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一舞入魂 Lil かんさいLIVE2024

誰かのために書くわけじゃないし、オタクの数だけ価値観があるから、自分の考えや意見を大切にするべきで、100人が素晴らしいと言っていても自分1人がつまらなかったらそれはつまらなかったで良い。これは私の感情の記録。


一舞入魂前日、インスタライブ。
楽しみだなぁってくらい、何も考えずにインスタライブを開いたのに、斗亜の明るい声を聞いた瞬間、私は泣いていて、そこで初めて、自分が不安でいっぱいだったことを知ったし、Lil かんさいでしか動かない自分の気持ちがあることを知った、本当に今更だけど。

遡ること5か月前。
Lil かんさい2度目の単独ライブが発表される。私はその場にいなかった。気がつけば、最後に拓哉くんに会ったのは8月の夏松竹。5人の姿を見たのは7月のJr.合同京セラドーム、さらに言えば、最後にしっかりと5人の姿を見たのは、2023年3月の春松竹だった。

2024年、年が明けて1月から、雑誌やラジオ、その他諸々メディアでは風雅以外の出演が減り、またそれに比例するように自分も就職活動が忙しくなってしまった。5人のリアルタイムに触れる機会が極端に減った。そんな中行われたインスタライブだったからだろうか、久しぶりに感情が揺れて、生きているという感覚がした

5月31日。
早起きして東京行きの電車にひとりで乗る。
緊張でほとんど眠れなかった。
ガーデンシアターに到着して、大きなサイネージに映る5人の姿に静かに感動していた。



NEXTSTAGEを一曲目にしたのは、きっと彼らの5周年の決意。長い間応援できてるわけじゃないけど、好きでそれなりに追いかけているから、ワンフレーズ歌って踊ればその日の彼らの調子がわかってしまう。いつだって不安だ。私はいつも祈るように客席にいる。だから、拓哉くんのギアの入ったダンスと歌声を聞いて、今日は大丈夫な日だ。と思い、ホッとした。

What's up 東京〜!ってもの凄い勢いで叫んだ拓哉くんがめちゃくちゃカッコ良くて、そこからのBlow outの5人はすごく大人っぽかったし、すごく男の子だった。その迫力に慣れないながらも、本気で煽る5人に、5階席にいる私の体は勝手に呼応して思い切りペンライトを振ってしまう。

一転して関西メドレーは明るくて、なんかすごくアイドルだった。Lil かんさいらしいというより、アイドルらしかった。あおっぱなが忘れられないんだよね、5人横一列で全身で腕振ってくれて、すっごく楽しかった。サムニュでとあたくが頭ごっつんこしたり、ふがこたが肩組んだり、忘れたくない瞬間がたくさん。

ずっと聞きたかったスパロケ。2020年辺りのイメージが強かったから、幼く似たような声質から個性が出てきた今の歌声を聞いて、年下なはずなのにすごく大人っぽく感じた。背景の過去映像とのリンクも素敵で、スタッフさんからも愛されているんだなぁって、嬉しかったよ。

君と…Milky way。ラスト拓哉くんのソロパートが、儚くて消えてしまいそうだったし、そこからの5人の声の結びつきが力強くて泣きそうになった。永遠なんて無いけれど。どこか苦しそうに見えた横顔と、折れそうな細い体、この世のどんな穢れにもさらされずに幸せに生きていて欲しいと、思わず彼の永遠を願ってしまう。

Maybeからのweeeekの切り替えには感心した。
曲調が変わってすぐに客席を巻き込んでweeekの世界観に引き込むのが上手くて、私は感情の切り替えが苦手なはずなのに、すぐに切り替えることができた。Jr.合同ドームぶりに拓哉くんの“歩む心を諦めたらそこで負けだお気楽に行こう”を聞けたけど、私はドームの配信でこのパートを歌う拓哉くんを見ながら、私の涙全てあなたに捧げる!‬とか言って泣いていたので、久しぶりに私の涙全て捧げたくなったね。ここ、笑うところです。

