見出し画像

【イギリス留学】イギリスの寮生活について

みなさん、こんにちは。前回は、いよいよ始まったイギリス留学についての、渡英から到着の様子について書きました。

今回は、個人的に初めての寮生活ということで、イギリスで寮生活をして驚いたことや思ったことについて書こうと思います。

前回の記事は以下から読むことができます。読んでいただけると嬉しいです。


初めての共同生活

イギリスに来るまで、私は一人暮らしを経験したことがありませんでした。部活の遠征や合宿で1週間ほどホテルで過ごしたことはありましたが、食事や身の回りの管理を全て自分で行い、2人以上の人と同じ場所で長い間生活するということは今回が初めてです。寮生活に不安はもちろんありましたが、「まあなんとかなる」という思いで渡英しました(楽観的?)。寮の中には「フラット」という大きなスペースがあり、さらにそのフラットの中には1つのキッチンと6つの部屋があります。そこで最大で6人の学生が生活するのですが、「フラットメイトと仲良くなって、一緒にご飯を作ったり、遊んだり、色々思い出を作りたいなぁ」という気持ちで入寮したものの、現実は全く違いました。今この記事を書いている時はイギリスに来てから1ヶ月が経った頃なので、入寮初日の出来事から振り返って、これまでに起きた出来事を書こうと思います。

私のベーグル

「初めての寮生活だぁ」と不安ながらにもこれまでとは全く異なる新しい場所で生活することに希望を持って入寮した次の日の朝、前日に買ったベーグルを食べようと冷蔵庫を開けてみると、5個入りのベーグルが残り1つになっていました。「うわ、食べられた」と瞬時に思ったと同時に、「え、でも勝手に人のものを食べるかな」と一生理解できないであろう疑問が湧きました。
実は、私が寮に到着したその夜中、廊下の物音で目が覚めました。どうやら夜中に他のフラットメイト(入寮者)が到着していたらしいのです。つまり、寮には私とそのフラットメイトの2人しかいない。ということは、そのフラットメイトがベーグルを食べたに違いがない。でも、1つだけならまだしも、4つも食べるか…。その後、そのフラットメイトとキッチンで話す機会が訪れました。なんとその子は、日本に留学していて日本語が流暢に話せる子でした。会話の中でその子が、「ごめん、食べるものなくてベーグル食べちゃった」と一言。さらに、私が買った未開封のバターも勝手に使ってました…(苦笑)「事後報告か…」と思いつつも、「全然大丈夫だよ〜」と流した私。内心、めちゃくちゃショック(カルチャーショック?)だったので、ベーグルごときだけど結構落ち込んだんだよなぁ(笑)。
留学前には、ネットで「留学あるある」のようなものをいくつか見ていたので、フラットメイト/ルームメイトに自分の食べ物を食べられたというようなことは、日常茶飯事なのだろうとは思っていましたが、いざそのことが自分の身に起きると、とてもショックでした。だって、ベーグル好きだし、結構遠いスーパーまで買いに行った食料だからまたすぐに買いに行くのしんどいし…(小声)。
すると、そのフラットメイトがその日の夕方に、「食べちゃった分のベーグル買ってきたから、食べてね」と言って、大量の食材を冷蔵庫に入れていました。「あ、良かった」と思ったのは束の間で、ベーグルを含めたその食材たちは2日も経たないうちに、一瞬にしてその子が食べてしまいました。「結局、私は自分のものを食べられただけで終わった(笑)」と途方に暮れました(笑)。

家政婦になれるかも

ということで、自分の食べ物が他のフラットメイトに食べられる危険性があると入寮後早々に学んだ私は、色々と考えるようになりました。まず、私のものを食べたフラットメイトは、冷凍食品やデリ食品のような即席のものしか食べないということがわかったので、これまでまともに料理をしてこなかった私が、ついに自炊解禁(解禁までに20年かかった)ということで作り置きを中心に自炊に力をいれることにしました。
あとは共同生活ということで、共有スペースは常に清潔にしておきたいと考えていたので、ゴミ捨て、汚れている場所の掃除、トイレットペーパーの補充など、気づいた時に気づいたところを綺麗な状態にできるように意識するようになりました(A型らしくなってきた)。そうやっているうちに、そういうことをするのは私の担当のような雰囲気になってきています(笑)。
ちなみにトイレットペーパーの補充に関しては今はもうやっていません(笑)。理由は、トイレットペーパーを補充した数時間後には綺麗さっぱりトイレットペーパーの芯だけがトイレに置かれているからです(笑)。親切心でトイレットペーパーをどれだけ補充しても、光の速さで消費されて出費が嵩むだけなので…。

