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【サッカーW杯最終予選】アウェイ2連戦の日本代表メンバー発表の個人的分析
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
本日11/4に、サッカー日本代表のメンバーが発表されました。
今回発表されたメンバーで今月11日にアウェイでベトナム代表、16日にアウェイでオマーン代表と対戦します。
ちなみにメンバーは以下の通り。
正直、今回のメンバーにはかなりの疑問があるのでそこを書いていきたいと思います。
・森保JAPANにゲームモデルが見えない
戦術、戦略ではなくゲームモデルと何故書いたかというと、バルサやマンCのようにボール支配に基づいたゲームモデルなのか、リバプールやRBライプツィヒのようなストーミングをゲームモデルに据えるのか、非常に中途半端な選手選考になっているからです。
今回、明確なMFとして遠藤航、守田英正といった守備に重きをおく選手、柴崎岳、田中碧のようなプレーメーク可能な人材を2人ずつ、合計4人選出しています。
それに加え、中盤でもプレー可能な選手として板倉滉、谷口彰悟、中山雄太までDF登録で選出しています。
これだけ見るとストーミング戦術を採用するのかと思いきや、試合ではボールを握る形を志向します。
セントラルMF候補を攻守で分けると、かなり明確に分かります。
【攻撃寄り】
柴崎岳
田中碧
【守備寄り】
遠藤航
守田英正
板倉滉
谷口彰悟
中山雄太
どう考えてもリバプール型4-3-3、ストーミング戦術を採用するとしか思えない選考です。
しかし、何故かポツンとある鎌田大地の名前。
トップ下でのボール捌きや飛び出し、ドリブルからのシュートに特長がある選手です。
彼は明らかに4-3-3の中に居場所がありませんし、あるならゼロトップ起用くらいしかありません。
なおかつ、彼にトラブルがあった時にバックアップするのは南野拓実ただひとりです。
どう考えてもミスマッチなのに何故か選出されており、ゲームモデル(特に攻撃)のどこに組み込むのか、全く分かりません。
彼を呼ぶなら、オナイウ阿道の方がよほどフィットすると思います。
このように、4-2-3-1によるポゼッション志向なのか4-3-3によるストーミング志向なのか、訳が分からない中盤構成になってしまっているのです。
・前線に見えない一貫性
この現象はFWの陣容にもいえます。
まず大迫勇也の選出はかなりの疑問…そもそも怪我でリーグ戦にも出てないのに、起用するつもりだとしたら狂気としか言いようがないし悪化させることになれば、神戸とはかなり関係悪化する危険性があります。
浅野拓磨は前線なら全ポジションOKなので可能性がありますが…前田大然については浅野拓磨と同タイプですが、現状代表のポジショナルな攻撃に全くついていけない状態です。
独力で決めきる突破力がある選手でもない、となるとどこで起用するのか甚だ疑問です。
原口元気は所属クラブではサイドより中盤で起用されることが多く、もはやウイングとしては攻撃力が不足しています。
伊東純也にしてもクロッサーとしてはあまりにクロス精度が低く雑ですし、カットインからの逆足シュートが見込めないため、守備側からすると守りやすい選手になってしまっています。
個人的に伊東純也は左サイドへのコンバートが必須ではないかと思っています。
このように、選出選考から監督の意向が全く見えてこない、というとにかく中途半端な、ちぐはぐな状態となってしまっています。
・おわりに
前回の4-3-3を継続するのか、それともあくまでオプションなのか…報道や評論からこういう疑問が出ること自体、森保監督が示すゲームモデルが定まっていない証拠であり、そこから派生する具体的な行動(準原則)が出てこない。
選手達が話し合いで急遽決めて勝てるほど世界トップレベルは甘くありませんし、10年前の成功体験が通用するほど世界はゆっくりも動いてはくれません。
森保監督を今から解任したとしても、火中の栗を拾うような状態で名乗りをあげる監督などいません。
ならばせめて、クロップならペピン・ラインダース、グアルディオラならファンマ・リージョといった優秀な副官が必ずチームスタッフには入っています。
今からでも日本代表にも見習ってほしいところですし、これからでもJAPAN'S WAYを体現する日本代表を作って欲しい、と切に願うばかりです。