、」
「サプラーイズ!」(黄色でナンバーの3と5を型取ったキャンドルに火が灯った、バースデーケーキが現れた)
ハッピー バースデイ トゥ ユー!!! happy birthday to you, happy birthday,dear MIKI !! happy birthday to you!!
「ワオ! ユーアー ソー スウィート!!サンキュー マーク!」(あなたって素敵!マークありがとう。)両手で口元を押さえながら。
ふーっ(キャンドルの火を吹き消した)
部屋の明かりがついて、
「それと、これ指輪、君と付き合い始めて3年が経ったね、will you marry me?(僕と結婚してくれる?)サイズ合うと思うんだけど」
「あと、見て見て!俺、君との同棲3周年記念に、MIKI&MARK 3years anniversary Love forever、(3年記念、百合とマーク、永遠の愛)って入った赤いハートのタトゥーまた左腕に彫ったんだ!いいだろ!!気に入ってくれた?マイ スウィートハート!」
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