フラットメイトが1人いなくなった…

私が入寮してから4日目くらいの頃、留学生もイギリス国内からの学生もみんな入寮し、6人全員が揃いました。性別や年齢、出身地も異なる学生が同じ場所で約1年間暮らすということは、非常に貴重な機会だと思います。
みんなが揃って1週間ほど経ったある日、フラットメイトのうちの1人が別の寮に移動してしまいました。理由は、「毎晩パーティーがしたいから」らしい…(?)私を除いた5人のフラットメイトのうち、3人が1年生で彼らは到着してからほぼ毎晩友達をキッチンに呼んでパーティーのようなことをしていました。夜中から開催されるので、個人的にしんどいなぁと思っていたら、他のフラットメイトも同じことを思っていたらしく、何回か注意したらしいです。そして、その1年生のうちの1人の子はこのフラットではパーティーができないと思ったのか、別のフラットに移動して行きました。イギリス英語に苦戦している私からすると、「パーティーを楽しみに来ているなんて若いなぁ」と空いた口が塞がりませんでした(笑)。

日本のクオリティの高さに日々感動する

そんなこんなで、入寮してから早々いろいろなことが起きましたが、いつも思うのが、「日本・日本人のクオリティって本当に高い」ということです。もちろん、国によって文化や風潮は違うので、これは完全に私の主観です。寮生活では特に思うのですが、街中や公共交通機関を利用している時によく日本のクオリティの高さを実感します。
これまでイギリスで生活して思ったことについていくつか例を紹介します。

・スーパーにある商品の袋が破れて中身が出ている商品があってもそのまま放置されている
・スーパーの店員が品出ししている時、凄まじい音を立ててカゴを床に置いて毎回びっくりする
・公共施設のトイレが汚い(散らかっている、鍵が壊れている等)
・道路が舗装されていないところが多い(地域による)
・服や靴など、商品が床に落ちていても誰も拾わない
・ファストフードなどで、商品写真(イメージ)と実物が違いすぎる
・電車などの椅子がほとんど汚い(シミや汚れがすごい)


ペンネ


凄まじい迫力
半分以上も減っている牛乳。誰か飲んだのかな

などなど…。スーパーで買い物することが多いので、目につくことが独特かもしれませんが、「当たり前・普通」とはどういうことだろうと考えることが多いです。これは留学以外にも関連していることですが、自分の考えている「当たり前」に行われていること、「普通」だと思っていることは全て自分基準であるということに気付かされます。

一方日本では、

・お店の中の清潔感が常に意識されていて、目につくほど汚いということはあまりない
→アルバイトでも、「気付いたら綺麗にする」や、「お客さんがいかに気持ちよく買い物ができるか」などを意識するように教わります。
・「コスパ」を重視した商品価格やクオリティの高い商品が多い
・コンビニやファストフードなどジャンルを問わずカスタマーサービスが良い(悪いことより良いことの方が多い)
・公共施設や公共交通機関が比較的綺麗

などと、より多くの人が気持ちよく過ごせるようなサービスがされているのかな、と個人的に思います。もちろん、私が留学をしているイギリスでは素晴らしいところはたくさんあります(歩行者優先で、道を譲ってくれるドライバーがかなり多いことや、フレンドリーな店員さんが多いということなど)。ただ、日本では、より良い方向にしていく意識というか、高いクオリティを求められていることが多いと思います。具体的な例はいくつかあるのですが、細かすぎて伝わらない可能性があるので書きません(笑)。とりあえず言いたいのは、日本の外に出ると普段は気がつかない日本の良さをしみじみと感じるということです。

まとめ

ということで、今回は寮生活で日々感じることを、個人の主観を含めながら書きました。異文化理解や異文化体験ということは非常に重要なことであり、私の興味のある分野の一つです。言語や文化、価値観の異なる人と生活することは決して簡単なことではないということを、この1ヶ月で強く感じました。簡単ではないけれど、どうしたら良くなるのか、どうしたら交じり合うことができるのかを考えて、行動に移しながら生活して行きたいと思います。

長くなりましたが、次回も留学関連の記事を投稿する予定です。読んでいただけると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!