23夏松竹の3人でスペジャニ衣装で歌うフィギュアが、本当に大好きだった。私、スペジャニ衣装大好きなのね。オーラスの3人、めちゃめちゃ良くて、もうよくて、ほんとによくて、楽しそうに踊ってたし世界観と合っていて。もう一度みたい。

オリ劇ぶりにRUNを聴けたことも嬉しかった。個人的にオリ劇のRUNはメドレーで流れていってしまった感覚があって、少し勿体ないなと思っていたから、今回の、メドレーだったにも関わらずオリ劇の時よりスッと入ってきたRUNが、気持ちが盛り上がって最高だった。

Oh year! はなんか、すっごくキラキラした世界だった
琉巧と拓哉が“バイト帰り君と2人待ち合わせた夜”のところで背中合わせになるじゃない?いたずらっ子のように笑う2人を見て、2人が同い年の世界線や、バイト帰りっていう少し庶民的な世界線を想像してしまって胸が苦しくなった。次の準備がある彪太郎がいなかったから、次は5人で歌って欲しいな。

アエテオドルの時の拓哉くんは、何かが乗り移ったかのような動きをしていて、ダンスが一際上手で目が離せなかった。しなやかで、力が綺麗に抜けて、やっぱり私は拓哉くんのダンスが1番好きだなと思った。

ステージの階段の上、シンデレラガールで5人横並びでキラキラしてる姿は、私が初めてLil かんさいに会ったあの日の景色と重なった。あの時の煌めきそのままに、それ以上でも以下でもなく等身大で成長した彼らの今の本気の煌めき。オーラスの拓哉くんは動く度に、周りにキラキラと小さな星が飛ぶのが見えるかと思ったほど、妖精のようだった。

ずっとずっと待っていた、大好きな拓哉くんのセンター曲、また君が好き。初めて生で見れて嬉しかった。でもセンター!って感じはしなくて、Lil かんさいのかわいい曲だなぁって。
“駅まで少し走ろうゆっくりね”で、5人くっついててかわいかったな。“揃わない足並み”でぴょこぴょこ足上げるのかわいかったな。“握り返す力少し強くなるけど”でこの曲の主人公と化した拓哉くんが嬉しそうに笑うの大好きだったな。“繋いでいる”で丁寧にマイクを包む手が優しかったな。5人が王子様みたいだったな。

Lil miracle
“本気のリルミラクル見て泣きたい”
これは前に琉巧担と話した時の忘れられない言葉。
春松竹のリルミラクルを見て、私はマイナス感情でひとり大号泣したわけですが。

ペンライトを横に振って、みんなで一緒にハート描いて、それを見て拓哉くんがありがと〜って手合わせて控えめに笑ってくれた。大好きな5人が、大好きな曲を、ステージ上で煌めきながら楽しそうに歌っている。

私、あんなに幸せなLil miracleはじめてだった。
本気のリルミラクル、あの日私が想像した本気のリルミラクルじゃなかったけど、私が想像できなかった幸せのリルミラクル。忘れたくないな、ずっとずっとここにいたいって、思えば思うほど薄れる記憶。この温度感だけでも忘れずにいたい。

アンコール
テルミーの時、小さな体で可動域の最大限を使ってジャンプしてファンサを振りまく拓哉くんがあまりにアイドルで、自分がファンサを貰ったわけでもないのに、この姿をずっと見ていたいとすら思ってしまった。目に入る全てに応えようとするくらい、楽しそうに、嬉しそうにファンサする拓哉くんは、あの日私が好きになった拓哉くんそのもので。


