毎年デュエルマスターズ 番外編 今年あったデュエルマスターズニュース デュエマAdvent Calendar2024 6日目
今年のデュエマニュース
Noteの上ではお久しぶりです。
緊急再誕です。
今回はあーくんさんのデュエマAdvent Calendar2024に参加して記事を書いていきたいと思います。
デュエマAdvent Calendar2024って何って方は
こちらから
前日のげんじXXさんの記事はこちらから
僕の前回の記事をみて貰った方は分かると思うのですが、以前記事を書いたのは去年の年末。
今年1年何にも書いていませんでした。(GP、エリア戦参加などデュエルマスターズに触れてはいたのですが…)
と言うわけで今回は、今年デュエルマスターズにあったニュースから1つを取り出しそれを振り返っていこうと思います。
今年はエリア戦復活、GPが2日とも両日開催とか個人的には初めてファンフェスに参加したりお色々なニュースがありましたからね。
何をとりあげましょうか…悩みますね…
それでは発表です。今年僕が気になったニュースは
8/2に発表された《緊急再誕》の殿堂入りです!!!!
そもそも
僕がこのハンドルネームを使いだしてから10年ぐらいになるのですが、何故ここにきて殿堂という事態になってしまったのか。
まずはそもそものテキストを振り返ってみましょう。
テキストを整理して伝えると、
・出したいクリーチャーを手札に用意して下さい。
・出したいクリーチャーのマナコスト分だけマナを貯めて下さい。
・破壊する用のクリーチャーをバトルゾーンに用意して下さい。
上の3つの条件をクリアしたときに手札の《緊急再誕》を投げ捨て、場のクリーチャーを破壊したら光3マナで踏み倒しますよってカードです。
突然ですが、ここで問題です。
Q あなたがこのターン《聖魔連結王ドルファディロム》を場に出したいとします。マナは8マナ、場には《天災デドダム》手札には《聖魔連結王ドルファディロム》と《緊急再誕》。この場合の正しいプレイは?
シンキングタイムは2秒!
正解は「普通に8マナ払って《聖魔連結王ドルファディロム》を召喚します。」です!
ここから
「そもそも《緊急再誕》が撃てる状況だと普通にカードがプレイ出来るのでわざわざ《緊急再誕》を使わなくていい。」
「《緊急再誕》使うと合計2枚のカードを失うことになるのでそのディスアドバンテージに耐えられる状況はほとんどない。」
ってことは分かっていただけると思います。
歴史
じゃあその使うだけで2枚のディスアドバンテージを背負うカード《緊急再誕》。
なぜ、殿堂になってしまったのでしょうか。
その謎を解くため《緊急再誕》が環境で活躍した歴史を読み解いて行きたいと思います。
1.ヒラメキスネーク
僕が思うに、緊急再誕が環境で大きく活躍したのはE2環境後期で活躍したヒラメキスネークが最初だと思います。
デッキの概要としては場に出力した7コストのカードを対象に(《緊急再誕》と同期の《転生プログラム》の調整版の)《ヒラメキ・プログラム》を撃つことで《偽りの名 スネーク》を早期に送り込み、《偽りの名 スネーク》の効果でリソースを一気に稼いで勝つコンボデッキです。
どこで《緊急再誕》を使うのかと言うとフィニッシュの場面ですね。《ヒラメキ・プログラム》の対象のために場に7コストのカードを用意する必要があるのですが、そちらを《光姫聖霊ガブリエラ》+《デビル・ドレーン》のパッケージを採用しています。《光姫聖霊ガブリエラ》がエンジェル・コマンドを持っているため《聖霊王アルファディオス》を進化元に出来ることから《緊急再誕》が使われています。
《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》や《巡霊者ウェビウス》などで場のクリーチャーは困らないですし、《偽りの名 スネーク》で手札とマナも潤沢。また道中にて《黙示賢者ソルハバキ》を使うためタップマナは増えるが使用可能マナ数は伸びないという理由で、緊急再誕が有効に使用可能な状態を作り出しています。
参考動画 (当時のじゃないけど見易いため)
2.ラッカスコーラー
環境で大きく活躍したわけではないですが、2021年11月20日に発売した神歌繚乱に収録されていた《蒼狼の大王 イザナギテラス》の登場により成立したデッキタイプです。
