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台湾の新航空会社"STARLUX"で深夜の台北・桃園空港へ。 臺灣巡檢2023 #0
日本からの定番海外旅行先といえば、ハワイ、グアム、韓国……など色々あるが、台湾もそのうちの一つである。海外ではあるもののハードルは低く、気軽に旅行できる。Peachなどを使うと航空券も比較的安く、連休でも往復4万円程度からフライト可能。
しかしLCCは安いなりの品質なのが問題で、もちろん墜落するなんてことはないのだが、チェックインも時間がかかるし、何かとオプション料金もかかってくる。特筆すべきはシートの狭さで、国内線ならまだしも国際線ではなかなか堪える。しかしフルサービスは高い……。
そんな時に選択肢に入ってくるのが、台湾の航空会社「STARLUX」である。中国語表記では「星宇航空」。お手頃価格ながら、フルサービスのリッチな体験を提供してくれる。国内では「スターフライヤー」と立ち位置が近いだろうか。なんだか名前も近い。
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スターラックスの機材はすべてエアバス機である
コロナ直前の2020年に開業したSTARLUX。創業者は張 國煒氏。EVERGREEN GROUP創業者 張 榮發氏の四男で、エバー航空でのパイロットや董事長経験を持つ。
今回はそんなSTARLUXでのフライト体験記です。
成田 NRT 発 → 桃園 TPE 行
台北には大きな空港が二つある。「松山」と「桃園」である。日本語でも違和感なく読める名前だが、それぞれ「ソンシャン」と「タオユァン」みたいな読み方をする。松山が市街に近い、東京で言えば羽田的な空港で、桃園はちょっと遠い成田的な空港だ。STARLUXが就航しているのは「桃園」のほう。東京側も成田なので、どちらも街からはちょっと遠い。その辺も安さの秘訣かもしれない。
2023年12月現在、NRT → TPEは一日に3便設定されており、いずれも午後発だ。今回は出発日の午前中に用事があったため、最終便のJX805 20:10 NRT発 23:20 TPE着便を予約した。
発着時刻だけ見ると3時間強のフライトのように見えるが、台湾は日本との時差が1時間あるため、実際には4時間強のフライトである。ちなみに、偏西風の影響で復路より往路の方が時間がかかる。
搭乗前に…
搭乗券を購入したら、搭乗前にやっておきたいことがある。
1. 座席を指定する
実はどの運賃プランで航空券を購入しても、出発48h前からは無料で座席指定ができる。
2. 機内食を選ぶ
ビーフ or チキン……かどうかは日によるが、機内食はだいたい2種類用意されるため、どちらを食べたいか事前に予約しておくと、機内で確実に受け取ることができる。もちろん、その時の気分がいい!ということであれば、事前に選ばず機内で直接選んでもOK。予約する場合は24h前までに行う。
また、ヴィーガンや各宗教向けの特別機内食もあるらしい。こちらは事前に予約が必要である。
https://www.starlux-airlines.com/ja-JP/experience/inflight-service/inflight-dining/special-meals
3. オンラインチェックイン
どの航空会社でも共通して言えるが、オンラインチェックインを済ませておくと、空港カウンターでの処理が大変楽になるのでオススメ。
チェックイン
成田は第2ターミナル発着。国際線なので出発2時間くらい前には空港に着いておくのが望ましい。
チェックインと手荷物預けはJALのユニフォームを着たスタッフが対応してくれた。紙のチケットを貰えるが、iPhoneのWalletに登録した電子チケットでも代替可能である。
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余裕を持って2時間半以上前には空港に着いていたが、チェックインも保安検査も出国審査もあまりにもスムーズに完了し、2時間近く空港ロビーでボーッとしていた。
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搭乗
LCCなんかだと、空港内をバスで移動してタラップ(階段)から搭乗……なんてことがよくあるが、スターラックスは空港から出ることなく、ボーディングブリッジから搭乗できる。機材自体もなかなか大きく、さすがフルサービスキャリアだと実感する。
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エアバス感溢れるRECAROシート。JALのA350に乗ったときもこんなシートだった。シートピッチも十分で窮屈さは全くない。私は足が長くないから、荷物を全て荷物棚に入れてしまえば、ほとんど足を伸ばせてしまいそうな雰囲気すらあった。
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全席に画面が付いており、映画や音楽を楽しんだり、今飛行機がどこにいるのか地図で確認できたりする。日本語設定ももちろん可能。
エンタメも充実していて、ハリウッド映画をはじめ、映画に疎い私でも聞いたことのある有名なもの(漠然)や、全然知らない台湾のものなどがあった。
https://www.starlux-airlines.com/ja-JP/experience/inflight-service/inflight-entertainment
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私の乗る便はその日の中では最も安かったが、連休中ということもあってか機内はほぼ満員だった。
ちなみに、日本からの便だがCAとのコミュニケーションは基本英語だった。とはいえ、別に機内食と飲み物なんかを選ぶときくらいしか会話は発生しないので、さして英語力は必要ではない(なんならメニューを指でさしてもよい)
台湾は沖縄に毛が生えたくらいの距離感だが、STARLUXではちゃんと機内食が提供されるのも嬉しいポイント。シートベルト着用サインが消えて程なくして、機内食が配られ始める。
まず一部の乗客に先に配膳したのちに、全員に配膳された。先に配膳されたのは特別機内食だろうか。
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この日のメニューは
- ビーフカレーとデミグラスソースのオムライス
- ソフトロール
- ポテトとビーツのサラダ
- デザート
- 季節のフルーツ
だった。これがなかなかおいしく、この価格帯で機内食まで抜かりないのか…!と驚き。非常にレベルが高い。
機内食を食べ終えてのんびりしていると、ほどなくして台湾に到着する。機内食も出る国際線とはいえ、やはり沖縄便よりちょっと長い程度で、飛行時間は短い。
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実は初台湾だったため、繁体字に興奮。韓国語を全く知らないで行った韓国は本当に何が何やらという感覚だったが、繁体字は何も知らないでもちょっと読めるので面白い。
まとめ
というわけで、STARLUXに乗ってみた。実に快適で、フルサービスキャリアと言って間違いない品質だったと感じる。皆様も台湾に行く際は、ぜひ。
以上、文京でした。