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チェリまほ パラレル最終回つくってみました


「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」最終回。
本当に心あたたかくなるドラマでした。

プロの方々が心を合わせて、最後まで大切に作り上げていらした作品です。

それを承知の上で、魔法をカミングアウトした後の黒沢と安達の関係性を、もう少し原作寄りにしてみたらどうかなと思い、綴ってみました。

注・台本風です!!

ドラマ版の黒沢&安達、脳内変換お願いいたします(笑)。

11話までに構築されてきたドラマ版のお二人の世界の魅力と、原作の二人の世界の魅力とを合わせた、いわゆるパラレルワールドとして発信させていただきたく、この場をお借りします。原作6巻からの引用があります。

決して誹謗中傷ではないことをご承知おきください。
まったくの素人なので、30分の尺など、ドラマを創りあげるために必要な要素などの知識は皆無です。
ただただ、黒沢に負けず劣らずの個人的な妄想として、読み流していただけたら幸いです。


※以下前提※

オフィス食堂?にて、黒沢が藤崎さんにクリスマスデートのお店の相談をしている場面
黒沢、藤崎さんに心を許せるとわかり。
黒沢「実は…サプライズで花火を見るのに、友達にビルの屋上を
   借りることになってて。
   アントンビルなんだけど、それは大丈夫、かな?」
藤崎「うん、それなら安達くんも喜んでくれると思うな」


@アントンビル屋上

黒沢「…安達?」
安達「ごめん、黒沢…俺、もう逃げない!
   自分のことしか考えてなかった。黒沢の気持ち、考えてなかった。
   後悔した。すっごく後悔した…黒沢、俺…」
黒沢、安達に抱きつく。
黒沢「…安達…!」
安達、意を決したように黒沢の手を振りほどく。黒沢困惑。
黒沢宅で振り払われたときはなんとか笑顔をつくれたが、この状況がのみ込めず戸惑いを隠せない。
と、逆に安達が黒沢を必死に抱きしめる。黒沢驚く。
安達「黒沢は、そうやっていつも俺を包み込んで…、受け止めて、
   完璧であろうとして…。でも…俺だって、黒沢を大切にしたい。
   完璧じゃない黒沢だって、俺、好きなんだ。
   ほんとごめん、黒沢…」
黒沢、言葉にならない=安達に心の声は聞き取れない。
安達(いつだって、黒沢は俺のことを考えてくれてた)
 ~思い出される過去の諸場面の映像にかぶせて~ 
 (妄想激しいし、最初は意外過ぎて正直めちゃくちゃビビったけど…
  でも、いつだって、黒沢は、真剣だった。
  だから、俺は…。
  俺も、ちゃんと、言葉にしなきゃ。伝えなきゃ。)
安達「…入社当時から、顔がいい奴がいるなって思ってた。
   けど、その時より今の方がかっこいいの、すごいと思うんだ…」
黒沢、言葉にならないまま、瞬きを繰り返す。
安達「仕事も、本当はすごい事前に調べたり、足使ったりしてるのに、
   そういう努力見せないところ、かっこいいし。
   誰の悪口もいってるところ、聞いたことないし」
黒沢「え」
安達「普段すごい冷静なのに、心の声だとテンション高くて。
   黒沢のこと、ずっと完璧な人間だって思ってたけど。
   意外と思ってることが表情に出てたり、嫉妬深かったり…
   めっちゃ格好つけてるのに、全然格好つかないときとかたまにある…
   そういうところ… か、…か、かわいいなって、お、思った」
黒沢「え、え 何」
安達「何って…俺の、黒沢の好きなところ」
黒沢【心の声】(え、え…ちょっとまって ヤバい 嬉しすぎる
   ていうかびっくりしすぎて え 何)
安達(…黒沢から、こらえきれない嬉しさと恥ずかしさが、伝わってくる…
   ど、どうしたらいいんだ…)
 ~柘植の言葉を思い出す安達。「お前が、どうしたいか、だ」~
安達(黒沢が、愛しい… どうしたら、伝えられるんだ。
   …魔法だとか…相手の気持ちがわかるとかわからないとか…
   そんなの、もう、どうでもいい。
   黒沢と一緒にいられれば、それで…)
安達「…そばに、いさせて」

突然花火が上がる。少し身を離して、驚きつつも花火を見上げる二人。
安達「あれ、黒沢が…?」
黒沢「いや、…?」
黒沢が目を凝らすと、どうやら花火を上げる人影が二人。藤崎さんと六角らしき人影…?
安達「あは、きれいだな。
   …よくわかんないけど…見られてよかった。黒沢と。」
黒沢「…安達」
どちらからともなく向き合い、花火をバックにキスする二人。
黒沢「ずっと。俺も、そばに、いさせて。安達。」 
涙目の黒沢。涙目でにっこりする安達。お互いに抱きしめあう。