3t目に《T・T・T》からハンドリソースを補充して、4t目に《蒼狼の大王 イザナギテラス》や《ナゾの光・リリアング》から《銀河の裁きに勝てるものなし》を経由して《緊急再誕》。そこから再び《蒼狼の大王 イザナギテラス》や《イグゾースト・II・フォー》をバトルゾーンに送り出し、最終的には《次元の嵐 スコーラー》のG0での召喚を狙うデッキになります。
参考動画
《緊急再誕》における手札リソースの損失を《蒼狼の大王 イザナギテラス》や《ナゾの光・リリアング》のエスケープによる手札補充で補い、場のリソースの損失は《ナゾの光・リリアング》のエスケープや《銀河の裁きに勝てるものなし》のGR召喚で補う姿が美しいですね。
《緊急再誕》を撃つカードから《緊急再誕》を撃てるカードを出してもこちらのリソースが減っているだけと言う問題を《次元の嵐 スコーラー》の召喚で解決してそのままフィニッシュにくのもデッキとしての流れがキレイです。
3.マトリクスループ
ヒラメキスネークではリソース獲得を伸ばすこと、
ラッカスコーラーではチェインコンボをすること、
によって《緊急再誕》のデメリットである「普通にマナ払ったらプレイできるカードをマイナス2アドしながら使う」ことで解決してきましたがこれを複合させた完成形がマトリクスループです。
2024年2月17日発売のアビス・レボリューション 外伝 邪神と水晶の華に収録された《終斗の閃き マトリクス》を使ったループデッキです。
ループコンボ自体は登場直後から水闇での形で発見されていましたが、同年4月ごろから《天災デドダム》などの自然のカードをを取り入れたアナカラーマトリクスループが成立して環境でも活躍をします。
基本的な動きとしては《天災デドダム》などのブーストカードからゲームを進め、5マナ域で《アーテル・ゴルギーニ》をプレイ、《アーテル・ゴルギーニ》効果で《蒼狼の大王 イザナギテラス》や《終斗の閃き マトリクス》を蘇生。蘇生したクリーチャーの効果を使い、《邪魂転生》でリソースを増やしたり、《緊急再誕》で再び《アーテル・ゴルギーニ》を送り出してループコンボまでの準備を整えてループするデッキです。
参考動画
その後開拓が進み下記のような形がテンプレートとして多く使われるようになりました。
理由
「同じ方が3連続優勝するぐらい活躍したのだから殿堂入りしたんじゃない?」と思われるかもしれませんが、このアナカラーマトリクスループというデッキ殿堂入りするにしてもしないにしても大きな問題点を持っていました。
1.《アーテル・ゴルギーニ》をプレイしてからフィニッシュに行くまでが長い。
アナカラーマトリクスループは、元々デッキ内のカードの枠少ないこと+デッキパワー向上のため、フィニッシュにしか貢献しないカードの枚数が極限まで絞られていました。
つまり、まず《アーテル・ゴルギーニ》プレイして~《邪魂転生》でドローして~《蒼狼の大王 イザナギテラス》でサーチしてなどデッキのリソース全部触りきってからじゃないとループが成立しないためフィニッシュまでがすごく時間がかかります。
これは、殿堂に入る上で大きな理由になっていると思います。
2.《緊急再誕》は《蝕王の晩餐》の劣化でしかない。
筆者がマトリクスループ回している時に感じていたのは、
「このデッキ《蝕王の晩餐》4枚使いたいなあ。」ってことです。
通称ダンタルサガ全盛期に《蒼狼の大王 イザナギテラス》から5コスのカードが蘇生できるのが危険と判断されて殿堂入りした《蝕王の晩餐》。
カードしてはマナの数参照しなくてよい《緊急再誕》より、《蝕王の晩餐》の方が強度が高いのは当然で、なんなら《緊急再誕》がマナ伸ばす必要があるため上記のマトリックスループに自然が必要になったレベルでした。
ただ、3マナから5マナのカードが使えるのが良くないので《蝕王の晩餐》を殿堂入りしたのに、代替品として《緊急再誕》が使えているのは良くないとうのは正しい意見だとは思います。
3.デッキの性質上受けの枚数がギリギリになってしまう。
