僕がリーダーさ!
僕はみきお、みんな元気?毎日寒いねぇ。みんなの家は、雪、降った?僕の家は、今年に入ってから、まだ1回しか積もっていないよ。しかも、たったの15センチ。母ちゃんが、雪かきしなくていいから楽だって言ってるよ。これも、温暖化のせいかしら?
話は変わるけど、我が家のリーダーは、僕なんだ。
父ちゃんは、自分がリーダーだと思ってるみたい。
母ちゃんは、そんなことはどうでもいいと思ってる。
姉ちゃんは、僕のことをリーダーだとわかっている。さすがだぜ。
どうして僕がリーダーなのかって?
それはね、そのほうが、家族円満だからだよ!
………と、僕は思っている!
だってね、父ちゃんがリーダーなんて頼りないよ。家族みんなの事をあんまり考えていなさそうだし。なにより、いつも母ちゃんや姉ちゃんに怒られてばっかりいるしさ。僕はちゃんと見ているんだからね。
母ちゃんがリーダーだと、一見良さそうな気がするんだけど、きっとダメだね。みんなに甘すぎるんだ。そのうえ、キレやすいしさ。母ちゃんはリーダーの器ではないね。2番手くらいがちょうどだよ。
姉ちゃんは、なかなかの人物だ。けっこう心が広い。リーダーにはうってつけだと思うよ。しかーし、物をよくなくす、どこに片付けたのか思い出せないなどなど、ため息が出るようなことを、しょっちゅうやっている。だから、リーダーは任せることができないんだ。
そんな姉ちゃんに、ピッタリな肩書きがある。
『世話役』 だ。
もちろん、僕、専属の『世話役』ね。
だから、当然、僕の物は僕の物、姉ちゃんの物も僕の物。
この姉ちゃんの椅子座り心地がいいんだー。
姉ちゃんが椅子から立ち上がった時に、横取りするのさ。姉ちゃんの体温で温められた椅子は最高だよ。いったん横取りした椅子は、僕が立ち上がりたくなるまで、独占!
「あら、みきおさん、そこに座っていたいんだねぇ、どうぞどうぞ」
ほら、ね。
ごはんの時だって、ウェットフードの時は、
こうやって、スプーンで食べさせてもらっている。
僕は、ぜんぜんひとりで食べることができるのに、姉ちゃんったら、お世話したがるんだよね。仕方がないから、僕は付き合ってあげているんだよ。
でも、僕のために、一生懸命なことが伝わってくる。クリスマスの時は、
これ、すっごく美味しかったなぁ。
それに、僕のおもちゃ、ほとんど姉ちゃんが買ってくれた物なんだ。
買い物に行くたびに買ってきてくれる。最近では、母ちゃんがストップをかけているくらいだ。
だから、僕の『世話役』なのさ!
そうそう、忘れちゃダメな人がいるよ。ぴっちゃん(今は別のところに住んでいる姉ちゃんの妹のことね)だね。
ぴっちゃんは、とにかく甘えん坊。家に帰ってきた時は、僕にベッタリなんだ。
「あー、みきおさん、会いたかったよぉ〜」
もう、僕へのゴロスリ(ゴロゴロスリスリして甘えることだよ)が止まらない!
まぁ、こんなに甘えん坊のぴっちゃんは、当然リーダーには不向きだよね。
だ・か・ら、リーダーは僕しかいないってことよっ!ふふん!
僕が、家族みんなをまとめて、みんなが仲良く過ごせるようにしているんだ。
リーダーの任期はない。ずーっと僕!だから、健康第一で頑張るよ!じゃあまたね、ニャンバーイ!