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アファンタジア考 (2024年07~10月)

アファンタジア考(x.com からの抜粋)2024年07~10月


🍅2024-08-08#1

以降は個人的な憶測だが、脳内の視覚的イメージ(いわゆる脳内画像)には少なくとも次の三つのタイプがある。

【1】実経験(今以前の過去)のスナップショット(場面の切り取り)としての視覚的イメージ。
⇒ 記憶の中にある既存画像を意識上にload(読出)。

🍅2024-08-08#2

【2】1の記憶の情報総体から再構成(リサイクル)された想像上の新しい視覚的イメージ(過去 or 未来 or 時間軸と関連しない事象)。
⇒ 新規画像を意識上にcreate(創造)。

【3】仮経験のスナップショットとしての視覚的イメージ。
⇒ 2で生成されて記憶に保持された既存画像(仮)を意識上にload。


🍅2024-08-08#3

憶測だが、通常、一般の人(非アファンタジア)の脳内には多かれ少なかれ【1~3】の視覚的イメージ(引用を参照)が備わっている。

ただし、事例(https://x.com/search?q=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8+%28from%3AKasumi_fl_%29+until%3A2024-07-27+since%3A2024-07-24&src=typed_query&f=live)によっては【2】の視覚的イメージ(再構成された新規画像)が浮かばない人もいるらしく、
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🍅2024-08-08#4

その場合、当然ながら【3】の視覚的イメージ(仮経験)も浮かばないから、【1】の視覚的イメージ(実経験)のみが浮かぶことになる。

自分(アファンタジア)の場合、【1~3】は多少なりとも備わっているが、視覚的イメージとして浮かぶことは常に一切なく、

🍅2024-08-08#5

情報(言語/非言語の概念や観念)としての着想だけがある。なお、アファンタジアとの関係は不明だが、自分は【1~3】の着想、すなわち「過去および未来」の自伝的事象に関する想像が先天的に著しく希薄であり、SDAM(感覚や感情を伴う脳内再擬似体験がなく自伝的記憶が希薄)を持つ。


🍅2024-08-08#6

アファンタジア(無イメージ:VVIQ=16)あるいはハイポファンタジア(低イメージ:VVIQ=17以上30前後未満)を持つ人が(https://x.com/search?f=live&q=VVIQ+%2816+OR+17+OR+80%29+%28from%3Ano_minds_eye%29&src=typed_query)、瞬間的あるいは非常に短い時間なら脳内に視覚的イメージ(鮮明度は人それぞれ)が浮かぶという閃光型(フラッシュ)の事例は海外SNSでも
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🍅2024-08-08#7

少なからず散見され(https://reddit.com/r/Aphantasia/search/?q=flash&type=link&cId=472dfa17-8ec3-497c-91e9-53d35e3312e0&iId=c4881f72-84e6-409c-874d-787c6181feeb)、一部のアファンタジア研究(例えばZemanによる2015年の著名な論文⇒https://doi.org/10.1016/j.cortex.2015.05.019)では閃光型の存在は被験者の半数近くが報告しつつも(https://reddit.com/r/Aphantasia/comments/wh8tq1/comment/ij6xz3e/)、なぜかその後のほとんどの研究で閃光型の詳細は無視されていて、

🍅2024-08-08#8

まるで閃光型など最初から無かったかのようにスルーされているのが現状(摩訶不思議)。憶測だが、おそらく閃光型までを加味するとアファンタジアの定義や研究が煩雑になるので、意図的に無言で省略あるいは放棄してるのかもしれない。ちなみに自分(VVIQ=16)は閃光型を経験したことは一度もない。


🍅2024-08-08#9

アファンタジア(脳内に視覚イメージがない或いは希薄)をお持ちの皆さん、国立研究開発法人の理化学研究所(通称「理研」)が、アファンタジア研究の被験者を募集しています。下記に引用したスレッドに連絡先が記載されているので、我こそはという方は、知のエキサイティングを経験してみませんか?
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🍅2024-09-13#10

創作界隈アファンタジアあるある

【例】普通の人は頭の中に絵を浮かべて模写できるのに、私はアファンタジアなので細部が浮かばない。なので絵が下手。42たくなる。

【解説】他者を過大評価(勝手にハイパーファンタジア級を想定)、自身を過少評価(アファンタジア自称)。不利や愚痴をアピール。


🍅2024-09-14#11

アファンタジアに関する最近の国内SNS動向
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🍅2024-09-16#12

@nullいメモ
(1/13)
アファンタジアに関する最近の国内SNS動向

以降はすべて個人の感想です。やはりというべきか、想定していたことだが、アファンタジアが大衆に知られてきたことに伴って、個人的に気になっていた現象が増加傾向にある。
(続く)
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🍅2024-09-16#13

@null (2/13)
具体的には、「アファンタジアだから、アファンタジアのせいで、私は○〇なのだ」といった不利や愚痴をアピールする発信を、以前よりも目にするようになった。「〇〇」には様々なバリエーションがあって、例えば「創作が生きがいなのに、アファンタジアの私は~」、
(続く)

🍅2024-09-16#14

@null (3/13)
「道に迷いやすいのは~」、「顔と名前が覚えづらいのは~」、「生きづらい~」、等々。とくに創作界隈では、アファンタジアを自称する一部の発信者からの、アファンタジアに関するネガテイブなアピールをよく見かける。
(続く)

🍅2024-09-16#15

@null (4/13)
次いで、普段から生きづらさを抱えているであろう発達障害界隈のASD/ADHDの当事者かつアファンタジア自認者の一部にもこういった傾向はみられる。
(続く)

🍅2024-09-16#16

@null (5/13)
これまで掲げてきたプロフィール(例えばASD/ADHD、うつ/双極性、毒親、いじめ被害、HSP敏感さん、等々)に、最近知られはじめた珍奇事例アファンタジアという新しいバッジがコレクションされる。
(続く)

🍅2024-09-16#17

@null (6/13)
アファンタジアとは、端的には「随意的な心的イメージの脳内視覚化がない(あるいは弱い)」ことを意味するが、その現象がモノの位置やヒトの顔の把握や記憶に関するタスクの遂行に直結するとは限らないし、ましてや創作活動における不全感や結果を出せないことに直結するとも限らない。
(続く)

🍅2024-09-16#18

@null (7/13)
アファンタジアでない人でも、創作活動で充足感を得られなかったり結果が伴わないなんてことは常で、万能感しかない創作者がいたとしたらテングかニセモノであろう。脳内視覚化の能力は、ヒトが持つ(あるいは持たざる)数あるスペクトラムの一つに過ぎない。
(続く)

🍅2024-09-16#19

@null (8/13)
…のだが、自身のアファンタジア(傾向含む)を過剰に不幸アピールしたがる人は少なくない。余談だが、主に創作界隈において、「アファンタジアだから、あの人は○○なのだ」といった、誹謗中傷のネタとしてのアファンタジア言及についても、最近はよく見かけるようになった。
(続く)

🍅2024-09-16#20

@null (9/13)
これはアファンタジアだけに限らないが、ある概念が広く知れ渡ることによって発生する負の側面(人類の習い)といえよう。近年、人々の間でアファンタジアの認知度が高まるのは結構なことだが、それによる負の側面はあまり言及されない。
(続く)

🍅2024-09-16#21

@null (10/13)
個人的に、最もメジャーな負の側面といえば、本来、(Zemanによってアファンタジアの存在と名称が本格的に人類デビューした2015年よりも前なら)ヒトが生きるうえで知らなくてもいいことだったのに、2015年以降、
(続く)

🍅2024-09-16#22

@null (11/13)
自身がアファンタジアであることを突然知ってしまった、あるいは知らされてしまった人の、衝撃や動揺および二次的なメンタル変化(その多くは他者との過剰な比較⇒不全感⇒ネガティブ感情の固着)であろう。性格にもよるが、案外、自ら不幸になりたがる人は少なくない。もちろん、
(続く)

