モクテルとミックスジュースの違いって何?
飲食のプロでも、なかなかスッと答えられないこの質問。
飲み物の考え方を少し変えてあげるだけで、色々な美味しい世界が広がります!
・モクテルって何?
・定義ってあるの?
・ミックスジュースとの違いは?
・バーとレストランで違う方向性
モクテルって何?
バーテンダーの中では昔から知られていましたが、目にするようになったのは最近。
日本語で誰かが作ったような響きですが、実はこれ、れっきとした英語なんです。
mock + cocktail = mocktail
(真似る)(カクテル)(ノンアルコールカクテル)
そして、日本ではアルコールが入っていないカクテルの事を「ノンアルカクテル」と呼びますが、海外では「モクテル」といいます。
つまりカクテルっぽいけど、アルコールは入っていませんよ。というドリンクなのです。
定義ってあるの?
これ実は、アルコールが入っていない以外ないんです。
ただ、飲食のプロの方たちには何となく線引きと言いますか、レベル感みたいなモノがあります。
まず、何かと何かを混ぜていないとモクテルとは呼びません。
例えば、ノンアルコールジン+トニックとなれば、これはモクテルですが、
ノンアルコールジン=ノンアルコールスピリッツ、スピリッツフリー、オルタナティブドリンクとも呼ばれますし、トニックはそのままジュースです。
ミックスジュースとの違いは?
アルコールが入っていないモノ同士を混ぜたのがモクテルなら、それってミックスジュースじゃないの?
という素朴な疑問が出てきます。
この質問、私なりに一言で答えるとしたら
"嗜好性があるかどうか"
につきると思います。
例)ゴクゴク飲んで喉の渇きを癒す=清涼飲料水
ゆっくりと飲んで味わいを楽しむ=モクテルetc
例えば、ペットボトルのお茶。味を楽しむために飲んでいますか?
逆に、抹茶や玉露をゴクゴク飲むでしょうか?
バーとレストランで違う方向性
クオリティーの高いモクテルを提供するBARでは、飲んだことがないような組み合わせの味や香り。
また、アルコールが入っていないが既存のカクテルのような味わいのものを提供していて、純粋に楽しい体験ができると思います。
一方レストランでは料理とのペアリングが主なので、料理を持ち上げるような味わいの構成になっています。お茶などをベースに何かをつけ込んだり、BARで出されるモクテルに比べるとナチュラルな味わいのものが多い印象です。
※ペアリングという食体験自体が(栄養を摂取し、お腹を満たすだけとは違う)人間の知的好奇心を満たす嗜好性の高いものになっているのでとても面白いです。
まとめ
・モクテルは英語!カクテルを真似たモノが語源。
・まだまだ、新しい余地のある分野。
・ジュースを混ぜただけではなく、しっかりとした目的なロジックがあって初めてモクテル。