ドバイで出産したときに必要な手続き
またしても、めちゃくちゃ間が空いてしまってすみません。にゃにゃです。
なんとなくそうなるだろうな、とは出産前から薄々思っていつつも、実際に始まった子育ては想像以上に忙しく、毎日ただただ目の前のことを、まるで高速で回る回転寿司をひたすら食べ続けるかの如くこなすだけの日々を最近送っております。
そんな折、たまたま最近ドバイで出産を控える方々と知り合う機会があり、人種国籍問わずいろいろ質問をいただいたりしているわけなのですが、会話の中で「これはマジで記憶が薄れる前に書かねば…」と思うことがいくつかありまして。
じゃあ、さっそくどれから書こう?と首をひねってみたのですが、今日はその中でもドバイ 在住の日本国籍の人にとって大事な、出生届、戸籍への記載、パスポートの取得、そしてビザおよびエミレーツIDの取得について早めに書こうと思い、深夜に久々にPCを開きました。
しかしながら、そんなことを偉そうに言いつつわたしはお恥ずかしながらまだこの件については手続きが終了しておらず、これらは現在進行中のプロセスとなります。
そのため、この記事に関してはおそらく後日何回も加筆すると思いますのであらかじめご了承ください。
しかしながら、わたしの経験が今後ドバイで出産を迎えるお母さま方に少しでも早くお役立ていただけるのであれば、それ以上に幸いなことはありませんので、今日はひとつ現在進行中という事実に目を固くつぶりながら、張り切って書いていきたいと思います。
それでは、まずは以下をご参照ください。
これは在ドバイ日本総領事館で案内されている通常の手続きの流れになります。
ところで、なぜわたしが「通常の」というところを強調したかと申しますと、このプロセスはおそらくビザの種類によって微妙に異なる可能性があると思ったからです。わたしの場合も例外ではなく、すでに最初からプロセスが違っていたので、最初からかなり混乱しました。
そんなわけで、わたしがこれから書く、現在進めている流れについては「UAEに住む日本国籍の個人事業主の、同じく日本国籍の妻が出産をした子供のビザ取得までの流れ」としてお読み進めていただきたく、また、おそらく駐在の方や配偶者の方が日本以外の国籍を有する場合に関しては手続きの方法が異なる場合があると思いますので、わたしの話をそのまんま鵜呑みにせず、あくまで参考程度にしてご自身で再度確認をなさることを推奨いたしたいと思います。
それではいい加減前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
1.Birth Certificateを入手しよう
わたしたち家族はドバイに移住する際、ドバイで会社を設立し、それに伴うビザを取得して生活をはじめました。そのためMarriage certificate(戸籍謄本を英訳したもの。英語ができる人であれば誰でも作れる…というものではなく、アポスティーユ認証を受けたものとして作成されたものでなければ意味を成しません)は会社設立の段階からすでに手元にあり、加えて在日UAE大使館からの認証も受けているため、領事館から案内されているプロセスについては2までは不要であり、わたしは「3」、つまりBirth notificationの取得をするところからスタートしました。
Birth notificationとは、出生届のこと。エミレーツIDの提示と共に必要事項を記入したのち、担当ドクターと病院のサインを得てからBirth Certificateの取得へと進むために必要不可欠な書類となります。
ところでBirth Certificateとは、おそらく、日本でいうところの区役所に出生届を出したあとに母子手帳にちょこんと記載される出生届出済証明と同義ではないかとわたしは思っています。(つまり母子手帳の最初のほうに区長など偉い人がハンコを押しているページのところです)なお、Birth Certificateは病院によってポリシーが異なり、病院で作成してくれたり、してくれなかったりと一律ではないため、ここでは事前にステップの確認をすることをわたしは強くおすすめしたいと思います。
ちなみに、わたしが出産したMediclinic City hospitalの場合だと、Birth Certificateは病院で作成していただけました。そのため、出産したらすぐエミレーツIDとMarriage certificate、そしてパスポートを持って手続きを行う…はずだったのですが、担当ドクターのサインを書面にもらうことをなぜか病院側が忘れてしまい、さらに週末に入ってしまったので対応が延び延びになって、本来なら入院中に病院でBirth Certificateを受け取ることができるはずが、結果的には夫は何度か病院に足を運ぶこととなり、最終的には自宅に配送という流れになってしまいました。
ですから、しつこいようですが出産前にはぜひともBirth Certificateについてどのようなポリシーなのかということを出産する病院へ確認されることを、くれぐれもぜひお忘れなきようご注意ください。
そんなBirth Certificateは、立派なかっこいいカード2枚で作成されます。
1枚目は英語、もう1枚はアラビア語表記で、内容はそれぞれ同じ。裏には名前や出生日、出生先の病院などの情報が記載されています。