🍅2024-09-16#23

@null (12/13)
重い障害や疾患を負ったり、そのことで生活に著しい負の影響が出たり、そういう類のことであれば非常にお気の毒なことで、こういう方々やそれを支える方々には社会全体としてサポートしていくのが理性であろう。だが、これら重度の困難とアファンタジアは区別せねばならない。
(続く)

🍅2024-09-16#24

@null (13/13)
あえて言わせてもらおう。アファンタジア「ごとき」で世界の不幸を背負ったかのような呪詛や自己憐憫は見苦しい。


🍅2024-10-01#25

面白画像(一覧 ⇒ https://x.com/search?q=from%3Ano_minds_eye+%E9%9D%A2%E7%99%BD%E7%94%BB%E5%83%8F&src=typed_query&f=live

【1】アファンタジアの理解が間違ってる或いは浅い。ちなみにアは「たくさん」いない(出現率は数%とされる)
【2】訓練によって「先天性ア⇒非ア」に変化するという研究報告はない
【3】理知の訓練が足りないせいか、アに対する偏見が高じて妄想の色彩


🍅2024-10-01#26

面白画像(一覧 ⇒ https://x.com/search?q=from%3Ano_minds_eye+%E9%9D%A2%E7%99%BD%E7%94%BB%E5%83%8F&src=typed_query&f=live

アファンタジア命名者Zemanら多くの研究者によると、アは所謂「脳の障害」ではない。自分もその考えに賛同。
自分は先天的な極ア(VVIQ下限)だが、顔や道は覚えられる。小説も楽しめる。技術系の本もよく読む。これらタスク遂行とアの因果関係は不明。


🍅2024-10-02#27

かつて水問題で炎上した川越達也シェフの話題を妻が振ってきたので、「あー、古市憲寿に何となく似た薄ら笑いする人ね」って言ったら、「極アファンタジアなのになんで比較できるの?」と不思議がられた。自分でも不思議に思う。ちなみに川越も古市も自分にとっては興味も関心もない赤の他人。
(続く)

🍅2024-10-02#28

(続き)
おそらくだが、かつて実際の目で見た視覚情報がエンコード(非視覚情報化)されて記憶に記銘⇒保持されており、且つ、その非視覚情報の想起(検索や比較)が機能しており、それら一連の情報処理の結果が直ちに言語化されているのであろう。
(続く)

🍅2024-10-02#29

(続き)
あるいは、視覚情報はそのまま記憶に記銘⇒保持されており、且つ、その視覚的情報の想起(検索や比較)も機能しているのだが、これら一連の情報処理の過程や結果において、脳内では何ら視覚化(視覚的な心的イメージ化)されないだけなのかもしれない。


🍅2024-10-04#30

最近、意図的なのか偶発的なのかは不明だが、アファンタジア(脳内に随意の視覚的イメージがない或いは弱い)の評判を著しく失墜させている事例。
これ ⇒ https://x.com/search?q=%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%A2%20from%3AHIPOFANTASIA&src=typed_query&f=live

下図の赤線箇所は明確に嘘である。アファンタジアを持つ人でも絵描きのプロやアマはいる。
(続く)

🍅2024-10-04#31

(続き)
視覚的イメージの鮮明さを低い順に並べると次のようになる(Wright et al., 2024)

  1. extreme aphantasia (無) 16点、0.9%

  2. hypophantasia (低) 17~32点、3.3%

  3. typical imagery (普通) 33~74点、89.7%

  4. hyperphantasia (過) 75~80点、6.1%

※数値(点)はVVIQ得点、%は出現率。


🍅2024-10-04#32

アファンタジアの神経基盤:一卵性双生児の事例研究(2024年9月26日)
https://doi.org/10.1101/2024.09.23.614521

自分もアファンタジア(VVIQ下限)かつ一卵性双生児だから興味ある。
論文著者に @WilmaBainbridge さんの名前がある。この方は以前から aphantasia の研究をされてる研究者。


🍅2024-10-04#33

ここ最近(三か月半くらい)、他に優先すべきタスクがあったのでアファンタジア研究論文ウォッチをサボってた。今週末はヒマなので三か月半分のアファンタジア論文やアファンタジア界隈の動向をざっとサルベージしようと思う。(おそらくあまり進展ないとは思うけど)


🍅2024-10-04#34

まさに「視覚的なイメージ(あるいはimagery/心像/表像/心象/表象とも表現される)は全く浮かばず、ただ単に対象や事象について考えていることが『分かっている/知っている』だけ」ですよね。

※下図は アファンタジアの測定でよく使われるVVIQ(視覚的イメージ鮮明さ質問)の文言。
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🍅2024-10-04#35

(1/8)
アファンタジアを知らない人々にアファンタジアを測定してみた(2024年9月)
https://doi.org/10.1167/jov.24.10.952

【超意訳】心的イメージ(mental imagery)とは、外部からの刺激なしに「心の目(mind's eye)」で視覚的な表現(表象)を経験することである。
(続く)

🍅2024-10-04#36

(2/8)
人口の0.7~15.3%で、随意の心的イメージを生み出すことのできない「アファンタジア」という現象がみられる。
アファンタジアの出現率を調査したこれまでの研究の大部分は、自分自身がアファンタジアであるかもしれないと思っている人々を被験者として集め、
(続く)

🍅2024-10-04#37

(3/8)
それら被験者に心的イメージの測定を行うものであった。
本研究では、被験者に「アファンタジアの出現率を調査すること」を知らせず、また、「アファンタジアの自己診断を求める」こともしなかった。
調査の結果、人々の心的イメージ能力はさまざまで、
(続く)

🍅2024-10-04#38

(4/8)
そのうちアファンタジアの範囲に該当するのは少数であった。

【所感】論文の概要しか読めなかったので詳細は不明だが、この研究がユニークなものだとしたら、それは「心的イメージやアファンタジアに関する知識や認識を持たない人々に対する心的イメージ能力の調査」なのだろう。
(続く)

🍅2024-10-04#39

(5/8)
つまり、バイアスのない「キレイな」被験者に対する測定ということなのだろう(憶測)。
ところで、アファンタジアの出現率が0.7~15.3%とあったが、15.3%という大きな数値は初見だった(あるいは忘却してた)。
(続く)

🍅2024-10-04#40

(6/8)
調べてみたら「心的イメージが全くない(極アファンタジア)および、多少はあるがボンヤリしている(ハイポファンタジア)」の合計の割合がBetts(1909年)で15.3%、Faw(2009年)で10~11%であった。
https://doi.org/10.1016/j.concog.2021.103087
(続く)

🍅2024-10-04#41

(7/8)
一方で、Danceら(2022年)では3.9%(極アファンタジア0.8%、ハイポファンタジア3.1%)とある。
個人的に、現時点ではDanceら(2022年)の調査が信頼に足る。
https://doi.org/10.1016/j.concog.2021.103243
(続く)

🍅2024-10-04#42

(8/8)
ちなみに、Takahashiら(2023年)による調査(被験者は日本人のみ)は、Dance(2022年)の数値に近い。
https://doi.org/10.3389/fpsyg.2023.1174873

なお、各研究の「人々をアファンタジアであるとみなす根拠」は、それぞれ微妙に異なっている可能性もあるので詳細は各論文を参照されたし。


🍅2024-10-05#43

Stronger adaptation of middle-to-late ERP components to object silhouette images before versus after object priming in Aphantasia(2024年9月)
https://doi.org/10.1167/jov.24.10.714

【所感】論文の概要のみ読めるが、被験者に後天性アファンタジアの人がいるようだ。アファンタジアの人は、
(続く)

