【中華キット】ウシムス戦隊ヒーローのプラモ「将魂姫・影 丑牛」を作った!
「将魂姫・影」の丑牛を組みました。
「将魂姫・影」というのは十二支をモチーフとしたキャラのオリジナル中華プラモで、現在この牛と鼠の2体がリリースされています。
最大の特徴はメンバーに男性キャラが存在する(現在開発中とのこと)というところで、美少女プラモデルというよりは戦隊ヒーローもののプラモデルに近いといえます。
まず目を引くのが赤いランナー。単なる赤かと思いきや、ラメが入っているのか成型色時点でちょっとキラキラしています。
使用材質のほとんどはABSではなくPSであり、加工や塗装がしやすい仕様になっています。
顔パーツはプリペイントのものに加え、無地のものが2個入っています。付属デカールに表情パターンがあるので、好きなものを貼ってね、ということでしょう。
素体(変身前)モード。
インストの漫画や説明文を読むに、普段は鍛冶屋を営んでいて、出撃命令が出ると変身するみたいです。
靴やズボンのポケットなどは軟質素材になっています。
同じく軟質のエプロンも付いていて、好みに応じて取り付けられるようになっています。
写真のものは消していますが、ズボンの横や肌部分などにガッツリ合わせ目が出ます。曲面に出ているのでスポンジヤスリを使用すると良いでしょう。
和製美少女プラモデルには絶対付かないであろう煙管パーツがまさかの付属。アダルティーな雰囲気を演出してくれています。但しちゃんとした持ち手はないのでご注意を。
クリアパーツを使用したマスクも付属。髪パーツを専用のものに差し替えればちゃんと装着も可能です。
気になるサイズ感ですが、素体モードでも1/10スケールだけあってかなりデカいです。DCマルチバースと並べても違和感が全くない。
アーマーモードはこちら。頭の角、胸元のリングなど牛がモチーフであることがはっきりと表れているデザインになっています。
タイバニのロックバイソンのように牛モチーフのヒーローは男性にされがちなのですが、そこをあえて女性に割り振っているのは新鮮。
全身にデカールとホイルシールを使用します。ホイルシールは中華キットらしく糊面がすぐ分離したり強度が微妙だったりする(SDガンダムに付いてくるシールをイメージしていただければ!)ので注意が必要です。
PS素材なので腕に自信のある方はシール部分を塗装で代替してあげてもいいかもしれません。
素体モードでもあったボリュームはアーマーモードでは倍増し、もはや30MSやメガミデバイスが子供に見えるデカさ。
さて、「素体モードからどこを挿げ替えたの?」と思うかもしれませんが、なんとこのキットは和製キットのように素体にアーマーパーツを取り付ける構造にはなっていません。
素体とアーマーで2体まるまる入っています。
「素体の組み換えでアーマーを着せるなんてそんな貧乏くさいことはしないぜ!」という豪快すぎるメッセージ!
武器は鍛冶屋っぽいハンマーの他、
片手持ちのバズーカ、
そして超デカい謎の武器が入っております。
この謎武器、いくつかギミックがありまして、
まず、このポールの部分がメタルパーツになっています。
メタルパーツだと重量が出てイヤ!という方にはプラパーツも選べる仕様になっています。
さらにこの鍛冶台。これだけだと不自然ですが、それもそのはず……
謎武器を分離変形合体させることで完成するのです。
最初見たときは「この鍛冶台いらなくない?」と思いましたが、実際遊んでみると結構楽しいです。
ボディ2体分に大型パーツが多数付属ととにかくボリュームが半端ないキットで、プレイバリューに富んでいます。
可動面がマシニーカ使用の和製美プラに比べるとかなり劣っていたり顔パーツの換装が非常にめんどくさかったり関節パーツがギチギチ気味だったりと難点はありますが、全体的にパーツ精度が高く、パーツ破損に気を付ければ中華キットとしてはかなり組みやすい部類に入るでしょう。
ビッグサイズならではの迫力ある武器や甘さ控えめでスーパーヒーロー色の強いアーマーデザインなど和製キットにはない魅力が満載なので、中華の息吹を感じたい人は買ってみて損はないと思います。