くりかえしますが、ほんとにかっこいいデザインなので、手元に着たらテンションが上がります。「うわぁ~なんか…いい!」っていう気持ちになりますので、ぜひこれについてはお楽しみにしていてください。
2.出生届を日本側に申請する
テンションが上がったばかりだというのに、ここからはだんだん面倒臭くなって憂鬱になってくるのですが、どうかがんばってください。何が面倒臭いかというと、
久々の日本式の役所の書類がダルい
ということに尽きます。しかし、ご注意ください。意外とこれは締め切りがタイトなんです。
日本国外でお子様が出生した場合,3ヶ月以内に出生届を本籍地役場もしくは最寄りの在外公館に提出する必要があります。(戸籍法第49条)
出生により外国の国籍を取得した場合(日本と他国の重国籍となる場合)は、出生届の提出時に日本国籍を留保する意思を表示(出生届の「日本国籍を留保する」の欄へ署名・押印)しなければ、出生の日にさかのぼって、日本国籍を失うことになりますので十分ご注意下さい。
‐在ドバイ日本総領事館 "戸籍・国籍届出" ページより抜粋
そのため、このプロセスについてはとにかくできる限り迅速におこなう必要があるのです。ですから、それを念頭に置いて、ちゃちゃっと進めるようにしましょう。
日本側へ出生届をおこなう場合、在ドバイ日本総領事館の窓口で、それらへの依頼を行う必要があります。なお、現在はコロナ禍により領事館は事前にメールで来館予約を行わなければなりません。(2021年10月現在)
さらに、メールでの予約に際しては、以下の書類を添付して来館の申請をすることになります。
▼内容
1. 出生届
2. Birth cetificate 和訳
3. Birth cetificate 英語
4. Birth cetificate アラビア語
3と4については言わずもがな先ほどのかっこいいカードをスキャンすればいいだけの話なのですが、1と2に関しては これ と これ を、それぞれ作成しなくてはなりません。
そして何よりここのプロセスで重要なことは、おそらくご存知かと思いますが、ドバイには正式な住所というものが存在しないため、現住所については
アラブ首長国連邦ドバイ首長国
という表記になるということです。ここもまた混乱ポイントになるので、くれぐれも記入時にはご注意ください。
さて、これらの書類が完成し、メールで来館予約をすると、いよいよ領事館で出生届の提出を行います!
領事館では書類に不備がないかの確認をして、戸籍の登録がなされている都道府県の役所へ戸籍の登録依頼をする、のですが…。ここにきてまた面倒な事実が発覚します。それは、
■戸籍を追記する前に書類は一旦外務省でチェックが行われる。その期間はおよそ1~2か月程度かかる場合がある。
■外務省を経由した書類は戸籍の登録先の役所で出生届の受理および戸籍の追記がおこなわれる。しかし、それらの手続きが全て終わったかどうかは役所から連絡が来ることはなく、わたしたちが自分で役所に電話をかけて進捗の確認をしなければならない。
■戸籍謄本の取り寄せは、以下のケースから選ぶことになる。
→日本でご健在な直系親族(祖父母・父母・子・孫等)に代理で取得を依頼し、海外配送をしてもらう
→日本でご健在な直系親族(祖父母・父母・子・孫等)に返信用封筒と共に戸籍謄本を取り寄せてもらい、海外配送をしてもらう
→誰も頼れない場合は めちゃくちゃめんどくさい手続き が待っている
…と、いうことで。とにかくどの場合でも結構な面倒が待っていますので、まずは深呼吸をしてから取り掛かるようにしましょう。
3.パスポートの申請をする
めでたく上記のプロセスが済んで、めでたく戸籍謄本が手元にきたら、今度はいよいよパスポートの作成に入ります。
パスポートの作成は領事館で行ってもらうものになるのですが、その際には再度来館予約を行うこととなり、以下のものが必要となります。
(1)必要書類
●一般旅券発給申請書 1通 (外務省サイトでダウンロードした申請書)
●パスポート用の写真 1枚
●戸籍謄(抄)本(原本)(発行から6ヶ月以内のもの) 1通
(2)発給までに要する日数:申請から最大3開館日
(3)手数料:205AED
ぜひお忘れ物のなきようご注意ください。ところで…、
実は、わたしがノロノロしていて止まっているのが、ここのプロセスなんです…。それはなぜかというと、
首がすわってない新生児が目を見開いた姿で写真に納まる方法がわからない
というしょぼい理由でありまして…。
おそらく白い布なり洋服なりを敷いた床にエケチェンを寝かせればいいんだろうとは思うのですが、これがなかなか…。
しかし、これを終わらせないとパスポートとビザがががが…。
ただ、このプロセスを全て終えられたら、今年の大仕事は全て終えられるはずなので、
明日あたり奮起して息子の写真を撮ろうと思います。
そんなわけで、この流れで、今後あらたに注意が必要なことが発生しましたら、近日中にこちらにもりっと追記しますので「えええ…今ごろっすか?」と思わず、どうかあたたかい目でお見守りいただけましたら幸いでございます。
ひさしぶりの長文で、すっかりオチがわからなくなってしまいましたが、引き続きどうぞよしなにお願い申し上げます。
あああ…役所の書類ってマジめんどいわぁ…。
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