パパ活嫌いの「ガストロノミー"ジョエル・ロブション"」口コミ/レビュー/感想〜ホスピタリティ&デザートが光る〜
こんにちは!にゃんぽこんです。飲食店レビュー10件目は言わずと知れたフレンチの名店「ガストロノミー"ジョエル・ロブション"」。ロブションに関する解説は昨今話題のChat GPTにお任せしてみましょう。
ドンっ!
日本においてはカンテサンスと並ぶ15年連続ミシュラン三ツ星フレンチとして、我々のような庶民としては一生に一度は行ってみたいレストランだ。
普段使いでフラっと入れるような人間では無いので、妻の誕生日祝いに使わせていただく。
見た目が特徴的なあのスペシャリテは食べてみたかったので、そのようなコースを予約。ビビリな私は予約確認のお電話でグラスワインやペアリングの値段を確認。ペアリングにするかシャンパン+白・白・赤みたいなノリで頼むかを検討している旨を相談。
いざ当日。慣れない革靴、襟付きのシャツにジャケットを装備。
ドレスコードやマナーを面倒くさいという人もいるけど、私は非日常を感じられる事とエレガントごっこ的な楽しさがあるので意外と嫌いじゃない。
恵比寿はしょっちゅう飲み歩いているので庭のように思っていたが、そこはしがないサラリーマン。ガーデンプレイス方面は初体験。
Google Mapで確認した時は徒歩10分程度だったのだが、スカイウォークという近未来的な動く歩道があったので、想像よりも早く現着。我が地元にもコレを導入しよう「トラブレーター」便利である!!
スカイウォークを突っ切るとすぐそこにガーデンプレイス。赤レンガ倉庫とかディズニーシーを思い出す非日常感があり、すでに素敵空間。最奥地に鎮座するのロブション。ラスボスがいそう。
入店前の段階ですでに1,000文字を超えてしまったが、このペースで進ませていただこう。
入り口で予約名を伝えると2階へ案内される。1階は系列店。宴が催されているのか、賑やかであった。
席へ案内されるがやたら隣のテーブルとの距離が近く、かつてパパ活に挟まれて酷い目にあったトラウマが蘇り少し嫌な予感がした。
店内の様相は金と鏡が多く、貴族ごっこに最適。藍色と白のサービスプレートが可愛い。
テーブルセッティングで一通りはしゃいだタイミングでドリンクのオーダーだ。ここでロブションサービスの素晴らしさを実感する。
「ペアリングですとお料理の品数に合わせてワインを出すので、お客様がアルコール自身ニキでなければ乾杯のシャンパン+白+白+赤くらいがちょうどいいでないかい?(雑訳)」と、ゲストの前で私がオタオタしないように事前に相談したドリンクをスマートにおすすめしてくれた。
長年連れ添った妻相手とはいえ、エレガントに持て成すに越した事はない。
「では、後者でお願いします」
サービス料12%にも納得だよ。ろくなサービスもせずに慣習的に15%のサービス料を取ってくるその辺のレストランとの格の違い。
まだ料理は来ていないが、既にだいぶ楽しんでいる。シャンパンがグラスにそそがれ、いざ食事開始。
1皿目のフィンガーフードは手長海老のゴーフレット。紅白の紙に包まれていて、なんだかめでたいな。
サクサクの生地に甲殻類の旨みがバチコリキマったクリーム。柔らかい口当たりで食欲を促進してくる。
2皿目は有名なスペシャリテ「キャビア・アンペリアル ロブションスタイル」。集合体恐怖症の人間からすると恐ろしいデザイン。どんな味か想像もできない。
キャビアの下にズワイガニの身が敷き詰められていて、周りには甲殻類の出汁をジュレにしたものとカリフラワーのムース。
あぁ、キャビアに届かなくても、ジュレがそもそも美味しい。普段、キャビアの旨さが正直感じ取りにくい私の舌だが、こいつは口に放り込んだ瞬間に濃厚な味わいが広がり、とろける食感がする。
スペシャリテの名に恥じない一品。
3皿目は
「サヤインゲン ニース風ミモザ 中トロのコンフィと共に」
「京都府産丹波黒どりと人参のミルフィーユ仕立て フォアグラのポートを添えて」
「桜鯛のタルタル アボカドと爽やかなコリアンダーのハーモニー」
の3品を1プレートでサーブ。
「サヤインゲン ニース風ミモザ 中トロのコンフィと共に」
美味しい前菜なんだけど、中トロのコンフィがどこにいるのかわからなかった。アンチョビの風味が強く、サヤインゲンと相性が良い。
「京都府産丹波黒どりと人参のミルフィーユ仕立て フォアグラのポートを添えて」
丹波黒鳥がシンプルに美味しく、人参と一緒にソースをつけて食べると野菜嫌いでも食べやすい。最近キャビアとトリュフはよくメニューに組み込まれているけど、フォアグラって食ってないなーと思いつつ、パクリ。
山岡さんも
「明日もう一度来てください。本物のフォアグラを食べさせますよ」
とは言えないだろう。めちゃくちゃ濃厚なレバー。人間が食うためだけに太らされた肝臓。コクが強い。
「桜鯛のタルタル アボカドと爽やかなコリアンダーのハーモニー」
