ここに辿り着いた理由が分かった気がする

にゃんちーです。読書屋さんと星読み屋さんをしています。noteは徒然なるままに、筆ならぬ指を走らせよう。(キーボード打ってるわけだし)
何者でもない私としてを徒然なるままに書こうと思います。

新月と満月に神社にお参りに行くようになって、はや2年。先日の新月、少し遠くの神社に行ったときのこと。

駐車場から本殿までが長く、ひたすらに階段が続く。もう、無心にならないと嫌になるほどに。境内におみやげ屋さんとか食事処とかがあるような神社なのだけれど、この日は定休日で、神社に来るまでの道中にあったご飯屋さんも軒並み定休日。冷蔵庫は空っぽにしたところだし、ついでだし食べて帰ろうと思っていたのにー!さてはて、どうしようかな…と、はーはーと白い息を吐きながら、ぽてぽてと階段を降りていたのです。

山奥で、陽は射しているものの、雨だか雪だか分からないもんが空から降ってきていました。海からは程遠いはずなのだけれど、耳がつまるくらいの高い山なので、山間から遠くに海が見えるのです。この景色が好きで、どうにも階段の上り下りが遅くなるのだけれど、この日はなんとも言えない気持ちでした。階段を降りるごとに、なりたい自分てどんなんだろうとか、夢ってなんだろうとか、そんなことを考えていました。

ふと、「なんで産まれてきたんだろう」そう思いました。

思ったんじゃないな。思い出したんです。

私はずっと、自分が産まれてきた意味を知りたかった。
産まれてきた理由といっても良いです。この命は何故あるのかと不思議でならなかった。もはや命を持て余しており、その使い方が分からなかった。何も考えずに生きていくことも出来るはずなのですが、本当に小さな頃にうまれた疑問で、よっぽど大人になるまでずっと頭に張り付いていました。そんなことを思ったキッカケは、てんで思い出せない。そもそも、なぜ命に理由があると思ったのだろうと、我ながらに思います。理由がないとやれない性格だからなのかもしれません。(こういうところがASDです…ははっ。)

思い返せば、うんと小さな頃から「目に見えないもの」を信じていた節がありました。信じていたというか、すんなり受け入れられちゃった。何か特別な経験があるわけではないし(覚えてないだけかも…)、熱心に信仰しているものがあるわけでもない。誰かに教わった覚えもないのだけれど、目に見えない力があるって、なんとなく感覚的に知っていたのだと思います。
神様でも仏様でもご先祖様でも、ご縁でも引き寄せの法則でもなんでも良いのですが、自分の範疇にないものが、ヒョイっと事を動かしてしまうことがあると思っていました。目の前に起きることしか把握できないけれど、それは大人になればなるほど顕著で、土壇場になると上手くいっちゃうんです。そういう経験が増えれば増えるほど、目み見えないものがあると確信に近づいて行きました。どうにでもなれ!どうにかするし、どうにかなる!と、今では開き直るのもお手の物です。実際、どうにもならずに詰んだことはありません。

星も同じ。

占星術も、同じなのです。昔々そのまた昔は学問でしたが、正直なところ因果関係は証明出来るような出来ないようなものですし、惑星が及ぼす影響なんて目に見ない。結果しか見ることが出来ない。
そして今、私が読んでいるホロスコープは、産まれ落ちた瞬間の星空が描かれているものです。

出生時のホロスコープは、いわば人生の設計図であり、宿命の縮図。目に見えないものを使って宿命を解き明かしている。これに気が付いた時、自分の中で縺れた糸がするすると解けていきました。

ひょんなことから手をつけて(足を突っ込んで?)しまった占星術。あっという間にこんなところまで流されてしまった!と思っていたのは最近のことなのですが、占星術をやることに対して、自分の意志はあまりありませんでした。なんとなく始めたら、なんとなく出来ちゃって、なんとなく仕事になっている。これだ!という確信もなく、占星術で食べていくんだ!という煮えたぎるような熱さも自分の中にはありませんでした。だけれども、やってみたら勉強するのも、趣味であれ仕事であれホロスコープを読むのは楽しい。何もなければ、寝食忘れて星読み三昧になっています。(夢中になると本当に飲み食いは忘れることがあります…とほほ。)

これを生業にしてからずっと、私の熱意は、そのままが一番素敵なのだと伝えたいだとか、こんな素敵なところがあるのよ、こんなことも出来るみたいだよと、みんなに伝えていくことにありました。どうしたらもっと沢山の人の手に、この「人生の地図」が手に渡るのかな、私のような迷子さんに届けるにはどうしたら良いのかなと考えています。これが本当にもどかしくて仕方がない。

私はみんなに、その命の意味づけをしたかった。理由を伝えたかった。自分のことを好きになってもらいたかったし、自分のことをもっと知ってほしいと思っていました。そして、自分のことを、自分の命を大事にしてほしかった。

ああ、私は自分のことを好きになりたかったんだ。そう思いました。
人のホロスコープを読むのが先になり、自分のものはキチンと読めていないのですが、それでも本当に色々なことが分かり、諦めもついて受け入れることが出来たし、抱え込んでいたものは少し軽くもなりました。好きになれたかどうかは分からないけれど、嫌いではなくなった。そして、今ここに居る理由が少し分かった。

いつの間にか忘れていたけれど、産まれてきた意味を明かす術を、小さな頃からずっと探していた魔法の杖を手に入れたのだと思います。せっかく手に入れたんだからみんなにも!そんな気持ちだったのかもしれません。

本当に魔法をかけて現実を変えるようなことが出来る訳ではないけれど、心に魔法をかけるくらいは出来るんじゃなかろうかと思っています。人にも、もちろん自分にも。

今日はこの辺で。したらばまたにゃーん。





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