🍅2024-10-05#44

(続き)
視覚的イメージを促進するトップダウン信号(脳で自生される信号)に潜在的な問題があり、この問題は不随意(つまり自由意志とは無縁)に発生する、とのこと。
まあ、自分の場合、生来常に無イメージ(VVIQ下限)の極アファンタジアなので、随意性の制御下にないことは(自分的には)自明。


🍅2024-10-05#45

視覚的な心的イメージがない或いは低い(アファンタジア)、イメージが普通、イメージが高い(ハイパーファンタジア)、それぞれの人らの読書体験の違いについて(2024年9月)
https://doi.org/10.1177/02762366241279404

概要しか読んでないが、ア群とハ群とでは、読者体験に違いがあったそうな(そりゃそうだろう)。


🍅2024-10-05#46

(1/3)
アファンタジアにおける内受容感覚と感情処理の最適化不全(2024年9月)
https://doi.org/10.31234/osf.io/bxkur

【超意訳】アファンタジア(脳内に随意の視覚的イメージがない或いは弱い)は、内受容感覚への注意(自身の体の内部からの感覚に意識を向ける能力)の低下と関連している可能性がある。
(続く)

🍅2024-10-05#47

(2/3)
これは、アファンタジアが、通常のイメージ体験に必要な内的信号に注意を向け、それに関与する能力の最適化が不十分である可能性がある。内受容感覚(https://w.wiki/LoS)の観点からアファンタジアを概念化することで、
(続く)

🍅2024-10-05#48

(3/3)
アファンタジアとアレキシサイミア(alexithymia:自分の感情を認識したり表現したりするのが難しい ⇒ https://w.wiki/BRMd)および自伝的記憶の欠損(自身の過去の経験を思い出すことが難しい)との関連が説明できる。


🍅2024-10-05#49

【所感】この研究は非常に興味深い。おそらく自分はアレキシサイミアを持っていないが、先天的にアファンタジアおよびSDAM(自伝的記憶希薄)を持っている。海外の論文やSNSをウォッチしていると、アファンタジアを持つ人の中にはSDAMを同時に持つ人が少なくないことが分かる。今後の進展に注目。
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🍅2024-10-05#50

(1/5)
アファンタジアにおける感情処理とアレキシサイミアとの関連: 視覚的な心的イメージは自己および他者の感情の認識を促進する(2024年8月)
https://doi.org/10.1016/j.bionps.2024.100106

【超意訳】アレキシサイミア(感情の識別や説明が不得手)を持つ人に、視覚的イメージ鮮明さの低下が報告されており、
(続く)
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🍅2024-10-05#51

(2/5)
アファンタジア(視覚的イメージの欠如あるいは鮮明さの低下)とアレキシサイミアとの間に何らかの関連がある可能性を考え、アファンタジアを持つ人の感情処理について調査した。
研究1では、アファンタジア群(30名)と非アファンタジア群(75名)のサンプルを対象に、
(続く)

🍅2024-10-05#52

(3/5)
苦痛や困難な状況に置かれた人々を示す視覚的および言語的な資料(刺激)に直面したときの生理的反応と自己報告による共感の度合いについて評価した。結果は、アファンタジア群では情動反応(感情反応)が低下していることが示唆された。とくに言語刺激に対してこの傾向が顕著であった。
(続く)

🍅2024-10-05#53

(4/5)
研究2では、同じサンプルを用いて、他者の感情の認識についての調査を、さらに深掘りした。結果は、アファンタジア群の人は感情を正確に認識しているにもかかわらず、有意に遅い反応時間を示し、これは視覚的な心的イメージを用いない戦略は非効率的である可能性を示唆している。
(続く)

🍅2024-10-05#54

(5/5)
これらの結果は、視覚的な心的イメージが認知機能と感情処理の相互作用において重要な役割を果たしている可能性を示唆しており、アファンタジアやアレキシサイミアのような状態が、共感の度合いや感情全般にどのように影響するかを示している。


🍅2024-10-05#55

【所感】要するに、アファンタジアを持つ人は視覚的イメージを思い描く能力が無い或いは低い可能性があるため、感情の認識や表現が不得手で、共感力の低下にもつながっている可能性がある、とのこと(ほんまけ?)。
諸々真偽は別として、こういった研究報告もあるということで留め置きたい。
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🍅2024-10-05#56

(1/2)
運動イメージの想起が自信に与える影響(2024年10月)
https://www.scapps.org/jems/index.php/1/article/view/3510

【所感】他人が行う上手な運動(2ボールのジャグリングにおける身体動作)を観察した後に、その運動を頭の中でイメージ(視覚化)することで、その運動を自分が再現する自信にどのような影響を与えるか?
(続く)

🍅2024-10-05#57

(2/2)
という研究らしい(ややこしいね)。で、アファンタジアの場合はどうか?ということなのが、アファンタジア群のサンプルが3名と少なすぎるので…(以下省略


🍅2024-10-05#58

アファンタジアと自閉症(2024年8月)
https://doi.org/10.1016/j.concog.2024.103749

自閉症の人は視覚的および感情的な心的イメージの鮮明さが低く、アファンタジア(視覚的イメージ欠如あるいは低下)とみなされる基準に達する割合が高かった、だそうな。
最近、アと○○の関連、という研究をよく目にする。トレンド?


🍅2024-10-05#59

(1/3)
アファンタジアの系統的レビュー: 概念、測定、神経、理論(2024年9月)
https://doi.org/10.3390/vision8030056

中華系の研究者による論文。系統的レビュー(Systematic Review)とは、特定のテーマについて過去の文献を収集し、調査・評価・分析を行うことで一定の結論を出すもの、だそうだ。
(続く)

🍅2024-10-05#60

(2/3)
なので、本論文には、アファンタジアの概念・測定・神経・理論について、過去の文献に基づいた概説が記されているはずだ。だとすると、アファンタジアの入門として意義あるテキストになっているに違いない。
(続く)

🍅2024-10-05#61

(3/3)
本論文の全体を自動翻訳でざっくりナナメ読みすることで、これまで行われてきたアファンタジア研究の主要なテーマについて概観できるはずだ(まだ読んでないが、あとで読もうと思う)。


🍅2024-10-05#62

視覚的な制約を超えて: アファンタジアの分野横断的な研究(2024年1月)
https://www.researchgate.net/publication/383810369_Beyond_visual_constraints_Interdisciplinary_exploration_of_aphantasia

中華系の研究者による論文。詳細は不明だが、アファンタジアとディープラーニング(AIによる深層学習)モデルに関する研究らしい。日本の研究者から、こういったテクニカルな論文は出版されていない。


🍅2024-10-05#63

(1/3)
そういえば、現時点で日本の研究者からインパクトのあるアファンタジア論文は出版されていない。数年前から理研で研究中のようだが、音沙汰なし。一方で、国内ア研究の草分けである福島大学の高橋純一(或いは髙橋純一)氏は、日本イメージ心理学会の第25回大会(2024年12月)で、
(続く)
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🍅2024-10-05#64

(2/3)
「アファンタジアとファンタジアの対話」というシンポジウム(公開討論会)を企画している。
https://sites.google.com/view/jia25
アファンタジアと非アファンタジアが対話することで、それぞれの内面及び外的振る舞いの特徴や差異、それぞれが持つ世界観への理解が深まるとしたら有意義な企画だが、
(続く)

🍅2024-10-05#65

(3/3)
氏のこれまでの活動は「(因果関係は不明だが)アファンタジアの人は困ってます」の色彩がみられるから(https://togetter.com/li/2360589)、今回の討論会でもその部分がクローズアップされたり広く共有されるとしたら、アファンタジア当事者の一人としてはモニョモニョしそう…(杞憂であってほしい)


🍅2024-10-05#66

(1/3)
心理療法の一種である認知行動療法(CBT)における暴露療法は、アファンタジアの人に有効か?(2024年7月)
https://doi.org/10.22541/au.172214443.33536929/v1