3品の中ではこれが一番好きだった。コリアンダーとヨーグルトのソースが特徴的で、パクチー苦手民の私としても苦手な部分が気にならず、良いアクセントとして活躍していた。
シンプルに好きなものを美味しく食べることも楽しいけど、苦手な食材が美味しく料理されている時はまた違った感動があるよね。
上に乗ってるパリパリのやつを一緒につまむとこれまた楽しい。
さて、ロブションはパンがうまいということ有名。さまざまなワゴンがテーブルに運ばれてくるライブ感も相まって、テンションが上がる上がる。
料理の量が凄まじいため、パンを食べすぎないように注意することがロブション攻略のコツと言われていたが、勢い余って8個もパンを食べてしまった。
特に右の白いパンがふかふかで優しい甘みを感じ、とてもチュキ。バターとの相性も良き。相当腹のスペースを圧迫したが後悔はしていない。
4皿目は
「兵庫県産明石蛸のクロメスキ 墨のアイオリソースとニンニクのクーリで」
「うこっけい卵"ウフモレ"をエスペット産唐辛子風味のビベラードソースで」
の2品を1プレートでサーブ。
「兵庫県産明石蛸のクロメスキ 墨のアイオリソースとニンニクのクーリで」
これはあれですね。頬張ると熱々の中身が飛び出してきて、ニンニクソースの味が口の中いっぱいに広がる。これはたこ焼きだ。上品なたこ焼き。
「うこっけい卵"ウフモレ"をエスペット産唐辛子風味のビベラードソースで」
ウフモレとはなんぞやと思いながら烏骨鶏卵をスプーンで突いてみると、、、われないっ!?
弾力が凄すぎてかなり強くスプーンで押し込んでもなかなか割れない半熟のポーチドエッグと周りにはパリパリの何か。鳥の巣から卵を盗んでくるような感覚に陥りながら、なんとか卵を割って食べてみる。
パリパリとした食感に濃い黄身の味がマッチして、とても美味しい。
5皿目は
「ルイユをのせた軽やかなメレンゲとロワイヤルに未利用魚を使ったスープ・ド・ポワソンを注いで」
「スペルト小麦とプティ・ポワのリゾット 北海道産雲丹を添えて」
「北海道産ホタテ貝のポワレを新玉葱のクーリと共に」
の3品を1プレートで。
「ルイユをのせた軽やかなメレンゲとロワイヤルに未利用魚を使ったスープ・ド・ポワソンを注いで」
SDGsってやつ。多少傷がついていたらサイズが揃わないが故に食材の価値が下がるというのは勿体無い話よね。いろんな飲食店でも家庭でもその辺りのこだわりを捨ててもう少し安価に美味しいものが食べれると嬉しいな。
んー、ロワイヤル好きなの。茶碗蒸し。未利用魚くんたちのお出汁が効いてて少し膨れてきた腹にも環境にも優しい逸品。素敵。
「スペルト小麦とプティ・ポワのリゾット 北海道産雲丹を添えて」
雲丹も大好きなんだけど、良いウニってなんか食材として料理に使うよりも単品で食べたい気持ちがある。普通に美味しいけど感動的かと言われればそうでもないくらい。難しい。
「北海道産ホタテ貝のポワレを新玉葱のクーリと共に」
かなりお気に入りの料理。大きなホタテに新玉葱のクーリがすごい会う。玉葱ってあまり好きじゃなくて、普段好んで食べないのだけれど、このソースめちゃくちゃ美味しい。
玉葱の甘味が引き出されて、ホタテの出す魚介の旨みとベストマッチ。また食べたい。
6皿目は
「オマール海老のロティと筍のポワレ シャトーシャロンのソースで」
「しっとり蒸しあげた太刀魚 菜の花と蛤のマリニエールと共に」
の2品。
この辺はもう安定の美味しさ。右上のお皿は飾り。
「オマール海老のロティと筍のポワレ シャトーシャロンのソースで」
今日はオマール海老とか手長海老とかエビが多いなと思いながらハムハム。オマール海老は殻ごと出てきて食べにくいことがしばしばある中、しっかり焼かれた身だけがお皿に乗っている。
ぷりぷりしたオマール海老に心地よい歯応えの筍。歯ごたえがあるというか、なんかサクッとした感じ。この美味しいソースをたっぷりつけて……ペロリ。
「しっとり蒸しあげた太刀魚 菜の花と蛤のマリニエールと共に」
太刀魚。フレンチで太刀魚はよく出てくる。フワッと身の柔らかい太刀魚の良質な脂を感じた。以前食べた太刀魚は大ぶりで味も大ぶりだったが、今回の太刀魚はなんか小綺麗で爽やかな感じ。
美味しい。
7皿目は
「フランス産仔牛のロティ 芳醇なモリーユ茸と白アスパラガスを添えて」
メインディッシュ。
私がフレンチにハマったきっかけとなった「レ・セゾン」で食べて以来初めて出てきた仔牛のロティ。
大人になると赤身になる部分がピンクがかった白身肉として料理されている。フレンチのコースでメインディッシュとして出てくる肉料理では一番好き(二番目は鹿肉)。
また、私の大好きなホワイトアスパラガスが添え物として乗せられており、贅沢な一皿。
雑談の中で私が大食いだと耳にしたスタッフがお肉を多めに切ってくれた。また、妻がおなかいっぱいになってしまったようで、合計4枚のお肉を食べられてとても嬉しかった(小並感)。
8皿目はデザート!
