ブラインドドールのヘアパーツをリペイントする
前回、ブラインドドールのブランクヘッドを使って改造する記事をアップしましたが、なんかやってみたらヘアパーツにも手を出したくなったのでリペイントできないか試してみることにしました。
単純にパーツの上からカラースプレーを吹くなりすれば良いのでは?と思うかもしれませんが、NAGIシリーズのヘアパーツはPVC製であり、このPVCという素材は塗料のノリが悪いので、塗ったとしても塗料が弾かれたり剥がれたりするおそれがあります。
そこで立てた作戦は、プライマーを塗って、その上からグレーサフを吹き、スプレーで塗装するというものです。
塗装前のドールです。
ヘアパーツはNAGI琥珀のものを使用します。
パーツの洗浄とマスキング
塗装するパーツを中性洗剤で洗い、乾いたらマスキングテープで嵌合部分を覆います。
何故覆うのかというと、何もしないままサフやスプレーを吹くと嵌合部分が太ってしまいハマりにくくなる危険性があるからです。
まあ、太ったらヤスリを使って剥がせば良いのですが、これが結構面倒なのでマスキングでカバーしておいた方が楽だと思います。
プライマーを塗る
プライマーというのは、塗料の食いつきを良くする薬剤です。
正式な用途ですと塗料の乗りにくい金属への塗装をするためのものなのですが、PVCにも対応しているとのことなのでやってみます。
使い古した筆にプライマーを取ってまんべんなく塗ります。
10分程度放置して、表面がベタベタしてきたら次の工程に進みます。
サフを吹く
プライマーを塗った上からサーフェイサーを吹きます。
サーフェイサーは表面をなめらかにし、塗料の食いつきと発色を良くする効果があります。
本塗装の色は暗色のネイビーブルーなのでやる必要もないかとは思いましたが、保険の意味合いで吹いておきました。
逆に、地の色が濃いものを明るい色に塗りたい場合は色を綺麗に出すためにもやった方が良いと思います。
カラースプレーで本塗装
サフが乾いたらカラースプレーで塗装します。
一気にボテっと塗りつぶすのではなく、何回かにわけて少しずつ薄く塗り重ねていくイメージで吹くと綺麗に仕上がりやすくなります。
スプレーは慣れないと塗りにくいです。
不安ならば、何かいらないもので練習してみると良いでしょう。
奥まった部分や起伏のある部分は塗料が乗りにくいため、塗り終わったらパーツを確認して塗り残しがないか確かめましょう。
部分塗装
耳のピアスを筆で部分塗装します。
カラースプレーはラッカー系で、同じラッカー系塗料をその上に塗ると色が混ざってしまうためアクリル系のシタデルカラーを使いました。
仕上げのコート剤
カラースプレーは半光沢なので、塗ると表面が少しツヤツヤします。
塗装の保護とテカりを抑えるために、スムースクリアーを吹きます。
十分乾かしたら完成です!
完成したヘアパーツを自作のブラインドドールに取り付けてみました。
単純なリペイントですが、塗装する前とはイメージがガラッと変わっています。
髪の色を変えるだけでキャライメージも全然違ってきますので皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
ヘアパーツのカスタムまで終わったところで、いつまでも名無しだと申し訳ないので名前と設定を考えます。
琥珀の一歳違いの弟の「黒玉」です。
琥珀とともに家に代々伝わる秘伝の武術を学んできましたが、家の旧時代的な在り方に反発して出奔しています。
琥珀とは兄弟であると同時に最大のライバルでもあります。
ツンケンした性格で「不良」と呼ばれることもある一方、困っている人を放っておけない気性の持ち主です。
実は甘いものに目がないのですが、厳しい家庭環境で育ったためあまり人前では公言したがりません。
少し尺が余ったので写真の紹介も兼ねてショートストーリーという名の小芝居を置いておきます。
テレビ「今日はパフェ特集! 街の美味しいパフェをたくさん集めてご紹介します!」
黒玉「パフェかあ……食べてーけど……大の男が人前で食うのは恥ずかしいしなあ……でもそれでも食べたい……勇気出して店に行ってみっか」
〜数日後、カフェ〜
黒玉「……来てしまった……イチオシデラックススイートゴージャスパフェ……めっちゃ食べたいけどこれを頼むのやっぱ恥ずい……悩むぜ……でもオレも男だ!」
店員さん「いらっしゃいませ〜 ご注文どうぞ〜」
黒玉「ええと……これで」
店員さん「イチオシデラックススイートゴージャスパフェおひとつですね〜(クソデカボイス)」
黒玉「……」
黒玉「こ、これがイチオシデラックススイートゴージャスパフェ……! デラックスな見た目と甘い匂いがたまらないぜ……うわ、うま!!!! うますぎる!!!!! 幸せだ〜!」
〜翌日、トレーニングジム〜
琥珀「お、黒玉じゃん! お前デラックススイートゴージャスパフェ食ったの?」
黒玉「なななななぜそんなことを!? おおおおオレはひ、一口も食ってないからな!?」