【意訳と所感】不安症やPTSD、強迫症などの治療に「想像曝露療法(想像エクスポージャー療法)」というのがあるそうだ。
(続く)

🍅2024-10-05#67

(2/3)
これは、不安や恐怖を感じる場面や対象を心的イメージの中で徐々に繰り返し向き合うことで、不安や恐怖を減少させるカウンセリングの技法だそうだが、この技法はアファンタジアの人に有効か?という研究らしい。
結果は、想像曝露療法に視覚的イメージは必ずしも必要ではない、つまり、
(続く)

🍅2024-10-05#68

(3/3)
アファンタジアを持つ人々にも想像曝露療法は有効だそうだ。
また、アファンタジアを持つ人々は、感情的な苦痛を経験しにくい可能性があることが明らかになったそうで、これはおそらくアレキシサイミア(感情の識別や説明が不得手)と同様のメカニズムである、だそうだ。
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🍅2024-10-05#69

(1/3)
アファンタジアにおける幻視(不随意の非網膜視)と心的イメージの関連(2024年8月)
https://doi.org/10.31234/osf.io/284wc

【意訳と所感】随意的な視覚的イメージと、不随意的な幻視(特に視覚的錯覚)が、どのように関連しているかを調査するため、
(続く)

🍅2024-10-05#70

(2/3)
随意的な視覚的イメージを持たない特殊な集団(すなわちアファンタジア群)を調査したそうな。
結果は、アファンタジア群はネオンカラー錯視(https://mesosyn.com/mental8-11.html)を強く経験しないという証拠が得られ、
(続く)

🍅2024-10-05#71

(3/3)
これは、視覚的イメージの基礎にあるメカニズムがネオンカラー錯視の経験に関与している可能性を示唆しているそうな(ややこしいね)。

余談:この結果は、下記引用の「Deep Aphantasia」とも関連がある…のかもしれない?
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🍅2024-10-05#72

(1/3)
ファンタジア、アファンタジア、ハイパーファンタジア: 実証的データと概念的な考察(2024年9月)
https://doi.org/10.1016/j.neubiorev.2024.105819

【概要の意訳】
・人間の視覚的な心的イメージ能力「ファンタジア」には、「アファンタジア」と「ハイパーファンタジア」と呼ばれる両極端がある。

🍅2024-10-05#73

(2/3)
・心的イメージは、長い間、概念の混乱の原因として指摘されてきた。

・知覚的イメージと心的イメージの混同が後を絶たないが、両者は論理的に異なる。

・視覚的な心的イメージの鮮明さに関する質問票(VVIQ)は、検証されていない主観的評価尺度である。
(続く)

🍅2024-10-05#74

(3/3)
・概念上の混乱が最初に解決されなければ、ファンタジアに対する神経科学的な理解は損なわれることになる。

…だそうだ。(で、結局何なん?なのだが、論文の抜粋しか読めなかったので詳細は不明)。


🍅2024-10-05#75

とりあえず、ここ三か月半の間に出版されたアファンタジア論文の主たるものについて連投ポストした(前半終了)。後半は後日(たぶん明日)。
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🍅2024-10-05#76

(1/2)
余談:自分はアファンタジアだが、自分の妻は非アファンタジアである。その妻にネオンカラー錯視を見せたところ(下図)、中央の矩形領域に半透明な緑色っぽいガラス板のようなものを「感じた」そうな。でも実際の背景は単なる白色である。どうやら妻は錯視を経験した(のかも?)。
(続く)

🍅2024-10-05#77

(2/2)
一方で、自分は妻が「感じた」ようなものは全く感じられなかった。白は白だ。つまり錯視を経験しなかった(のかも?)。※すべて主観です。
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🍅2024-10-06#78

視覚的な心的イメージとエピソード記憶の想起は区別できない(2024年6月)
https://umu.diva-portal.org/smash/get/diva2:1871634/FULLTEXT01.pdf

【超意訳】修士論文とある。この研究では、エピソード記憶の想起の鮮明さは、視覚的な心的イメージの鮮明さが重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
(続く)

🍅2024-10-06#79

(続き)
また、エピソード記憶の想起と視覚的な心的イメージの想起という二つの概念を区別することは、方法論的に難しいという考えも示された。

【所感】アファンタジア(随意の視覚的イメージ欠如あるいは希薄)とSDAM(自伝的記憶が希薄)の両方を持つ自分としては、非常に興味深い研究。


🍅2024-10-06#80

(1/3)
アファンタジアと身体化認知の関係
http://cs.oswego.edu/~ewingard/COG468WorkSite/Project/FinalPaper.pdf

【所感】「身体化された認知」という理論があるそうだ。詳しくはこちら(https://w.wiki/ASde)。この理論を端的に言うと「身体で感じたものが、心に影響を与えてる」ということらしく(たぶん)、
(続く)

🍅2024-10-06#81

(2/3)
例えば「温かい飲み物を飲むと、心が和らぐ」みたいな(たぶん)。
で、この理論とアファンタジアの関係を研究してるらしい。論文の詳細は読んでないが、
(続く)

🍅2024-10-06#82

(3/3)
まあ、アファンタジア(擬似的な知覚の話なので仮想身体的な?)を持っているか否かは、その人が持つ理性や世界観(現実世界の在り方)に関係すると個人的には思っているので、「身体化された認知」とアファンタジアには関係があるんじゃないかと思う(適当)。


🍅2024-10-06#83

抽象的概念と具体的概念の処理:アファンタジアの場合(2024年5月)
https://archive.org/details/osf-registrations-6swqz-v1

【超意訳】視覚的な心的イメージが抽象的概念と具体的概念の処理にどの程度貢献するか?の研究らしい。アファンタジアの人は視覚イメージ能力が低下しているため、
(続く)

🍅2024-10-06#84

(続き)
視覚チャネルを介して抽象的概念よりも具体的概念にアクセスできるという利点を享受できない可能性があり、その結果、(視覚化に頼らない)命題的言語戦略に依存する可能性がある、みたいな研究っぽい(たぶん)。


🍅2024-10-06#85

心的イメージと心的シミュレーションの区別:アファンタジアからの証拠(2024年)
https://escholarship.org/uc/item/7qj63869

視覚的な心的イメージとは、端的には「心に浮かぶ像」のことだが、一方で、心的シミュレーションとは「心の中で想像した状況や事物を、
(続く)

🍅2024-10-06#86

(続き)
あたかもそれを実際に体験するかのように処理する考え方」だそうだ。
両者は異なる認知プロセスではないか?を研究してるようだ(たぶん)。


🍅2024-10-06#87

アファンタジアの人が描いた絵の特徴(2024年6月)
https://library.imaging.org/jpi/articles/7/0/000402

【所感】アファンタジア(随意の視覚的イメージ欠如あるいは低下)の人々が、視覚的な情報を記憶し(インプット)、それを外部に作画した場合(アウトプット)、
(続く)

🍅2024-10-06#88

(続き)
どのように再現するのかを(例えば作画における線画のパターンや構造などの特徴を)調査した論文のようだ(たぶん)。アファンタジアを持つ絵描きさん(イラストレーター)にとっては興味深い研究かもしれない。


🍅2024-10-06#89

視覚的イメージの鮮明さは、知覚および記憶の正確さとは無関係のようだ(2024年6月)
https://doi.org/10.31234/osf.io/ahtsd

【超意訳】視覚的イメージが鮮明な人よりも、視覚的イメージが無い或いは希薄な人のほうが、物体の色のような詳細な情報を記憶から取り出すのが苦手であるという
(続く)

