乃木坂伝説〜王者としての差別化〜

乃木坂46はいつまでアイドル界のトップに君臨し続けることができるのだろうか。
なぜここまで長く王者として君臨し続けることができているのだろうか。
私なりの考えを述べていく。

①お披露目センター
乃木坂には「お披露目センター」と言う制度がある。
「お披露目センター」とは、新期生が表題曲に合流する際に、センターに抜擢される制度だ。
例えば…
2期生→堀未央奈(8thシングル バレッタ)
3期生→大園桃子・与田祐希(18thシングル 逃げ水)
4期生→遠藤さくら(24thシングル 夜明けまで強がらなくていい)
※5期生のお披露目センターはどちらを取るのか物議を醸すため、ここでは掲載しない。

いかがだろうか。
乃木坂のオタクで無いとしても「この子は知ってる!」と言うメンバーが多いのでは?

これが「お披露目センター」の意義であると私は考えている。
「お披露目センター」をする事で、
運営側が強制的に新たなエースを生み出すことができる。
各期にエースを生み出すことができるのだ。
さらに、
「乃木坂のセンター」と言う箔は偉大なもので、朝の情報番組や雑誌等に取り上げられることも多く、知名度が高くなる。
つまり、
「お披露目センター」として、運営が強制的に各期ごとにエースを作り出すことで、「この子だけは知ってる!」と言うメンバーを作り出す事ができるのだ。
各期ごとに行うことで、エースが常に存在し続ける状態になる。

人気が衰えるグループは、1人のカリスマエースを中心に活動し、そのエースが抜けた途端に、オワコンのイメージがつけられてしまう。
次から次へとエースを誕生させているこの仕組みは非常に上手いことできている。

②確認された魅せ方
乃木坂は世間に見せるメンバーの姿を徹底的に制限している。
例えば、個人SNSはInstagramしか許可されていない。

アイドルの定番である配信も制限されている。
「のぎおび」「乃木坂にゃんば〜1」や写真集等の宣伝でのみ、showroomが開催される。
きちんと身なりを整えて、決められた場所から、台本もあり、スタッフに見守られながら配信している。
Instagramのライブ機能を使う際も同様である。
ゲリラで配信を行う事はない。

ここが他のアイドルグループとの大きな差であると考えている。
個人での活動を許可してしまうと、運営の愚痴をファンに言ってしまったり、洗濯物が見えたりするような生活感の中で配信をしてしまったり、すっぴんなどの整えてない身なりで配信してしまったり、生活感や等身大の人間らしさが出てしまう。

アイドルとしてのキラキラ感を保つためには、乃木坂46のように、世間に見せる姿を運営が徹底的に制限するべきである。

③「歌衣装」の安売りをしない
乃木坂には「制服」と「歌衣装」がある。
制服は各シングルごとに作成されるものであり、番組収録の時に着用する衣装だ。
歌衣装は、歌番組やMV、ライブの時に着用する衣装だ。

一般的なアイドルグループが外番組(例えばラビットなど)に出演する際には、乃木坂46でいう歌衣装で出演する。しかし、乃木坂46は制服で出演するのだ。

これはあくまでも持論だが、
スタジオでみる歌衣装は、輝きが失われる。周りのセットとのチグハグ感やライトの感じが原因である。
ステージだからこその輝きがある。

「歌衣装」はステージでのみ
それ以外の場では「制服」を着用する。

「歌衣装」の特別感を残すことでアイドルとしての輝きを放ち続けているのではないか。

④センター後継者固定
アイドルオタクは、結局好きになるアイドルの系統は同じだ。
・か弱い見た目の中に、凛とした強さがある子
・ぶりっ子キャラ
・毒舌タイプ
etc…

新規生募集型のアイドルグループの場合は、グループ内で循環し続けているオタクが多い。
つまり、「この子が卒業したら、この子を代わりに推してね!」と同じタイプの子を押し出していくことがファンを引き留める秘策である。

乃木坂46の場合はこの循環がうまくいっている。
センターを務めていたメンバーが卒業した後、その楽曲をライブや歌番組で披露する際にセンターを必ず同じ子にさせるのだ。
つまり新たに「この曲なら〇〇ちゃん」というふうにセンターを固定させる。
このセンターの引き継ぎは、元祖センターとの関係性やキャラで選ばれている。

例えば
【アイドルタイプ】
・ガールズルール:王道キラキラアイドルタイプ
白石麻衣→山下美月
・帰り道は遠回りしたくなる:か弱さの中に凛とした強さがある
西野七瀬→遠藤さくら
【メンバーの関係性】
・夏のFree&Easy
西野七瀬→与田祐希
・ここにはないもの
齋藤飛鳥→遠藤さくら
・逃げ水
大園桃子→岩本蓮加

遠藤さくらは、西野七瀬と齋藤飛鳥から流れてきたオタクを抱えていることだろう。
メンバー同士の師弟関係や友情関係(シンメなど)を公式も認めて立ち位置に反映させることで、オタクは新たな推しを見つけやすくなっている。

以上の4点
①お披露目センター
②確認された魅せ方
③「歌衣装」の安売りをしない
④センター後継者固定
によって乃木坂46はトップアイドルとしての威厳を作り出し続けているのではないかと考える。


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