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『何人(なにじん)という問い』

こんにちは!Blob-chanの友達のAiです!
今回はBlob-chanにお願いされて寄稿という形で書くことにしました。
さてさて、まずは自己紹介からですね。普段は大学で国際法や国際私法の勉強をしています。なぜこの学科を選んだのかが私の感じてる生きづらさと関連するわけです。(後述します)
私はいわゆる“ハーフ”と呼ばれてきたわけです。父がイギリス人、母は日本人で私はミックスルーツです。
父の仕事の関係で、横浜、イギリス、シンガポール、宮崎と転々として来ました。様々な地域によって、いわゆる“ハーフ”に対する眼差しの差を感じてきました。

・ハーフへの眼差し/なぜ“いわゆる”と付けるのか。
ハーフと聞いて何を思い浮かべますか?「細い」「英語が話せる」「容姿端麗」などを思い浮かべる人が多いのではないのではないでしょうか?(しかしこれはいわゆる白人とのハーフであり、様々なハーフがいるということを強調したいです。さらに白人主義的な美の価値観の影響からこのように捉える人が多いものの白人主義的な美の価値観は歴史から来るものでありそのような価値観は正しいとは言えず、白人的な特徴を持つことこそ美しいと考えることは有色人種への人種差別につながるため危険です。)
ここでなぜ“いわゆる”という言葉を付けているのかということが大事になってきます。
この言葉はアメリカにおける公民権運動の際に活動していたマルコムXの“so called”の和訳なのです。マルコムXが“so called negro”(いわゆるニグロ)を使った理由として『ニグロと呼ぶのは白人側であって、自分たちがそう定義しているわけではなく、自分たちはニグロではないが、世間がそう呼ぶので“いわゆるニグロ”としている。』としたわけです。


マルコムX
(マルコムXはアフリカ系アメリカ人の急進的黒人解放運動指導者、イスラム教導師である。 公民権運動の時代に活躍し、特に貧困層のアフリカ系アメリカ人から支持された。)

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