🍅2024-10-06#90

(続き)
仮説のもとに検証したところ、仮説は支持されなかった。視覚的イメージの鮮明さと記憶の正確さとの間に関連性は認められなかった、だそうだ。


🍅2024-10-06#91

(1/3)
アファンタジアとハイパーファンタジアの出現率の推定方法
https://doi.org/10.31234/osf.io/rfzdt

【所感】人々はアファンタジア(ハイポファンタジアを含む)なのか? それとも非アファンタジア(ハイパーファンタジアを含む)なのか? に関する主観的自認(あるいは思い込み)や、
(続く)

🍅2024-10-06#92

(2/3)
主観的自己報告(VVIQ:視覚的イメージの鮮明さ質問アンケート)についての「不確かさ」を論文著者らが感じているように思えた。
自分も常々そういった懸念は持っているのだが、つまるところ、究極的には「他者の主観を完璧に測定(客観)することは不可能」ゆえ、
(続く)

🍅2024-10-06#93

(3/3)
どこかで割り切らないと空想世界の住人になってしまうので、BEST(最上理想)でなくともBETTER(問題はあるが致命的というほどでもなく総合的には妥当であるという合意が形成されているとみなせる)というふうにならざるを得ないような気もする。


🍅2024-10-06#94

(1/3)
アファンタジアは単なる思い込みだ!を主張するヤカラへの反論(2024年)
https://escholarship.org/uc/item/0k4282bn

【所感】この論文は、アファンタジア(随意の視覚的イメージが無い或いは希薄)の人らが、意外なことに、視覚的イメージを使った課題に対処できているという先行研究の結果を根拠に、
(続く)

🍅2024-10-06#95

(2/3)
アファンタジア懐疑論(すなわちアファ民は本当は視覚的イメージを形成できてるのに、勝手にできないと思い込んでるだけ的な疑念)を主張するヤカラ(非アファ民)に対する反論である。ヤカラの懐疑論は「視覚化者の誤謬(誤り)」と呼ばれており、視覚的イメージを用いるはずの
(続く)

🍅2024-10-06#96

(3/3)
課題を遂行するためには、視覚的イメージが必要不可欠であるはずだと勝手に思い込んでいるわけだが、この誤謬はアファンタジアの人々にとって有害な結果をもたらす可能性があるだけではなく、さらには人間の認知過程全般に関する理解を妨げている、と著者は説く。※超意訳です。


🍅2024-10-06#97

とりあえず、ここ三か月半の期間(前後含む)に出版されたアファンタジア論文の主たるもの(後半)についてのポスト(把握)が完了した。
Zemanによるアファンタジアの人類デビュー(2015年)から10年目になるが、アファンタジア研究のほうも徐々に盛んになっているようで興味深い。
(続く)
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🍅2024-10-06#98

(続き)
ただ、妙な方角を向いている研究も散見され、そのへんはもう仕方のないことなのかもしれない。内外の研究者らに期待したいのは、研究活動の中で予断や正義をふるうときは、広い視点と深い洞察をもって、学会のみならず大衆に誤った理解を広げないように慎重な表現で発信してほしい。


🍅2024-10-06#99

最近(2024年07~10月)投稿したアファンタジア関連のポストをnoteにlogりました

アファンタジア考 (2024年07~10月)
https://note.com/nyaphantasia/n/n0659c8ec16f0


🍅2024-10-06#100

先月出版された、とあるアファンタジア論文をざっと眺めたところ、研究の最前線を概観できる秀逸な内容で、入門にも適してると思ったので、Google自動和訳(無修正)しました。

和訳版 ⇒ https://note.com/preview/n4489b78436c8?prev_access_key=88d2cc914520d2872ce72b76f669d014

元の英文表現がキレイなせいか、自動翻訳による誤訳も少なくて読み易かったです。


🍅2024-10-07#101

視覚的な心的イメージの鮮明さ尺度

【無】極度のアファンタジア(16)0.9%
【低】ハイポファンタジア*(17~32)3.3%
【中】ファンタジア*(33~74)89.7%
【高】ハイパーファンタジア(75~80)6.1%

括弧はVVIQ得点(16~80)、%は割合(N=9063)、*は通称、出典:Wright(2024),Beran(2023),Dance(2022)


🍅2024-10-08#102

現状、アファンタジアの定義は曖昧だし、人によってアの意味や経験も異なる。また、アの原因/要因は不明だが、多岐に渡る可能性がある(当事者によって異なる)。つまり、どんなアなのか人それぞれだし、なぜアなのかも人それぞれ。なので今後もいろんな話が飛び交い、何でもアリな様相になるだろう。


🍅2024-10-10#103

アファンタジアはよく「状態」と呼ばれる。これは客観的な言葉なのだと思うが、自分的(主観的)には「内的な経験(世界)」という言葉でもいい。自分にとってアファンタジアとは「生涯に渡って心的イメージの視覚化を経験しない経験(世界)」であり、これは自分にとって普通のことだ。普通でいい。


🍅2024-10-11#104

アファンタジアの謎を解明(2023年)
https://link.springer.com/article/10.1007/s11229-022-04027-9
https://www.youtube.com/watch?v=l5_jViLE5-Y

英文読解力が貧弱なため趣旨を理解できない。憶測だがこんな感じ。
⇒ アファンタジアの文脈での心的イメージには2つの異なる側面がある。すなわち、(続く)

🍅2024-10-11#105

(続き)
【1】心的コンテンツ(mental content)としての(狭義の)心的イメージ(mental imagery)
【2】知覚経験(perceptual experiences)の再現を含む特別な心理的態度(psychological attitude)としての感覚的想像力(sensory imagination)

そして、これを踏まえて、(続く)

🍅2024-10-11#106

(続き)
アファンタジアには3つの状態がある。すなわち、「1のみ欠如」「2のみ欠如」「1と2の両方が欠如」。
そして、アファンタジアの中心的なケースは「2のみ欠如」で理解されるべき。云々云々…

…とのことだが、何が何やらチンプンカンプン。当事者なのにピンとこない。


🍅2024-10-11#107

面白画像(一覧⇒https://x.com/search?q=from%3Ano_minds_eye+%E9%9D%A2%E7%99%BD%E7%94%BB%E5%83%8F&src=typed_query&f=live

最近、アファンタジアに関する○○を流布しはじめた人
🔗引用した投稿を表示する


🍅2024-10-12#108

以降は個人の感想です。アファンタジア研究の進展を阻んでいる要因のひとつに、ほとんどの実験で「完全に視覚化なし」と「視覚化あり(だが使い物にならない)」の二者を区別していない点が挙げられる。前者はVVIQ=16(極アファンタジア)、後者はVVIQ=17から30前後(ハイポファンタジア)であるが、

🍅2024-10-12#109

この両者を区別せず「アファンタジア」という括りで一つにラベリングして、同じタスクの実験を行っている。この実験は手落ちではないか?
…とはいえ、出現率1%以下とされるVVIQ=16の募集が難しい現実があるため、被験者の範囲をある程度広げるのはやむなし…ということなのだろう。※すべて憶測です。


🍅2024-10-14#110

最近(今夏)、著名なアファンタジア研究者ら(Zeman、Monzel、Pearson、Scholz、Simmer)が、「アファンタジア」の定義を発表したそうな。以下は超意訳。https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1g2k5tv/comment/lrq4fib/

イメージ(imagery)が存在しない(absence)、または、ほとんど存在しない(near-absence)ことを指す。
(続く)

🍅2024-10-14#111

最も一般的には、完全な覚醒状態にあるとき、視野内に存在しないものを心の中で視覚化する能力がない(inability to visualise)ことを意味する。

物事について「考える」ことはできても、それに備わるであろう感覚的(sensory)な特徴を伴う心的イメージ(mental images)が作られない。
(続く)

🍅2024-10-14#112

意図的(deliberately)にイメージ(images)を作る能力や、自然発生的(spontaneously)にイメージ(images)が作られる能力に影響する。

夢の中のイメージ(imagery)や、睡眠の直前/直後のイメージ(imagery)なら、しばしば作られることがある。


🍅2024-10-14#113

【所感】
イメージが「存在しない」および「ほとんど存在しない(存在するが希薄)」の両者を意図的に混在させている。

イメージが「ほとんど存在しない」の「ほとんど」の幅や詳細が不明(曖昧)。

先天性や後天性(損傷によるものや心因性など)についての言及なし。あえて区分しない?
(続く)

🍅2024-10-14#114

随意(意図的)および不随意(自然発生的)の両方のイメージに言及してる。狭義では随意を強調?