元々水闇で簡潔しているループデッキに無理やり自然を足している影響で自由に使える枠が本当に少ないです。参考動画にあった《百威と族絆の決断》、《忍蛇の聖沌 c0br4》などで盾受けするか、イナえもん選手のリストのような《ベイB セガーレ》、《飛翔龍 5000VT》などで自分から相手の行動を止めるかどちらかしか選べないと言った具合に、防御面はスカスカでした。
そうじゃないデッキ、当時でいうとリソース勝負を仕掛けてくる黒緑アビスなどには無双出来ましたが早目に詰めてくる相手はかなり厳しかったです。
4.当時最強格のデッキには普通に不利だった
3に関連する話なのですが、2024前期環境トップの火水マジックにはマトリックスループは相性が悪く勝ち越せませんでした。イナえもん選手のリストに入っている《ベイB セガーレ》がそうなのですが、かなり火水マジックに寄せるメタカードを採用しても勝ちきれないレベルでありました。
メタゲームトップのデッキではなく対策が必須なセカンドデッキの立ち位置であったため殿堂入りするのかは怪しいラインではありました。
と言う殿堂するには絶妙なバランスでありましたが、1と2の要素を重くみて《緊急再誕》が殿堂入りする結果になったと私は思っています。
なんですが、殿堂入り直前になって今年のデュエルマスターズにおいて火水マジックにならぶレベルの最強デッキ、デイガファイアーバードが登場。こちらに搭載されている《ポッピ・冠・ラッキー》がマトリクスループの天敵でそこから花道を飾る機会もなく《緊急再誕》は4枚使えなくなってしまいました。
ではどう使うのか
《緊急再誕》が4枚使えなくなったのは分かったけど、じゃあ今後《緊急再誕》をどう使ったらよいのかと疑問に思うと思うので案を二つほど置いておきます。
(基本はマイナス2アドするカードを上振れ要素として採用出来るデッキはないのですが、、、)
1.マトリクスループリペア
《緊急再誕》を使いたいという理由からは離れてしまうかもしれませんが、現状最も強く使える候補です。
これはDMGP20242ndオリジナルに筆者がもちこんだ。アナカラーマトリクスループ。
マトリクスループの強みを豊富なリソースからチェインコンボに入るところにあると考え、2ブから《堕∞魔 ヴォゲンム》を採用。
4-3と振るいませんでしたが悪くないデッキだと思っています。
2.ガガラストミステリカ
ここまで触れて来ませんでしたが、《緊急再誕》はS・トリガーを持っているためS・トリガーで踏み倒す手段をとることができます。その中でも《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》は条件こそ重いですが、1枚の《緊急再誕》にアクセス出来る可能性が非常に高いため、リペアしやすいと思います。
最後に
「緊急再誕はどうして殿堂になったのかと今後の使い方はわかったけど結論として筆者はこの殿堂のことどう思ってるんだよ」
となると思います。
それに答えるためにはまずチアリさんの口上を引用させていただきます。
「言うほど《母なる大地》、《転生プログラム》に肩並べてないだろ!」
と考えています。
その圧倒的な汎用性から自然が採用されれば真っ先に採用が検討され、「デュエルマスターズが今のルールである限り最強である。」とまで言われた《母なる大地》。
サイキック・クリーチャーの登場により確定ガチャとなり現代まで続く、「デッキの中を出したいクリーチャーで固めて使えば確定で強力なカード使える」最初のカードとなった《転生プログラム》。
この圧倒的な2種と比べると
カードとしてのパワーは《蝕王の晩餐》に劣り、
環境としては2024前期はマジックとアビスが環境が中心となっていて目立った活躍をしていない《緊急再誕》はやはり劣っているように見えてしまいます。
肩を並べるような活躍をできていないため今年の夏は超えて欲しかったなあとずっと思っています。別にファイアーバードには勝てないし。
まあ、でもなってしまったものはしょうがないですので1枚でも上手く使っていきたいと思います。
とは言っても4→1にされたストレスすごいし大地転プロ肩並べているなら明日にでもプレミアム殿堂にしてくれ
明日のアドベントカレンダーはQ@(https://note.com/whalhalla)さんが担当されます。
タイトルは、『俺たち、何歳までデュエマやるんだ? 』ですとのこと、、
それではまたの機会に~ノシ