最後にダブルアンコの碧空の話していいですか。

拓哉くんが自分のソロパート終わり、“俺めっちゃしあわせやぁ〜!”って天見上げながら両手広げて叫んだことを、私は絶対に忘れたくない。

無事開催できるかわからなかった、表に出る機会が減って、彼が今どんな顔で過ごしているのか分からない。開幕したとて、彼らは傷ついてしまうかもしれない。ホームでありながらアウェーである空間に、いつもの安心感は無いかもしれない。もう、ステージに立つことが怖くなっているかもしれない。アイドルでいることが嫌になりつつあるかもしれない。私はこの5ヶ月間、どうしようもなくそんなことを考えてしまっていた。

何を求めていたのか、自分でもわかっていなかったけれど、私は拓哉くんが、アイドルとして生きる道を今このタイミングで、敢えて前向きに選ぶ姿が見たかったのかもしれない。拓哉くんのすごいところは、キラキラアイドルのスイッチを押すのが上手なことだと私は思っている。だから、本心じゃなくても、ファンが喜びそうなことを言うのが上手い。それはひとつの才能だし特技である。アイドルという職業において、大切なことである。しかし私たちは、それが本心であってほしいと押しつけるほどに願ってしまう。

俺めっちゃしあわせやぁ〜!って叫んだ拓哉くんの本心は、拓哉くんにしかわからない。私は別に、絶対に本心で言ってる表情だった!だから嬉しかった!と言いたいわけではない。俺めっちゃしあわせやぁ〜!って叫んだその時の表情がとてつもなく好きで、アイドル西村拓哉の言葉が素直に私に届いたから、涙が止まらなくなるほど嬉しかった。これ以上の幸せは無いなと思ったくらい。

彪太郎がマイクを客席に向けて
“今はたとえ小さくてもこの声届かなくても”
をみんなで歌った時、今この瞬間を、私はこの先何度も何度も思い出すんだろうなぁと思った。
アリーナ後方から見えるペンライトの海、その先に煌めく5人、気持ちが通った気がしたりとる担のみんな、一生忘れたくないと思った、ずっとずっとここにいたいと思った。

円盤化するのかなぁ。映像化、してほしいけど、して欲しくないような気もする。碧空を一緒に歌ったあの日の温度感をそのままに受けとれるのはあの空間のあの瞬間だけなはずで。間違って伝わるくらいなら、残さなくていい。幻くらいでいい。

色々試行錯誤して挑んでくれたであろうことが伝わる最大規模の単独ライブ。まだまだ未完成で、まだまだ未熟な5人だけれど。上手くいかない日があってもいい、時々こうして忘れられない景色を見せてくれたら嬉しい。

アイドルオタクは、推し活などというポップな表現には含みきれないほど、趣味のはずが苦しいことの方が多くて、なんでこんなに苦しいのに時間もお金も気持ちも削ってここにいるんだろうって、何度も理由を探すけど、どう辿ってもただ“好きだから”に帰結してしまう。理由なんてない、あなたのことが大好きだから、ただそれだけ。後から見つけてしまった理由に本気で縋るくらい、全てを愛そうと苦しむこともあるけれど。

拓哉くんがいつか言っていた
“僕が皆さんを世界一のアイドルのファンにします”
は、彼がいつか、誰もが認めるNo.1のアイドルになる日のことを言っているのだと思っていたし、拓哉くんもきっとそのつもりで言ったんだろうけど、私は既にたどり着いてしまったみたい。

“私にとって”世界でいちばんのアイドルが、目の前にいる西村拓哉くんだったし、私はあの時、世界でいちばんのアイドルのファンだと思った、なんかね、めちゃくちゃ幸せだった。先の未来ばかり心配して急いでいた私だけれど。

何も知らずに、初めて拓哉くんに会って、拓哉くんのことを大好きだと思ったあの日の思い出が宝物だから、私はずっとあの日の拓哉くんを探してもがいていた。でも、そうじゃなかった。ちょっぴり辛いことも上手くいかないことも経験した上で出会えた、今の等身大の彼らのことが、やっぱり私は大好きだと思えたんだよね、すっごく嬉しかった。

またいつか、幸せのLil miracle見たいな。
Lil かんさいさん、だいすきだよー。

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