最高のおもちゃ！

僕はみきお、みんな元気？今日、僕に、おもちゃが届いたんだ！これがもう、最高のおもちゃだったんだ！

なんだ？母ちゃん、まさかこのおもちゃを解体する気か？やめてよ、僕のおもちゃだよ！

本当は違うって？知ってるよ、そんなことは。ペットボトルのお水を買ったんでしょ？このおもちゃは、そのペットボトルが入っていた箱だもんね。

どうせ、資源ごみとして出しちゃうんでしょ！それまでの間、僕にちょうだいよ！こんなにも僕に合った大きさの段ボール箱、探したってそうそう見つからないと思うんだ。だから、いいでしょ！

母ちゃん、僕のお願いを聞いてくれたみたい。ダンボール箱を、ノンアルコールのウェットティッシュできれいに拭き始めた。ありがとね、母ちゃん。

最高のおもちゃを手に入れた僕は、超ハイテンションで、箱の中に飛び込んだよ！わぁ〜！思ったとおりだよ。まるで僕がオーダーメイドしたみたいに、ピッタリサイズ！大きすぎず、小さすぎず、ホントに最高だよ！

中に入ると、体の向きをなんとか変えることができる。横向きに寝ても、仰向けに寝てもいいサイズ感！

母ちゃん、フタを閉じてみてよ！

おお〜！フタを閉じても、程よい圧迫感！マジで最&高！

僕のおもちゃであるという印をつけよう！ガジガジして、歯形をつけた。姉ちゃんが「食べちゃダメだよ、みきおさん」って心配して言うんだ。わかってるよ、これは食べられないもんね。あとで、おやつちょうだいね！

これでよし！この箱は、僕のものだ！ふふふ。

底をホリホリしたり、側面を爪でカリカリしたり、箱に入ったり出たりジャンプしたりを何回も繰り返して楽しんだ。

そしたら、なんだか眠たくなってきちゃったんだよね。ダンボールってさ、あったかいじゃない。

ダンボール箱の中で寝よっかなぁ。母ちゃん、僕が中にいることを忘れて、捨てないでよ！

それから３０分くらいお昼寝した。なかなかの寝心地だったよ。さすがダンボール！

ニャンズのみんなも、ダンボール好きでしょ？いいよねぇ〜、ダンボールLOVE！

でもさ、どうやら年末には、このダンボール箱は、資源ごみとして出されるらしい。それまでの短い間、ガジガジ、カリカリたくさん遊んで堪能しようと思っている！

僕は、これまでにいろいろなダンボール箱を見てきた。大きいもの、小さいもの、分厚くて硬いもの、へなへなの薄っぺらいもの、クサいものなどね。その中でも、今回届いたダンボール箱は、トップクラスの質の高さだった。僕はダンボール箱には、こだわりがあるからね。その僕が認めた最高のダンボール箱だよ。

なんなら資源ごみに出さないで欲しいよ！母ちゃんに交渉しようかなぁ。姉ちゃん、マジックで僕の名前書いてよ！お願い！

このダンボール箱を処分されないように、僕、頑張るよ！じゃあまたね、ニャンバーイ！