睡眠の直前/直後にしばしば起こるイメージ(おそらく幻覚)や、夢の中でみるイメージについても言及してる。これらは不随意扱い?

幻覚やflashback、網膜上的prophantasiaについての言及なし。
(続く)

🍅2024-10-14#115

視覚以外の心的感覚(例えば聴覚など)を伴う心的イメージの不在にも適用される可能性を含ませている。いわゆる多感覚性アファンタジア。

現象(振る舞い)への言及はあるが、原因や要因については言及なし。※不明なためだろう。

なお、発表内容全文は参照できなかった。有料だそうだ(ケチ)。


🍅2024-10-15#116

@null
非アファ民「読んだ物語が頭の中で映像化されるのつて、普通じゃないの?」
アファ民「読んだ物語が頭の中で映像化されるのつて、比喩じゃないの?」
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🍅2024-10-15#117

@null
脳内で映像が流れちゃう人たちの事例 ⇒ https://x.com/Akagane_Musashi/status/1846045156359000152/quotes

「私はアファンタジアだから頭の中は真っ黒」みたいなコメントもあって興味深い。「黒」は単にまぶたの裏をリアルの目で「見てる」だけの話で、これはアファンタジアに限らず、(リアル視覚に問題なければ)誰もがそう。


🍅2024-10-16#118

@nullいメモ
「脳内にイメージを浮かべても映像にならない」みたいな人(少なくと2人以上)の他のポストをみたら、どうやら「視覚化はされるけど、映像ではない(動かない)」という意味らしく、「映像=動画(video)」つまり「静止画(picture)は映像ではない」という概念らしい。
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🍅2024-10-16#119

@nullいメモ
実際の目の視覚(第1のモニター)に対して、視覚的な心的イメージは「第2のモニター」とも呼ばれ、これら2つのモニターは同時に経験し得る。一部に、第2モニター上の経験が、第1モニター上に重なって投影されているように感じる人もいる(幻視やプロファンタジアなど)。
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🍅2024-10-17#120

アファンタジアという用語の定義やバリエーションについて
https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1g4kqb2/comment/ls5lnbo/


🍅2024-10-17#121

現在、自分がアファンタジアであるかを判断する方法は限られている。例えば次の四つ。

1. 自己判断(主観)※ほぼ全員これ。
2. VVIQ得点(主観)が下限または低い。
3. QMI得点(主観)が下限または低い。
4. 上記以外の方法(主観または一部の研究室で客観試み)。
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🍅2024-10-18#122

現在、アファンタジアに関連する名称は幾つかある。例えば(※以下は意訳)、

extreme aphantasia:イメージが不在
aphantasia:イメージが不在または希薄
hypophantasia:イメージが希薄
phantasia:イメージが一般的
hyperphantasia:イメージが極めて鮮明
prophantasia:イメージを知覚上に投影
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🍅2024-10-18#123

他にも、アファンタジアに関連する用語は幾つかある。例えば(※以下は意訳)、

○○ aphantasia:○○にvisualやauditory等の属性を付記
aphantasia:文脈によりvisual aphantasiaと同義
multi-sensory aphantasia:心的イメージ(多感覚)が不在または希薄
global aphantasia:同上
(続く)
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🍅2024-10-18#124

(続き)
complete aphantasia:心的イメージ(視覚または多感覚)が不在
total aphantasia:completeまたはglobalと同義(SNS用語)
full aphantasia:不明
deep aphantasia:独特な錯覚経験

【まとめ】現状、用語の使用者や文脈によって、用語の意味が変わる曖昧さがある。


🍅2024-10-18#126

Redditにはアファンタジアに関連するコミュニティが少なくとも二つある。

r/Aphantasia(67,000人)https://www.reddit.com/r/Aphantasia/
r/CureAphantasia(4,700人)https://www.reddit.com/r/CureAphantasia/

r/CureAphantasia(アファンタジアの治療)に投稿されたテーマにこんなのがある。
(続く)

🍅2024-10-18#127

(続き)
「なぜr/Aphantasiaの人々は私たちを嫌うのか?」
https://redd.it/1evjbj5

このテーマに寄せられたコメントのいくつかを読むと、なぜr/CureAphantasia(の人々)が避けられているかの側面が分かる。


🍅2024-10-19#128

@nullいメモ
実際は分かってないけど分かるような気がする。内部作業場(脳内視覚化ワークスペース上で作画等)がないため、外部作業場(※)のみな感じ ※手の動作と目からの入力と媒体への出力、これらの同時的な繰り返しによって外界に対象を具現化しながら具現化を進めていく感じ
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🍅2024-10-20#129

面白画像(一覧 ⇒ https://x.com/search?q=from%3Ano_minds_eye+%E9%9D%A2%E7%99%BD%E7%94%BB%E5%83%8F&src=typed_query&f=live

文章の約半分を占める青線部分がブーメランな人。


🍅2024-10-21#130

或るアファンタジアの事例

「頭の中でイメージを思い浮かべようとすると、なんとなく頭が痛いような感じがする」
https://reddit.com/r/NoStupidQuestions/comments/1g1mn4p/comment/lrhmrx5/

【所感】興味深い。視覚化を試みると「頭が痛い」的なことを言う人をこれまでXで何人か見かけたことがある。やりすぎると翌日寝込んでしまうという人もいた。


🍅2024-10-21#131

アファンタジアと俳優(2024年10月)
https://depts.ttu.edu/tlpdc/Teaching_Academy/Teaching_Awards/Staley_White_Paper_Aphantasia_and_Actor_Training_formatted.pdf

【意訳】俳優にとって「内なる視覚」を使うことは訓練や教育の中心となっており、ほとんどの俳優訓練では演者に視覚的な心的イメージの想起を求めている。

【所感】俳優業におけるア民の割合と、ア民がどうやって対応してるか気になる。


🍅2024-10-22#132

Redditのアファンタジア界隈で、しばしば言及されるネタがある。例えばこれ。

「愛する人が亡くなっても、顔を思い出せないなんて… 涙」

この常套句は他のSNSや媒体でも散見するので、よほどポピュラーなネタなんだなと思ってる。以降は個人の感想だが、故人を脳内で視覚化することが、(続く)

🍅2024-10-22#133

そんなに大切なことか?と思ってる。もちろん喪失感はわかる。だが心の中にその人が在るのであれば自分はそれでいい派(※それしかできない)。
というか先天性のアファンタジアなら(随意 and/or 不随意の)視覚化の経験は一度もないはずで、これまで経験したことのない未知の経験に焦がれる、(続く)

🍅2024-10-22#134

というのが自分的にはよく分からない。一度でも視覚化を経験しているのであれば、それを失ったときのギャップを実感するんだと思うが、生まれたときから視覚化がないんだから、それがどんなものか分からないし、ギャップの実感などあろうはずがない(※あくまで自分の場合です)。


🍅2024-10-22#135

私にも大切な人がいるので(以降Aと呼ぶ)、もし将来Aが先に死んでしまったら、とても寂しく恋しいと思うはずだ。私はアファンタジアとSDAMの両方を持っているので、五感など感覚的な心的イメージは浮かばないし、自伝的記憶が希薄なためエピソード記憶いわゆる思い出の想起が乏しいうえ、(続く)
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🍅2024-10-22#136

