【ジュピラーリーグ】森岡亮太と伊東純也の可能性

こんにちは、今日はジュピラーリーグ(ベルギー1部リーグ) シャルルロワSC対ゲンク戦を観戦したのでレビューを書いていこうと思います。

今回はシャルルロワSCの森岡亮太とゲンクの伊東純也の動きと、初観戦のジュピラーリーグがどんな傾向があるか、見てみることにしました。
今回の観戦で、それぞれの選手の長短がハッキリと分かる一戦となりました。


・ジュピラーリーグの傾向


結論から言うと、リーグレベル的にはJリーグと変わらないのかな、という感覚がありました。
パススピード、ゲームのスピードはほぼJリーグと変わりませんし、プレスの速さ、激しさについても変わりはありません。
戦術についてもクラシカルな3-5-2と4-3-3で、別に最新鋭の戦術やシステムでもありません。
ただ、人種はヨーロッパを中心にアフリカやアジア人(日本の2人だけですが)が入り交じっていたことから、日本人が欧州の雰囲気に慣れる、という意味では最適のリーグではないか、と感じました。

ただ戦術はクラシカルで、ここで欧州最先端の戦術等が飛び交う訳ではありません。
ここでなら、日本人選手だけでなく監督もやれるのではないか?5大リーグへのステップアップも出来るのではないか、というのが個人的なジュピラーリーグの感想でした。


・チームの潤滑油、森岡


シャルルロワSCでは今回、トップ下で先発した森岡でしたが、古典的なトップ下というよりは攻撃のスピードを落とすことなく前線へとボールを確実に繋ぐ、いわばチームの潤滑油のような動きを淡々と遂行していました。

それに、もっとも中盤でよい動きをしていた時間帯は中盤の形が3センター&左右WBになった時でした。
3センターの左インサイドMFで、的確にパスを繋ぎつつも攻守のバランスや攻撃のスピードを変えない、まさにプレーメーカーとも呼ぶべき選手に変貌していました。

その代わり、爆発的なスピードがあるわけではなく、ポジショニングはいいのですが見る人によっては怠慢に映るかもしれません。
守備は対人で強さを発揮するところは見れましたが、フリーランをする選手へのマークやコースを切る守備はまだ改善の余地があるかな?といったところでした。

何より、代表やクラブのレベルを上げた時に判断→実行スピードが遅いとなってしまうのでは?という疑問符はありました。
今すぐ代表でスタメン起用というより、まずは様子見、サブで召集するのはありかな?というのが私の率直な感想です。


・伊東純也は右サイドでは頭打ち?


対して伊東純也ですが、私個人としては左サイドでの起用の方が強みを発揮できるのでは?というのが感想です。

何故なら、右利きで右サイドなのですがクロス精度はいまいち良くないし、ゲンクは中央に長身FWを置いたにも関わらず殆どクロスを上げず、シンプルにプレーするにしても、クロスはあまり得意ではないから選択肢には入らないのか、と勘ぐってしまうほど本数は少なかった印象です。

カットインしても、コンビネーションプレーはゲンクでは殆ど見る事は出来ず、中に入ったとしてもワンツーを狙う場面もありませんでした。
ミドルやドリブルはスピードを活かして勢いがあるだけに、リベリーのように簡単にクロスは上げず、カットイン→シュートで終わる選手になった方がよほど相手にとっては脅威になると、個人的には見ています。

何より、お世辞にも個人戦術理解度が高いとは思えないだけに、役割を限定することで持ち味を発揮するタイプなのかな、と感じました。
実際、カットインからCFにパスを差し込んだ時の方がチャンスを作っていただけに、監督には是非一考していただきたいものです。

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