#私のからだデモ
2021年7月、熊本地裁はある22歳の女性に有罪判決を言い渡しました。
彼女の罪名は『死体遺棄』罪。
ベトナム出身のその女性は、熊本のみかん農家で技能実習生として働いていました。
女性は妊娠したものの、そのことを誰にも相談できませんでした。
強制的に帰国させられることを恐れたのです。
彼女はたった一人で双子を出産し、そして亡くしました。
彼女ができる精一杯の弔いとしてダンボールに遺体を安置した、その1日足らずの別れの時間を日本の司法は「死体遺棄」だと断罪し、有罪判決を言い渡しました。
彼女と支援者の戦いの末に、最高裁では、逆転無罪を勝ち取ったものの、「国民の一般的な宗教的感情を害する」として彼女が罪に問われたことには、あまりに不均衡で残酷な構造、そして大きな分断を感じさせずには言われません。
現在も、育成就労制度(旧・技能実習制度)の中で働く人々にとって、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)、そして根本的な人権は守られているとは言い難いまま、私たちの生活を支える歪な土台となってしまっています。
厳しい労働環境の中で妊娠し、帰国を強いられた「女性」
コミュニティや家庭の中でケア労働を負わされやすい「女性」
経済力を奪われやすく、パートナーのDV被害から逃れにくい「女性」
ルッキズム、過度なセクシャライズのジャッジを受けやすい「女性」
在り方を否定され迫害され、難民にならざるを得なかった「女性」
社会全体で償ってきたとは言い難い、戦時性暴力の記憶に苦しむ「女性」
フェミニズムは決して、人種・民族。国籍的に多数派である「女性」たちのものだけではありません。
もちろん、あらゆるアイデンティティの人たちにとっても。
かつて白人社会におけるマイノリティのフェミニストたちが「ホワイトフェミニズム」を否定してきたように、日本社会は十分にその交差性に向かいあってこれたのでしょうか?
B.l.o.bはあらゆる立場を超えて連帯するためのフェミニズムをそして全ての人にとって平等なSRHRの達成を支持します。
B.l.o.b一同
b.l.o.bは #私のからだデモ に連帯しますにゃん❤️🔥
「女性」として生きる人、そうでない人も含め
すべての人にとって充実したSRHR(性と生殖に関する健康と権利)を!
フェミニズムにおいても周縁化されがちな人々のことを
いつも忘れないでいたいにゃん