【祝二期】ゆるキャン△の吸い込まれるような目について考える【ゆるキャン△season2】
この動画の文字版ですぞ!
「ゆるキャン△の絵は瞳に惹かれるな…」そう思ったのは先日ゆるキャン△無印を一気見した時だ。
僕は昔アニメーターを目指そうとしていた時期がある。その時色々なアニメを見ながら模写していたからだろうか、ゆるキャン△の目は何か違うなと感じたのだ。
また、このアニメは一見すると萌えアニメの絵柄だが、目のデザインが卓越だ。色味についてもこの作品ならではな色の使い方が上手いように思う。
今回は祝二期放送開始ということで、その正体を自分なりに話そうと思う。これを見終わった時、貴方の目には更に豊かになった彼女たちの表情が写りこむだろう。是非お付き合いください。
その1:瞳にかかる影と瞳孔の位置
まず一番最初に感じるのは白目部分へのグラデーションだ。
一般的には白目内の影は二極化されていることが多いのでぱっきりと二つに分かれがちなのだが、ゆるキャン△の目はグラデーションになっている。
それにより萌えアニメ絵にありがちな白目が大きすぎる問題も抑えめになりナチュラル感が出来ているし、何より目の表情に目線が行くのだ。
また、人間の目は光彩という目の色がある所と瞳孔という目の真ん中にある黒い場所が存在する。その瞳孔部分が少し斜め奥に描かれていることが多く奥行きがある様に感じさせている。
この白目のグラデーションと瞳孔の合わせ技により、一般的なアニメ特有の平べったさがなく、目の水晶体がちゃんとあり奥行きのある綺麗な目が山や川の風景とマッチして素晴らしい絵になるのだ。
その2:眉毛とまつ毛のナチュラルなすばらしさ
ゆるキャン△の眉毛が鬼程可愛いことを知っているだろうか。
ゆるキャン△のキャラクターたちはそれぞれ個性的な眉毛の形をしている。一般的な萌え絵の眉毛は細い一本の眉毛であることが多いが、今作の眉毛は主軸に置かれる二人の眉毛は薄い二本線で描かれており、同級生のあおいちゃんに至っては三角おにぎり二つみたいな描かれ方をしている。それぞれに個性があることで量産型感の出やすい絵柄を回避しているのだ。
また、下まつ毛を描いている際の線についてだが、黒目の下だけに薄く線が引かれており、下まつ毛の主張はほんの少しという慎まやかさ。かわいい。
ゆるキャン△のキャラクターたちはたれ目がちな描かれ方をされているのもあって、この小さなひと手間があることにより可愛さを引き立てていると感じる。かわいい。
その3:奇抜な色な筈なのにナチュラルになる色味
主軸に居る二人の内リンちゃん(画像の左)は比較的穏やかな青い色味ではあるものの、もう一人のなでしこちゃん(画像の右)はピンクのロングヘアーというかなり奇抜な髪の毛をしている。しかし、ショッキングピンクな訳ではなく淡い色合いであり、他のメンバーも比較的淡い色味で構成されている。キャンプをしている様子にマッチする色味にピンクを合わせるのはなかなか凄いことだと思う。まぁ意外とキャンプ道具や服はカラフルであることも多い為(遭難時用等)合いやすいということもあるのかもしれない。
一般的な萌えアニメ系の印象といえばパッションカラーな髪色とパッションカラーな目の色。所謂自然な色味ではないことが多い。このアニメも例にもれず髪の毛の色と目の色はカラフルではあるが比較的落ち着いた色味である。しかしキャンプというアースカラー全開の落ち着いた色味(悪く言うと地味)になりがちな背景からいい感じにキャラクター達が前に出ている。しかし、淡い色味で主張しすぎない。とてもよいバランスが形成されている。
つまるところ、萌えアニメだと身を引いている人にこそ一度見てみて欲しい代物だということだ。
まとめ
いかがだっただろうか。この記事を読んだ後もう一度アニメを見返した時、貴方の目にはもっと豊かな表情が飛び込んでくるかもしれない。素敵な色味を感じられるかもしれない。そんなことを考えながら二期を楽しんでほしい。
ちなみに二期一話がさっそくとても素敵だったのでネタバレは控えるが、ますますこの後の展開や皆の様子が楽しみになった次第だ。他にも語りたいことは山ほどあるがそれはまたの機会に。
それではまた。
猫缶代、いつでも待ってます。