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元カレの話

今の彼氏と付き合ってもうすぐで4年。
そういえば、元カレと別れたのは4年記念日直前だったな〜なんてことをふと思い出してしまった。

元カレとは大学で出会い、サークルの新歓合宿で仲良くなって、そこからすぐに付き合った。
わたしの大学4年間の思い出はほとんど元カレで構成されている。

入学式、大学の門の前で友達と写真を撮っている男の子がいた。
クラウンパントの細いゴールド縁のメガネをした、おしゃれな男の子。
大きな口に綺麗な鼻。
「東京にはどえらいイケメンがいるな〜」と上京したての芋の煮転がしみたいなわたしは思ったのである。

入学式の後、サークルの新歓と呼ばれる懇親会に参加した。
新しくできた友達と談笑しながら「この中に未来の彼氏はいるのかな〜」なんて気持ちの悪いことを考えたりしていると、男の先輩がやってきた。

先輩も混ぜて適当な話をしていたら、先輩が紹介したい人がいると言い出して1人の男の子を連れてきた。
その男の子はあの校門で見かけたイケメンだったのだ。
このイケメンが後のわたしの元カレなのである。

こうしてわたしと元カレは出会った。
振り返ると少し運命的とも言える出会い方だった。

4年間のお付き合いの中で、悲しいこと、ムカつくことが死ぬほどあった。
2回も別れて、2回も復縁した。
何度も喧嘩をした。何度もひどい言葉をかけられた。
許せないこともたくさんあった。
思い出すだけで未だにムカつくこともたくさんある。
彼氏ばかりの4年間だったから、社会人になってからも定期的に会える大学の友達もいない。

それでもわたしはあの4年間を愛おしくて大切な思い出だと思う。
彼と付き合えてよかったと思う。

初めての彼氏。初めていく場所。初めての経験。
何もかもが初めてで新鮮で、4年も経つとその新鮮さも薄れてしまっていたけれど。
お互いに全てを捧げた4年間。
最初はとても刺激的で楽しくて幸せだったけれど、最後はそれが苦しいことに変わってしまっていたね。

学生らしいかわいくてちょっぴり辛い恋愛だった。
未練は1mmもないけれど、この曲を聴くとあなたのことを思い出します。

「いつか街で偶然出会っても 今以上に綺麗になっていないで」

こんな風に思われていたいと強く思ってしまうのは、わたしが強がりだからなのかなんなのか。
(そういえば別れてから一度、わたしの最寄りで偶然出会った時、わたしはすっぴん部屋着でした。理想とは程遠いや)

元カレへ
わたしと別れてすぐに新しい子と付き合って、昨年結婚したと聞きました。どうかわたしの見えないところで勝手に幸せに生きていってください。
でも、わたしより幸せにはならないでね♡

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