アファンタジアにもイメージはあるのでは?
論文:アファンタジアにおいて無意識のイメージは存在するか?(2024年11月21日)
Is There Unconscious Imagery in Aphantasia?
Andy Mckilliam, Manuela Kirberg
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=5029718
【意訳】アファンタジアの人は「心に何もイメージが浮かばない」とよく言う。しかし自分では気づいていなくても、心の中で意識せずともイメージを作っているのかもしれない。そうでないと心的回転課題(物体を頭の中で回転させて異なる角度から見た物体が同一かどうか判断するテスト)において、非アファンタジアの人と同じくらいに正解を回答していることを説明できない。となると、やはり「何か」あるのでは?
【感想】他の研究も含めて、この「何か」にはいろんな解釈があるようで、例えば「概念」「着想」「言語や空間など他の能力による代替戦略」「非意識的イメージ(ブランクアクセス)」「意識外のイメージ」「メタ認知低下」「本当はイメージを持ってるのに持ってないと思い込んでるだけ」等々、いろいろ混迷している。あるいは同じアファンタジア当事者であっても人それぞれ内的質感(クオリア)は異なり得るのだろうから、そうなると「何か」の解釈も異なり得るのかもしれない。