脳内に擬似的な再体験もなく、思い出せる過去は要約された説明でしかないのだが、それでも恵まれたことに意味記憶(知識)は保たれているし、断片的かつ微細ながら感情を想起させる記憶は残っていて、自分にとって何よりも大切なのは、Aが自分をどんな気持ちにさせてくれたかを覚えており、(続く)

🍅2024-10-22#137

かつて共に過ごした何気ない時間の存在が今も心の中に在るという実感だ。この実感は認知症になってしまったら消えてしまうかもしれないが今は未だある。Aのあとに遠からず私も死ぬだろうが、Aと同じところへ行くんだという気持ちを抱いて逝ければ幸せだろう。※自分が先に死ぬシナリオは省略。


🍅2024-10-23#138

(1/12)
アファンタジアと心的回転

心的回転(mental rotation:メンタル・ローテーション)という能力がある。2次元または3次元の物体を心の中で回転させる能力だそうで、この能力を試す簡単なテストがある(所要時間10分)。
https://youtu.be/VlBRj7qwGGk

このテスト動画は20頁で構成されており、(続く)

🍅2024-10-23#139

(2/12)
各頁の右上にある物体を回転させると「A B C D」のうちどれ?を回答する。各頁の表示時間は30秒で、全20頁だと合計で10分になる。動画の説明欄に正解へのリンクがある。

さて、私(アファンタジア:心的イメージを経験しない人)はさきほどこのテストを行った。全20問正解だった。(続く)

🍅2024-10-23#140

(3/12)
比較的簡単なほうのテストだったと思う。最初の数問は戸惑いながらも15秒くらいまでには回答して、その後は慣れてきたので大体3秒~5秒くらいで回答できた。

というわけで簡素ではあるが、テストの結果という客観的な指標では、私には「心的回転の能力がある」とみなされそうだ。(続く)

🍅2024-10-23#141

(4/12)
私のやり方は、各図形への視線を高速にパパパッと切り替えながら空間思考で回答を選ぶというもの。これが「心的回転の能力」かどうかは不明だが、とにかく自分のやり方で対応はできた。

さて、下図の課題を見てほしい。この2つの物体は同じか? 私は1分以上は考えたが、分からなかった。(続く)

🍅2024-10-23#142

(5/12)
おそらく違う物体だとは思っているが、確証は持てない。答え合わせはしてない。

私にとってこの課題が難しいのは、縦と横の二方向に回転しないと分からないという点だ。自分のやり方(高速視点切り替え)だとこの課題は難しく感じる。おそらくだが、自分には「心的回転の能力」はない。(続く)

🍅2024-10-23#143

(6/12)
あるならこの問題は解けたはずだ。私のやり方は、心的回転ではない別の方法、すなわち自然に身に付いている代替戦略としての「高速視点切り替え」であり、この戦略には限界があることが分かった。(回転が一方向なら対応可能だった)

この私の考えが本当に正しいかは分からない。(続く)

🍅2024-10-23#144

(7/12)
面倒くさいので、とりあえず私に「心的回転の能力はある」と仮定してみよう。だとすると、私の認知機能(目で見た物体を心の中で回転させて他の物体と比べる一連の処理)は正常に動作してる。

だが、このとき私の脳内には物体の視覚的イメージは常に全く浮かんでいない。(続く)

🍅2024-10-23#145

(8/12)
つまり、(簡単テストで全20問正解だったので)視覚的な認知は機能しているとみなせるが、意識上に視覚的なものは何も経験していない。

これは盲視に似ている。盲視とは、入力(目の網膜) ⇒ 神経(視覚情報が運ばれる) ⇒ 脳の視覚野(視覚が現れる)といった系のうち、(続く)

🍅2024-10-23#146

(9/12)
最後の視覚野が損傷することで全盲の状態になっているにもかかわらず、なぜか目の前にある障害物をよけられるという不思議な現象。つまり、目の前の物体をよけるという認知機能は動作してるが、意識上に視覚の経験はない。

どうです?先に書いた私のアファンタジアと似てませんか? (続く)

🍅2024-10-23#147

(10/12)
このアイデアは二年くらい前には持っていたが、はっきりと言語化したのは次の動画を見てからだ。
https://youtube.com/watch?v=avI0KtmNpo8

この動画にはハクワン・ラウ博士(
@hakwanlau
)が出演している。博士は、年初には理研に在籍してアファンタジアの研究をされていたようだが、現在の所属は不明。(続く)

🍅2024-10-23#148

(11/12)
動画の中でラウ博士はアファンタジアと盲視に言及しており、これらが、認知的な能力はあるものの、それに関する主観的な経験がないとも言っている。ラウ博士によると、一般的には、認知(知覚或いは擬似知覚⇒脳⇒反応や行動)と主観的経験は結び付いていて、これらを意識と呼んでいる。(続く)

🍅2024-10-23#149

(12/12)
ところがアファンタジアは主観的経験が欠けている。これは意識を構成する要素を分離して研究する良いモデルになると説く。

というわけで、アファンタジアの存在が難問とされる意識研究の分野に一撃を喰らわせる日は近いかもしれない。
ちなみに、ラウ博士がハンサムすぎて魅了された。笑

🍅2024-10-24#150

なんかいま見直したら「あっ」って気づきがあって速攻で正解が分かった。 おそらく昨夜は無意識に何かをやってたんだろうけど、今後はこの気づきを顕在化させるから有利になるかも。 つまり「慣れ(着目点を検索)⇒心的回転」の組み合わせ的な。前者は後天的に(理論や訓練で)伸ばせそう。
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🍅2024-10-24#151

後天的に伸ばせそう。

じゃあ「心的回転の能力テスト」ってベテランほど高得点になるから意味ないんじゃ?それも込み込みでのテストってこと?
それに心的イメージを経験しないアファンタジアでもこのテストはクリアできるってのは、このテストの本質的な欠陥なんじゃ?どうなんでしょ?


🍅2024-10-23#152

@null
2024-06-11:2025年までにハクワン・ラウ博士の理研の研究室は閉鎖される
https://x.com/hakwanlau/status/1800328254068560213

2024-08-08:理研の研究室にてアファンタジア被験者募集
https://x.com/ishikirabo/status/1821427682606989474

おそらく博士はいま日本にいない(?)。となると理研のアファンタジア研究のほうはどうなるのか気になる。


🍅2024-10-24#153

ほとんどのアファンタジア当事者は、自分に視覚的イメージがないことに気付いていなかった。何故か?(2024-10-16)
https://junkyardofthemind.com/blog/2024/10/13/the-developmental-roots-of-aphantasia-nescience

自分は1998年に自覚した。自分的には「とくに支障ないから」「言語は詳細を隠すから」で説明できそう。
著者のChristian O. Scholz氏は下記論文の著者。
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🍅2024-10-25#154

Redditのアファンタジア界隈で、しばしば激しい論争が起こるネタがある。例えばこれ。

「視覚性アファンタジアは治る?治らない?」

現状、アファンタジアの程度は主観的な自己報告に依存しているから、人によって「治る、治らない」といった主張の違いがあってもおかしくはない。(続く)
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🍅2024-10-25#155

仮に、それぞれの主張が真実だとしたら、その場合それぞれの人に固有の「心的イメージを視覚化できるかもしれない可能性(潜在能力)」に違いがあるのかもしれない。
すなわち「可能性あり」あるいは「可能性なし」といった、異なるタイプ(のアファンタジア)があってもおかしくはない。(続く)

🍅2024-10-25#156

ちなみに、Redditのアファンタジア界隈では「アファンタジアを『治す(cure)』という表現に違和感がある」的な意見が優勢に思えた。


🍅2024-10-25#157

アファンタジアは治るか?

