カバ

セクシュアル ファンタジー  24

私がしてみたい、ニューヨークを舞台としたセクシュアルなファンタジー。

1.素肌に、ベージュのクラッシックなロングトレンチコート、Agent provocateurのレースのランジェリー、黒のアズディーンアライアのstiletto ヒール、少し濡れた質感の、おろした無造作ヘアで、サングラス、赤い口紅、ロングのトレンチコートのウエストをベルトで縛り足首がキュッと見える丈に仕上げコートをドレス風に着こなす。バッグはなるべく持ちたくないので、ゴールドか黒の小さめのクラッチあたりでなんとかしたい、ベージュの革もいいな。。。香りはL'Artisan パフュームのローズ プリヴェ。

そしてミッドタウンにある彼の高層マンション又はホテルの一室に、真夜中に突然現れる。

イメージは、ブライアン デ パルマ監督の映画『Dressed To Kill』(邦題、殺しのドレス)


2.ウォール街が舞台、ガラス張りのビルディング。私が秘書で、銀か黒ぶちの眼鏡に、髪型は7:3に分けた黒髪ロングを後ろで留める、ボタンを3つめぐらいまで開けた白いシャツに、白いピンストライプの濃いグレーで後ろにスリットが入っているタイトスカート、黒い艶のあるYSLのヒール、ふくらはぎの真ん中に黒い縦線が入っている薄い黒のストッキングを履きたい。そして、私の直属のボスには別居中の妻がいる。。。うーん、、ダメだ、、私は不倫に興味がないので、ボスとの恋愛は社内で禁止されているに変更。これで、“禁じられた愛”の出来上がり。香りはJo Maloneのホワイトジャスミンとミント。

イメージは、映画『ウォール ストリート』、『アメリカンサイコ』って言う映画の1980年代のウォールストリートの狂気感もいいな。殺されたくは無いけど。

あとは、

3.映画でよくあるシーン、真夏の夜、場末のバーで出会った彼と意気投合し、、、うーん、やっぱり場末のバーは嫌だな。なので、チャイナタウンの裏道の角にあるApothekeというカクテルバーか、又は、ロウワーイーストにあるspeakeasyスタイル(スピークイージー1920~33年の禁酒法時代の密売酒場)のバー The Back Room、又はイースト ヴィレッジにあるバー Pouring Ribbons(リボンを注ぐなんて店名が可愛すぎる。)などの隠れ家的なバー。で出会った彼と意気投合し、タクシーに乗り込む、彼の住むビルのエレベーターの中で激しいキスが始まる、そして、彼の部屋のドアを開け、2人でなだれ込むように室内に入る。彼が私のシャツかワンピースの胸元を掴み、ボタンが勢いよく飛ぶぐらい引きちぎり、彼もシャツも脱ぎ捨てる、私は彼のベルトに手をかける、そして、私は膝より少し下の丈のスカートをたくし上げ、薄いデニールの黒のストッキング又は網タイツが破れる。ハイヒールはキープです。彼は私を抱えて、勢い良くキッチンのカウンター部分に座らせる。。。 コムデギャルソンのスパイシーな香りでエキゾティックな真夏の夜の出来上がり。

映画 『タクシードライバー』のジョディ フォスターの赤い服も可愛いけれど、ちょっとイメージが若すぎるので。

イメージは ウォン カーウァイ監督の映画『花様年華』。

以上の3つのストーリーが、私のセクシュアル ファンタジーだ、

もちろん私はこんな事を、始終考えているワケではない、

2015年に映画『フィフティ シェイズ オブ グレイ』が公開された。来年には、新作の『フィフティ シェイズ ダーカー』が公開されるらしい、昔はちょくちょく見かけたソフトエロ映画だが、最近この手の映画を全く見かけなくなったので(タイムズスクエアで、異常なほどに宣伝していたし)珍しいもの見たさで見てみた。もちろん映画館には行かず、あまり最後の方は覚えていない、もちろん感動はしないけど。  ただ一つ疑問が残った、この映画のターゲットは?どんな層を狙ったのだろう?若い女性?中年女性?老婆?だれ? 誰をムラムラさせたかったの!?ねぇグレイさん!

