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自然に溶け込む生活がしたい


野菜やお肉の味付けが塩や胡椒で足りるみたいな、ありのままでシンプルな生活に憧れる
暖かいのも寒いのも受け入れたい
朝日を浴びて起床して日が沈んだら眠る、地球の呼吸に逆らわない生活をしたい
季節の訪れをカレンダーとか気温とかの数字じゃなくて肌で感じたい
例えばフキノトウが芽吹いて春なんだなあとか稲穂が実って秋なんだなあとか
そういう生活が私にはむかしあって
東北の祖父母と住んでいた頃
小学生くらいまでは一緒に住んでいて
祖父母は農業をしていた
朝から夕方まで外で農作業している祖父母を手伝うことは私の生活の中に組み込まれた当たり前だった
春は山に山菜を摘みにいったり田植えをして
夏は畑で野菜を収穫して
秋は稲刈りや芋堀
冬は雪かきをしながら雪遊び
祖父が猟友会で山へキジや鹿を捕まえにいくこともあって大きな鹿を担いで帰ってきたこともあった
実家のそばにあった自然は四季折々の姿を私に彩やかに魅せてくれた
祖母が作る料理は旬の野菜がたくさんつまった色とりどりな食卓だった
自然と共に生きていた幼い頃の記憶をこの歳になっても鮮明に覚えている
そしてあの頃がものすごく恋しくて帰りたい、帰るべき場所なんじゃないかと考えてしまう
今の私は農業とは程遠い仕事をしていて、だからこそ自給自足に強く憧れてしまう
今の生活を全て捨てて自給自足の生活にシフトチェンジすることは出来ないから
いつか、という曖昧な未来に期待することしか出来ない
だけどこのいつか自給自足の生活がしたいという憧れは捨てないようにしたい
目まぐるしい日々に忙殺されて自然の中で生きていたいという気持ちを忘れたくない
なんとなくで生きるのをやめて自分の力で精一杯生きたい

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