アファンタジア研究における混乱
現状、内外アファンタジア研究におけるアファンタジアの扱い方は混乱しており、諸事バラバラ・フワフワなのだが、そういった現状に関して個人的にザワザワ・モニョモニョしてることを以下に列挙する。
そのアファンタジアは先天性ですか?後天性ですか?心因性ですか?
どの心的イメージを対象にしていますか?視覚ですか?聴覚ですか?五感ですか?五感以外もですか?感情までをも含めますか?
空間(どこ?)と物体(なに?)の心的イメージを分けて考えてますか?
心的イメージは常に完全に非在ですか?それとも存在しつつも希薄なだけですか?希薄の場合はその詳細を無視してませんか?
心的イメージの強さは対象への興味に影響するんじゃないですか?
その心的イメージは随意のイメージですか?不随意のイメージですか?
メタ認知や無意識のイメージについて突っ込んだ調査をしてますか?
夢や幻覚あるいは瞬間的な閃光としてあらわれる心的イメージについて調査してますか?無視してませんか?
長期記憶や短期記憶との関連は調べてますか?とくに自伝的記憶の心的タイムトラベルとの関連は調べてますか?
性別や年齢、遺伝については調べてますか?
VVIQ等の質問票における言語の違い(例えば日本語と英語の違い)の影響を過小評価してませんか?
質問票を連続で実施するときの疲労や注意力散漫などの影響は考慮してますか?
fMRI実験において被験者の集中力低下や眠気などを軽視あるいは無視してませんか?なかったことにしてませんか?
fMRI実験において例えば視覚的な課題を行う場合に被験者の視力や課題の見え方の確認をおろそかにしてませんか?
様々な実験の実施後に被験者からの批判的/懐疑的なフィードバックを収集してますか?それらフィードバックを無視するような姿勢を見せていませんか?
被験者の既往歴(例えば精神疾患や発達障害あるいは高熱によって血管や脳にダメージを与える可能性のある疾病など)の調査はしてますか?
感覚的な心的イメージの感度を測定する客観的手法を追求していますか?
両眼視野闘争下のプライミング反応や心的イメージ喚起時の瞳孔は皮膚の反応などは本当に客観性があるのですか?
データ取得が主観的報告に依存しすぎではないですか?それに対する問題意識を持ってるポーズは示しても実際は問題を棚上げしてフワフワしたデータの取得を続けてませんか?
へんな話だけど高齢になって老化すればアファンタジアの状態は出現しやすいんじゃないですか?
様々な現象(例えば自閉症・コミュ障・相貌失認など)や事象(例えば学歴・職歴・趣味など)をアファンタジアと関連付けようとする安易な研究の有害な側面を考慮してますか?
当事者は困ってるといった個人的な見解を一般化してアファンタジアを障害者グループに含めようとしてませんか?
困ってると主張する当事者の声を集めてその声を拡声器で広げて自分の研究分野の肥やしにしていませんか?
その困り事は本当にアファンタジアと因果関係があるのですか?単なる思い込みではないのですか?
アファンタジアを持つ児童に対して必要以上に介入しようとしてませんか?
アファンタジアの研究と個人の利益(業績や立場など)が結びつく疑いのある研究者もいるんじゃないですか?
アファンタジアゆえの不全感をこじらせて自爆した二次的な影響(メンタル不調等)をもアファンタジアのせいにカウントしてませんか?
アファンタジアの出現率に関する各所調査結果に幅がありすぎだと思いませんか?再現性はあるのですか?
アファンタジアが意識下の主観的体験だとしたら意識についての横断的な研究とのリンクも必要なんじゃないですか?
…等々