そして、そこから、実際に私がしてみたいセクシュアルなファンタジーの妄想を膨らませてみたら、この上記の3つのストーリーに行き着いた。

意外とよくあるパターンでつまらないと思ったそこのあなた、では、実際にしてみた事がありますか?と聞かれたら、無いですよね? 私はまだありません。

女性用のイメクラなんて無いし、あっても行きたくない、わがままな女性達はチープな設定だとすぐに冷静になってしまうのだ。


そして、このファンタジーを具体的に実現できるのか考えてみた、

まず1番目の裸にトレンチコート、この計画には、もちろん、そんなことに付き合ってくれるノリがいいけど信頼のおける男性が必要で、その男性はいろいろな意味でクリーンでないと困る。そして重要なポイントはサプライズでないと意味がない、相手に「私、明日、すっぱだかにトレンチコートの痴女スタイルで、11時45分頃にあなたのお家にいくねー!」とか言うわけにはいかない。計画が台無しだ。

しかも、その私のサプライズに賛同しつつも、一緒に楽しんで燃えてくれないと意味がない、でないと、私がただの変態で終わってしまう。

まあ、話しが進まないので、その男性の条件が揃ったという事で、話しを次に進めると、
まず、ロングのトレンチコートが必要になってきた。そして、アライアのハイヒール、下着、小さいバッグかクラッチはValentinoがいい。サングラスはシャネル、赤い口紅はNARSとMACがあるから大丈夫。ネイルはしずくみたいに艶のある赤がベスト。そしてエレガントな香りの香水を首筋とレースの下着に振りかける。

秘書の時は、Linda Farrowの眼鏡、少しテロっとした素材の白いシャツに、ものすごくウエストとヒップのサイズが合っているタイトスカート、YSLの黒いヒールとJo Malone、合計で、最低で見積もっても、そこそこかかる、

バーの出会い編に関しては、前開きでボタンが付いているワンピース、、、赤でちょっとフィフティーズ系のクラッシックな形のデコルテが綺麗に見えるワンピースも良いな、ブルックリンのビーコンズクローゼットに探しに行こう、コットンで出来たチャイナドレスっぽいシルエットのドレスでもアジア人の私にはしっくりくるかも、いずれにせよ、最終的に破られる事を考慮して、安めのでも可愛いヴィンテージワンピで押さえたい。そして赤いヒールはグッチの少しレトロっぽいデザインも良いな。

服が揃ったら、次に考えるのは、気候だ、

1番は、夏だとトレンチコートを着ている自体が怪しい、冬だと、トレンチコートの中がすっぱだかやパンツ1枚だと寒い。かと言って、ババシャツや下着を彼のマンションの一階のロビーや、エレベーターの中で脱ぐわけにもいかず、エレベーターの監視カメラや、他の住人にみられたら、恥ずかしい。となると、この計画を実行するには、春先、又は、秋がベストシーズンなのだ。

そして、地下鉄の駅の階段をくだる途中、ヒールで転んで、トレンチコートがまくれあがったら大変変態なので、タクシーで彼のマンションに向かう。

だとしたら、あまり彼の住まいが遠く、タクシーの乗車時間が長いと、私の癖で、車内でバングラディッシュ人の運転手のおじさんと、いつの間にか会話が盛り上がってしまう恐れがある。「バングラディッシュ語で地震ってブミコンポって言うんだよ!」、、「へー!ブミコンポって言うんだ〜!知らなかった!宇宙の言葉みたいでかわいいー、今度使ってみるね!(どこで?)」などと仲良く話している間に「私、、、、一体、なにをやってるんだろう?」と気持ちが冷めてしまう可能性が高まるので。家を出る前に少しお酒を飲むしかないし、その日はバングラディッシュおじさんと仲良く会話してはならない。