「春の柑橘とココナッツムースのイースターエッグ エキゾチックフルーツのソルベと共に」
にわとりくんの陶器をどかすと美味しそうなイースターエッグがドーン!卵の殻もホワイトチョコでできていて食べられる。
スプーンで卵を崩しながら食べると
パチパチパチパチ!!!
口の中で何かが弾ける。昔の駄菓子であった"わたぱち"みたいな?なんなんだろうこれは。
フルーツのソルベで口をさっぱりさせながら濃厚なココナッツムースのイースターエッグをもぐもぐ。
すでに大満足だが、まだまだ魅せてくれますロブション。
写真を撮り忘れたけれどチーズワゴンからチーズをいただきました。
ここで来ましたデザートワゴン。食事中ずっと背景に存在していてめちゃくちゃ気になっていた。
パンを8個も食べてお肉も4枚食べて、お腹いっぱいになりつつある中の注文。いちごのタルト、フルーツサラダ、オペラ、りんごのなんか。
お腹いっぱいながらもモリモリ食べられる。やはり甘いものは別腹だ。
シンプルに料理が美味しいのも嬉しいけれど、デザートのワゴンから好きなケーキを選ぶのも楽しくて良いよね。
やー、お腹いっぱい食べた。大満足だー。
と思っていたら
デザートワゴン2号がドーン!
こりゃすげーや。できることなら全て食べたかったものの、流石に私も限界だ。
悔しいがラズベリーのロリポップチョコレート、なんかハートのチョコレート、オレンジのゼリーだけ頼んで美味しくいただいた。
今度こそ大満足。苦しいくらい食べた。最後にシェフがテーブルまで挨拶に来てくれて、ごちそうさまでした。
帰りにお土産のパンをいただき、ロブションを後にした。
ありがとうガストロノミー "ジョエル・ロブション"。国内最高峰の噂に違わぬ素敵なサービスと料理でした。
「ガストロノミー "ジョエル・ロブション"レビュー/感想まとめ
ガストロノミー"ジョエル・ロブション"。
料理はもちろん美味しくてべらぼうに量が多い。大食いの人以外はパンを相当控えながら進めていかないと終盤戦についていけなくなるだろう。
銀座大石よりは劣るもののものすごいボリュームだった。
料理に関してトップクラスではあるものの、正直頭一つ抜けてる感は感じられなかったが、サービスに関しては間違いなく最高。
サービス料12%も納得。
シンプルに料理が美味しいだけでなく、さまざまなワゴンとサーブの演出でエンターテイメントとしても楽しめる。
美味しいだけではなく特別な時間を過ごしたい時にまた利用させていただきたいです。
ガストロノミー"ジョエル・ロブション"にドキドキしながら行く庶民向けメモ
伺ったところペアリングワインは37,000円(合わせるコースで変わるかも)
シャンパンは1杯5,000円~
グラスワインは1杯4,000円~
水(エビアン)は1本1,500円
ジュースは1本2,000円以内のものがある
慣れないフレンチでゲストの前でオロオロしたくなかったら先にお店にドリンクの相談しておいた方がいい
ちょっとインターネットで調べてみても出てこなかったこの辺は慣れないフレンチでゲストをおもてなししたい人に便利な情報かなと思ったので、メモを残しておきます。幸あれ。