黒田くんにとってのお月様

太陽のような人だと思った。
あたたかくてキラキラしててまぶしくてちょっと遠いけどでもどこにいたって見つけられる。エネルギーに溢れていて、活力を与えてくれる。一日のはじまりは太陽であるように、わたしのはじまりはいつだって黒田くんだ。黒田くんから貰うパワーが私をスタートラインに立たせてくれる。黒田光輝という名前の通り、黒田くん自身が光り輝いているから、どこにいたって分かったし、その光が私の生活に欠かせなくなった。


2023年4月に黒田くんがブログで「夜中に色々作業することが増えて なんでお昼にできないんだろうって思うんすけど 多分 お月様の力とかなんすかねー 月出てるときが一番捗るんすよ」と言っていた。
2024年9月のブログでは「最近月近くない? おっきいなー きれいだなー 月行ってみたいんだよなー いつかお月様に会ってみたいな」と言っていた。
これを受けて、黒田くんの中でのお月様ってなんだろうって気になった。月と太陽は真逆だから、太陽みたいな黒田くんの反対にいるお月様って、どんな存在なんだろうって、知りたくなった。黒田くんが言う「月」は物理的なものだろうけど、「お月様」には何かが宿っているような気がした。



お月様の正体には、太陽がヒントになると思った。太陽は自らが光っているし、いつだってどこにいるか分かる。月は、太陽がいないと光らないし、見上げないとどこにいるか分からない。
太陽は真っ昼間に誰よりも存在感を放ち、暗闇から明るい所へと引っ張っていく、そんな優しさがある。月は暗い夜を星たちと共に彩る、イルミネーションのようなもので、暗闇をいっぱいの明るさに変えるのではなく、暗闇の中での一筋の光となって、一緒にいてくれる、寄り添ってくれる、そんな優しさがある。
太陽は夜には姿を消し、月を照らす役目に徹するが、月は真っ昼間でも目を凝らせば見えるように、その存在を主張することはないけれど、ずっといる。
太陽にも月にも力があって、優しさがあって、誰かの役に立っている。中身が違うだけで。



私にとっての太陽が黒田くんなら、黒田くんにとってのお月様がファンであればいいのにと思った。ファンは、黒田くんほどの眩しいエネルギーを与えられないし、黒田くんがいないと輝けない。でも、いつだって輝く黒田くんを近くで見ているし、暗いときには、黒田くんからもらった光で照らしていたい。黒田くんは、ステージに立って、わたしたちを照らして、パワーをくれる。会えないときには、与えてくれたパワーが光となって、わたしたちが輝ける、黒田くんを思って、ずっとそこにいる、そんなところまでそっくりだと思った。

夏目漱石の言葉「月が綺麗ですね」には「愛してます」という意味が含まれているように、黒田くんの「ペンライトの光が綺麗ですね」にも「愛してます」という意味が含まれていたらいいな。月が綺麗ですね、と、言われたら、言った方も言われた側も月を見る。隣にいても、距離があっても、同じ方向を見つめて、同じことを考える、これが愛だと、夏目漱石はそう感じたと、解釈している。月にはそんな引力がある。ベンライトの光がわたしたちと黒田くんで同じ夢に向かって走れるような引力になっていたらいいのにな。





黒田くんにとってのお月様がファンというのは、エゴの塊だ。ファンの存在が黒田くんにとって大きなものであればいい、という、願望。

黒田くんにとってのお月様って、なんだろう。
わたしから見る黒田くんは、太陽だけど、それってアイドルの黒田くんなのかもしれない。
アイドル黒田くんの願いは、「辛かったりした時、笑顔になりたい時とかはいつでも俺みて少しでも楽になってくれたらいいし、愛とか希望とか夢を俺から与えられてたらいーなーー」だし、いつもいう 王道 の定義は、「存在自体」と思わせるくらい、「その人の人生において影響を与える をより多くの人に届けること」。まさに太陽だ。
しかし、一人間としての黒田くんはお月様なのかもしれない。黒田くんは自分自身を「価値観が100合うことってほぼほぼないから そういう考えもあるよね! おっけー って感じのタイプなのよ でもそういう考えの人もいるんだーって 受け入れはする」と語っているし、檜山くんは「誰かの喜怒哀楽に共感して、自分のことのように思える人」だと言っていた。
こんな風に、黒田くんは、ありのままを受け入れてくれるし、ありのままであるものに寄り添える人。まさにお月様だ。

だとしたら黒田くんのお月様は、アイドルしていない黒田くんで、素の黒田くんそのものなのかもしれない。アイドルの黒田くんの反対に、黒田くんそのものがいるというのは寂しいよう聞こえるが、太陽にも月にも力があって、優しさがあって、誰かの役に立っている。中身が違うだけで。という言葉を繰り返し綴る。
それに加えて、アイドル黒田くんの「お月様に会ってみたい」という言葉。これは、アイドルの黒田くん、一人間としての黒田くん、という分離した状態ではなく、どちらの黒田くんも共存する状態を指すのではないだろうか。王道を追いかけて、夢とか希望を与えながら、ありのままで、自分自身に嘘はつかないでいたいのではないだろうか。アイドルの黒田くんに、自分自身がいちばん寄り添っていたいのではないだろうか。






黒田くんにとってのお月様は、ずっと見守ってくれるひと?マイナスなときに寄り添ってくれるひと?ありのままでいられること?場所?
お月様がひとなのか、ものなのか、気持ちなのかも分からないし、ひとつに特定されず、ひとでも、ものでも、気持ちでもあるのかもしれない。そうだとしたら、わたしが思いつくものの他にもたくさんのお月様があるのだろう。

いま分かることは、黒田くんのお月様は、力があって、会ったことがなくて、会ってみたい存在だということ。

黒田くんにとってのお月様が何であれ、いつか黒田くんがお月様に会えますように。

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