タクシーに乗り込む時も、お股が、タクシーの運転手さんに見えない様に充分に気を配らなくてはならない。モハメドっていう名前の運転手さんに、万が一パンチラしてしまう失態を犯してしまう事があれば、アラーの神への冒涜!と怒られる可能性も秘めている、気をつけなければ。

2番目の、秘書のパターンだとしたら、そもそも私は、秘書じゃないので、秘書検定を受け、合格し、面接し、就職し、ウォール街で働き、素敵なボスをみつけ、彼の元で働かなければならない。そして、そのボスを、なんとか色仕掛けでおとす、でも、あまり早く落ちてもらうとつまらないのでそこはさじ加減。後ろにスリットが深く入ったタイトスカートが似合うお尻にしなくてはならないのでその日に向けて、毎日スクワットをしなければならない。
しかもボスの部屋は個室でないと困る。会社も始めから社内恋愛を禁止にしておいて欲しい。ボスも年齢はけっこう上でもかまわないけど、週に1度くらいのワークアウトをしているのが理想的かな? 素敵な白髪ヘアもいいな。
そして、その部屋はビルの10階以上の部屋で、そこには質の良いデスクがあってほしい。季節はいつでも大丈夫だが、 長い道のりだ。

3番目のバーで意気投合計画では、夏の夜が良い。まず、少しセクシーなワンピースを着た私をバーに配置する。私は他の店で飲み、既に酔っていて、このバーにたどり着いた設定、時間は24時を少し過ぎたぐらい、バーカウンターでその見知らぬ男と私は背中合わせで飲んでいる。暫くしてバーテンダーが私達に向けて意味ありげに微笑み、Complimentary(無料)で2人に、ウォッカとレモンジュースのカミカゼショットをくれて、
その後、そのショットをきっかけに、お互い背を向けて隣にいた2人は、向き合い、その後、意気投合する。(あーここで、ウェイターも出演者として仕込まなければならない。)そして、かなり酔った二人は、 バーを出て、目の前に停まっているイエローキャブに乗り込む。(注:ここでUberを呼んではダメ。ちょっとの待ち時間の間でも2人の熱い気持ちが冷めてしまうので)
2人はタクシーに乗ると、make out(キス)を始める、
タクシーを降り、彼のマンションのエレベーターで熱いキスを続ける。エレベーターが途中の階で止まり、見知らぬ男性が1人乗ってくる、そこで、2人はキスを一旦やめるが、その男性の背後で私は彼のシャツに手を入れて背中を触る、そしてその男性が他の階で降りて行って、2人はキスを再開する。
(あー、もう1人男のエキストラを雇わなければならない。)
エレベーターを出たら、誰もいない少し長めの白い壁が続く無機質な廊下を急ぎ、彼の部屋のドアを開ける、なだれ込みたいので、ここでドアが引き戸だとツマラナイ。
そして、彼は私のワンピースの胸元を引きちぎる、、ギャルソンのスパイシーな香水の香りが引きちぎった生地から香り、、彼は私を抱えキッチンのカウンター部分に座らせる。(あーここで、キッチンのカウンターにコーヒーとかミルクなどの液体やパンの切りくずがこぼれていたら座りたくないな、、カウンターは事前に綺麗に拭いておいてもらわないと、、服も破られるから、次の日の着替えが必要だし、歯ブラシも必要だし、化粧水、ヘアコンディショナー、洗顔フォーム、、、)

私の見た目だと、ちょっと違うかも、そもそも、、、はあ。。。

と考えているうちに、私のセクシュアル ファンタジー計画が、まったくエロティックに思えなくなってきた。

悔しいけど、

ちょっとだけ、フィフティ シェイズ オブ グレイに負けた気がした。


文章に出て来たお店リスト

Apotheke     9 Doyers St #1 , New York, NY 10013 アメリカ合衆国

Back Room   102 Norfolk St, New York, NY 10002 アメリカ合衆国

Pouring Ribbons   225 Avenue B, New York, NY 10009 アメリカ合衆国

Beacon's Closet  74 Guernsey St, Brooklyn, NY 11222 アメリカ合衆国

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