先日、最も著名なアファンタジア研究者の一人であるジョエル・ピアソン教授による動画「アファンタジアは治るか?」が公開されたので、動画の内容を日本語に翻訳しました。当代一流のアファンタジア研究者による最新の知見となってます。
https://note.com/nyaphantasia/n/n97b4dbce591a
(続く)

🍅2024-10-25#158

(続き)
ジョエル・ピアソン教授(@ProfJoelPearson)の動画「アファンタジアは治るか?」のオリジナル(英語)はこちら。
https://youtube.com/watch?v=4UKL0mWOu_w
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🍅2024-10-25#159

@nullいメモ
精神医学コミュニティでアファンタジアが話題になってたのでコメントを読んでみた。
https://reddit.com/r/Psychiatry/comments/1gamnx7/comment/ltfwjjz/

精神科医なのに馬鹿すぎてワロタ。こんなんがウジャウジャいるから、かつて統合失調症や自閉症への扱いで大きな間違いを繰り返してきた歴史があるんじゃないの。
(続く)

🍅2024-10-25#160

(続き)
自分は以前ある界隈で有名な精神科医にアファンタジアについてコメントを求めたことがあるのだが、その医師の知見は素人の私より貧弱で、アファンタジアという現象に対しての理解が浅く、現象に対しても半信半疑だった。こりゃダメだと思ったね。以降、その医師へのリスペクトは失われた。


🍅2024-10-26#161

Redditのアファンタジア界隈で、しばしば激しい論争が起こるネタがある。例えばこれ。

「視覚性アファンタジアは人生にプラスか?マイナスか?」

これは、各人が経験した出来事(客観)や受け止め方(主観)に影響されるだろうから、人によって主張の違いがあってもおかしくはない。(続く)

🍅2024-10-26#162

主観的には、自分は知足タイプゆえか自身の先天性アファンタジアをマイナスに感じたことがなく、経験的にも「つらい、困惑」等のネガティブを抱いたことがない。
むしろプラスに感じる局面もあるのだが、概ねゼロで、それは自分にとって普通・普遍のことなのでとくに何でもない。(続く)

🍅2024-10-26#163

客観的には、アファンタジアに対して憶測に基づく根拠なきマイナスの(思い込みを含む)アピールは見苦しく感じられ、共感しない。

ちなみに、Redditのアファンタジア界隈では「アファンタジアはマイナスではない」的な意見が優勢に思えた。


🍅2024-10-26#164

@nullいメモ
上海でアファンタジアを扱う医院が開業(2024年10月)
https://sixthtone.com/news/1016059

【超意訳】記事によれば、中国で世界初のアファンタジア等の「障害」を扱う小児科「医院」が開業したそうな。「医師」が「診断」し、「訓練」を提供するんだと。
【所感】・・・


🍅2024-10-27#165

アファンタジア・スタンプ
https://aphantasia.com/article/stories/aphantasia-stamp/

【超意訳】あなたと同じように、私も普通でした。少なくとも、まあまあ普通でした。2021年に「心の目を持たない人」という記事を読むまでは。ちょっと待って、そもそも心の中でモノを見ることができる人がいるというのか!?
(続く)

🍅2024-10-27#166

この気づきから、私のアファンタジアの旅がはじまりました。アファンタジアについての新しい知識は、私にある種の「逃げ道」を与えてくれました。私は「アファンタジア・スタンプ(烙印)」を使って、自分が感じていた自分の欠点と思われる部分をすべて説明することができました。
(続く)

🍅2024-10-27#167

【所感】当初は衝撃ゆえに引きずることがあったとしても、次第に冷静さを取り戻す人も多い中、ある種の心理を持続させてスクスクと育て上げてしまう人もいる。もしかしたら信念(アファンタジア・スタンプ)が固着して剥がれなくなっているのかもしれない。いずれにしてもその人が選ぶ人生だろう。


🍅2024-10-27#168

@nullいメモ
興味深い。著名なアファンタジア研究者Zemanによると、ASDとアの間には僅かな関連があるが、ア群のほとんどはその関連がないと述べてる。さらにはADHDとアの間にも関連を指摘してるが、ASDのそれと比べると関連は低いと述べている。ただしZemanはそれら関連自体には注目しているようだ。
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🍅2024-10-28#169

心の中に言葉がない人

声には出さないけど、心の中で「よっしゃー!」「しまった!」「くそっ!」などと思ったことはありますか?
こういった「内なる発話(inner speech)」のことを「内言」や「内語」と言うそうです。

内言は、これまで誰もが普通に経験していると思われていたのですが、(続く)

🍅2024-10-28#170

内言を経験しない人の存在が明らかになり、最近、内言の経験がない状態を「アネンドファジア(anendophasia)」と名付けた論文が出版されました。

ちなみに私(あなたも?)は「言語を伴う随意の思考」と「言語を伴わない随意または不随意の思考」の両方を持ってます。(続く)
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🍅2024-10-28#171

※ここでいう「言語」は、心の中に音声的/聴覚的な心的イメージを伴いません。

さて、私には「言語を伴う思考」の実感があるので、私はアネンドファジアではありません。
一方で、「言語を伴わない思考」もあるのですが、これがアネンドファジア的な状態?なのかは不明です。
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🍅2024-10-29#172

興味深いトピックがあった。
https://www.reddit.com/r/Aphantasia/comments/1gbkb2v/comment/ltnf9li/

部分的な解離性同一性障害を患っており、離人症の経験もあり、且つアファンタジア(心的イメージ不在)も経験してる人がいる。
この人は、自分のアファンタジアは解離(https://w.wiki/BjxD)によって引き起こされていると考えている。(続く)

🍅2024-10-29#173

技術的には視覚化できるものの、解離によって脳がその経路を遮断している、そういったアファンタジアのサブセットがあるという仮説を立てている。
そして誰もが時々少しだけ解離状態になるとも言い、これは神経系に組み込まれた正常なメカニズムであると説く。(続く)

🍅2024-10-29#174

さらにSDAM(自伝的記憶希薄)も同様に解離の症状であると説く。
また、セラピーを受けると時々視覚化されるという。
この人のアファンタジアは先天性ではなく後天性(心因性)なのかもしれない。ひとくちにアファンタジアといっても、その程度や要因は多岐に渡っている。
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🍅2024-10-30#175

@nullいメモ
アファンタジア・スタンプを拗らせて珍獣化(お気持ちヤクザ化)した独善マンを何人か見てる。自分の気持ちを切々と訴え、肯定しない奴は敵みたいな考え方。実際、彼らが対処すべき人生の問題は、ア(先天性)のせいというより、彼ら自身が自らに染み込ませた習性(後天性)に要因がある。
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🍅2024-10-30#176

先日、アファンタジアを「治す」「治った」と主張する人々が集まる場所(r/CureAphantasia)に、興味深い話題(https://redd.it/1gbx4q9)が投稿された。以下はその概要(超意訳)。

アファンタジアを治し、視覚化(視覚的な心的イメージを想起する能力)を獲得すると、
(続く)
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🍅2024-10-30#177

実生活に何をもたらし得るか?のリストは次の通り。

【天才】高度な視覚化は発明や科学的発想を促進する。アインシュタイン然り。
【芸術】絵画や彫刻、音楽、小説など、あらゆる創作がはかどる。作品も良くなる。
【記憶】暗記の能力が大幅に向上する。膨大な量の情報を記憶できる。
(続く)

🍅2024-10-30#178

【数学】数学が簡単になる。
【願望実現】目標達成の視覚化を繰り返すとそれが現実化する。

だそうです(ざわ…)。
となると、人類のほぼ全員(下図の調査によれば全体の95.8%を占める視覚化に支障のない人々)は前途有望な天才予備軍ということに(ざわ…)。

EOF


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