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プランニングにゃろ
2014年11月18日 22:15
「もういい加減、分かっただろ? そんな薬どこにも無いんだよ。」砂漠のオアシスの給水所で、むせながら水を飲んでいる私に、ガイドの少年はおよそ子供らしくない、諭すような口調でそう言った。「冗談じゃない! 見つけるまではあきらめてたまるもんか! 私の寿命が尽きる前に必ず見つけ出してやるんだ! 不老不死の薬を!」少年はヤレヤレといったジェスチャーをしただけで、それ以上は何も言わず、小走りで
2014年11月26日 07:11
俺は、動物専門の詐欺師である。動物と会話できるという、生まれながらの能力を利用し、動物カウンセラーとして森を渡り歩き、動物たちから金品を騙し取って生計を立てている。人間社会に愛想をつかせた俺にとっては、うってつけの商売だ。さて、今日のカモはメスのタヌキだ。金を持っているかどうか怪しいが、最悪2、3日分の食料にはなりそうだ。 俺「えーと、つまり、こういう事だね? とある人間の男
2014年11月5日 01:37
「願いは、かなう。」…とは、昔から言われてきたが、近年それは当たり前の現象になっていた。神の奇跡か人類の進化か、純真な願いなら結構かなってしまう時代なのだ。詳しい原理は解明されていないが、特に子どもたちの願いは、よくかなう。そんな訳で、クリスマスイブの夜には、もはや晴れていても星は見えない。おびただしい数のサンタたちが、夜空をギチギチに埋め尽くしているのだ。<完>【