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蒸しパンによせて
日中は暑い日もあるけれど、朝晩は随分涼しくなってきました。 肌寒い日は、ほかほかの蒸しパンとか、肉まんとか、おやつに嬉しいですよね。
子供のころ、アルマイトの容器にいれた蒸しパンを、よくおやつに作って貰いました。トッピングにはレーズンが載っていて、ほのかな牛乳の香りと卵の味がしました。私が幼稚園の頃に使っていたお弁当箱を、蒸しパンの容器に使っていたのです。
東京で暮らすようになった時に、実家に行ったついでに、このお弁当箱を持ってきて、自分で蒸しパンを作っていました。私にとっての、蒸しパン容器は、これって言うイメージがあったし、郷愁もあったのでしょうね。
でも今、このお弁当箱は、ありません。 私の家に遊びに来た母が、「こんな古いもの、いつまでも使って」と、捨ててしまったのです。後で知って、とてもがっかりしたものです。母には、悪気はなかったのでしょうが、私の物だったので、要る、要らないは、私に決めさせて欲しかったと思いました。
中学生か高校生のころ、マーライコーを知りました。中華の蒸し菓子です。ごま油を利かせてあるので、全体がしっとりしているし、隠し味の黒糖や醤油で、味に深みがあります。大のお気に入りになって、製パンメーカーのものを一袋買っては、ペロリと食べていました。
後で氣がつきましたが、ゴマ油が入ったりして、マーライコーは結構カロリー高いんですね。まあ、ケーキや、デニッシュペストリーに比べれば、可愛いものですが。
うちの子供も、私に嗜好が似ているのか(私が作るもので、育っていますからね)、蒸しパンもマーライコーも好きです。食べた後にカロリーチェックをして、「う、蒸しパン、カロリー高い・・」なんて呟いています。
そういえば、実家の母は蒸し物用の鍋のことを、蒸かし缶といっていました。昔は、大きな缶でも使っていたのでしょうか。 今思うと、不思議です。
日本の家庭だと、蒸し物は、四角な蒸し物用の鍋ですね。茶わん蒸しや、蕪蒸しも入るように、大き目で、2段になっていたりします。中華だと、中華鍋の上に、せいろを何段も重ねるところでしょうか。中華は、包丁も1種類だし、鍋も1種類。 もしかしたら、戦乱の時代が色々あったので、避難、移動が楽なように、そうなったのかしら。色々想像してしまいます。