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ラスボスであそぼ
ロボットアニメのラスボス。
それはただ1機のみが授かることの出来る甘美な称号。
プラモ的には最後発になるのでこれまでのノウハウが存分に発揮されたキットになりがち。
マークニヒト、プロヴィデンスガンダム、デスザウラー……今なお心に残るラスボス機はきっとあなたの中にもいるはずです。
というわけで、今日はそんなラスボスキットを作っていきたいと思います!
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というわけで、「境界戦機」のラスボス機であるブレイディファントムでございます!
「令和ワーストロボアニメ」だの「在庫王」だの「バンダイの青田買いはヤバい」だの散々な言われようである境界戦機のラスボスということで、こいつがどんなロボでどんな活躍をするのかは…………伏せておきます。
キット的にもこれまで出たブレイディハウンド(量産機)のランナーが流用されているコンパチキットになっています。
量産機のコンパチがラスボスということはつまり、ファーストガンダムのラスボスがジオングではなくシャアザクみたいなことです。
本当にいいのかそれで……と思いますが、それはそれとしてトゲトゲしいフォルムはカッコいいです。
全体的に角ばったデザインを活かすために半光沢コートを吹いています。「吹く前と後とで違いがわかりにくい」という理由で敬遠されがちで、店にも置かれていないことが多い半光沢コートですが、このようなシャープさを感じられるキットとの相性は抜群。是非、試してみてください。
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二振りのブレードを装備し、三度笠のようなひさしがあるのでさながら座頭市のような佇まいを醸し出しています。
HGとしては珍しく開き手が付いているのも嬉しい。HGガンプラだと武器握り手しか付いてこないのがザラだからね。
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一転、腕のクローを展開するとカニのようなフォルムになります。
機体カラーも相まって、水泳部っぽさを感じます。
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水中にいるようなディスプレイをするともう本当に水棲モビルスーツのようです。
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ラスボス機つながりでMODEROIDのマークニヒトと並べてみました。
1/72スケールでありますが、量産機のコンパチということもあってわりと小ぶりなサイズになっています。
しかし、奥行きがあるので手に持つとそれなりにボリュームを感じられます。
色分けをシールに頼らずパーツ分割だけで完遂しているのも魅力。
境界HGはメイレス系のシリンダー部分などシールを使う部分が案外多いですからね。
ここは最後発キットの面目躍如といったところでしょうか。
境界HGはなんか食指が伸びなくて……という人も多いとは思いますが、手に取って作ってみるとそれぞれ違った魅力があることに気づかされます。
安売りしているショップもあるので、とりあえず何か作りたいと思ったら境界HGを覗いてみるのもおすすめでしょう。
別にアニメは観なくていいです。