猫の肛門嚢炎(肛門腺炎)
今回はちょっとだけ過去のお話をします。
多頭飼い終盤の頃にプリプリが保護されて私の元にやってきてから数年後のお話。
大便のいきみの時に怒るようになった
当時は、肛門腺の存在すら知らなかった。
50匹の猫と暮らしたのに、この病気になったのはプリプリだけだった。
最初の異変はトイレでいきんで唸るので最初はちょっと笑ってしまったが、かなり痛がる様子に笑い事ではなくなった。
オス猫の場合は尿道結石で痛がったりすることもあるけどメス猫も?とか。
うんちの時にも?
仕事を休むことができず、そのまま数日が経過。
肛門の片側がぽっこり腫れてきた
ガンになったのかも思いかなり不安だった。
プリプリの肛門の横のぽっこりした部分を触ると凄く痛がり、うんちをする時も痛がっていた。
あまりにも痛がるのといずれにしてもそのままにして置けないので、遂に動物病院に連れて行った。
肛門腺に膿が溜まる病気
獣医さんの説明だと肛門の両側に肛門腺があり、うんちをする時に匂いのする分泌液を出す器官。
そこに、なんかの拍子に菌が入り込み炎症を起こして膿を精製して膿が溜まってしまう病気だそう。
放っておくと肛門腺が破裂するらしい。ネットで検索すると破裂してしまった痛々しい画像がでてくる。
プリプリは幸い破裂する前に受診できたが、、、。
肛門嚢炎の処置
ここからはちょっとエグい話になるので苦手な方注意。
メスで切って膿を出して貰った。
しかし菌が完全にいなくなるまでは膿を精製するらしく、抗生剤をのみつつ膿を肛門腺の外に出す必要があるとのことだった。
皮膚は直ぐに修復しようとする。
膿を出すには、このメスで切った部分の修復し始めた皮膚を無理矢理こじ開けなければならない。
そして、「元々匂いを分泌する為の器官からの膿なので、分泌液+膿で相当臭いですがお家でやれますか?無理そうなら肛門腺の摘出手術をすることも出来ます」と。
肛門腺から膿を絞り出す
毎朝プリプリの肛門脇のメスの切り口から膿を出す処置をした。
塞ごうとする皮膚をぶりっと突き破って膿が出て来た。
その皮膚が破ける感覚を今でも覚えている。
凄く薄い緑色で濁ったドロドロとした膿。
数日後、抗生剤がのみおわった頃には膿が出なくなっていた。
今振り返ると、プリプリはよく我慢してくれたし私もよくやれたなと思う。
肛門腺の摘出手術もあり
身体から器官を摘出するって何だか怖かった当時。猫の為にも摘出手術を受けても良かったのではないだろうかと今では思う。
多分だけど、当時は気が動転していたのかもしれない。
ただ、肛門嚢炎と闘った日々の経験があったから、プリプリの歯周炎の膿を絞り出せたとも言える。