@翌朝のオフィス。

黒沢「おはようございます」
藤崎「おはよう、黒沢くん」
黒沢「…。…あ、の…藤崎さん…昨日の花火って…」
藤崎「ん? なんのこと?」
さくっと仕事に戻る藤崎。少しの間のあと、体をかがめて小声でありがとうございました、と言い仕事に戻る黒沢。その背中にふふっと微笑む藤崎さん。


@数日たったある日のオフィス。

安達、六角が話しているところへ黒沢登場。
黒沢「おはよう」
【心の声】(今夜の約束、覚えてる?)
安達「ひゃっ」
六角「安達さーん、なんスか、急に変な声出してー」
安達「い、いや、なんでも…」
  (黒沢~…)
黒沢【心の声】(ごめんごめん)
六角「あっ そうだ、黒沢さん。昨日の会議の件、どうなりました?」
黒沢【心の声】(安達とライブ行けるの楽しみにしてたから)
  「もう少しデータが必要だって言ってたぞ。六角、よろしくな」
六角「わっかりました!」 六角、自分のデスクに戻っていく。
安達(黒沢、しれっとして…)
黒沢【心の声】(あ、俺があげたトリートメント、使ってくれてるんだ) 
ちょっと顔を寄せてスンと嗅ぐ
安達(だって、せっかく黒沢がくれたやつだし…)
黒沢「じゃあ、また後で」
【心の声】(いい匂い。やっぱり安達に似合ってる)
去っていく黒沢の背中を見ながら小刻みに震え、がくっとうなだれる苦笑いの安達。
安達(なんか、黒沢の方がうまく使ってる気がする…魔法…)

 ~普段の様々な仕事場面にかぶせて、安達のモノローグ~
安達(―― 魔法があってもなくても、俺たちは変わらない。
   というか、変わらなかった)

  ~回想@アントンビルで抱き合う二人~
 黒沢「魔法があって、むしろよかったって思ってるんだ。
    安達は、俺の気持ちを知って、それで好きになってくれたんだろ。
    魔法に、感謝してる。」

安達(…うん、俺たちは、大丈夫だ)


@オフィス廊下 

先を歩く安達に後ろから声をかけ、走ってくる黒沢
黒沢「安達! あがりか? 一緒に帰ろう」
一週間お疲れ~。明日休みだな~。などと雑談しながらエレベーターホールへ。
エレベーターに乗り、扉が閉まる。
黒沢が安達の肩に手を置く。
黒沢【心の声】(今日、ウチ来る?)
安達、ぱっと黒沢の顔を見る。意味ありげな黒沢の顔つき。
黒沢【心の声】(便利だな、こういう時)
黒沢、いたずらっぽくニヤリと笑う。
安達「黒沢~~」
突然の声に恥ずかしさを隠せない安達。
黒沢「ごめんごめん、 ちょっとやりすぎた」
黒沢、手を離す。
黒沢(うーわ。かわいい。もうしばらくこのままでもいいかな、なんて…
   いやいやいやいや)
安達「…なんか、考えてるだろ」
黒沢「ん? いや、なにも」
しれっとした顔つきの黒沢。


@オフィスビルから外へ出る

安達「…さむ!」
黒沢「冷えてきたな。 ほら、安達」
初回と同様にマフラーを巻いてあげる黒沢。
黒沢【心の声】(もしかして、あのときも、聞こえてた?)
安達、うなずく。
黒沢「うわ、本当に…」
安達「つか、見えた」
黒沢、膝に両手を置き、たははと笑う。気を取り直して。
黒沢「ほら、帰ろう」

二人、並んで歩きだす。

二人で談笑しながら歩く様子にかぶせて、安達のモノローグ
安達(黒沢がいれば、それだけで…と思ってたけど)

1~11話のEDのラストと同様、並んで歩いていくスーツ姿の二人の後ろ姿。
安達(…俺、もう、魔法がなくても大丈夫、って、伝えよう)


EDラストでは躊躇して結局手を引っ込める黒沢に代わるように、安達からそっと手をつなぐ様子でEND。




…そして、続編へ!!!(笑)

お目汚し、失礼いたしました。

素敵なドラマに触発されて、思うままに綴ってみましたが… 

作品に対する想いを、文章やイラストや漫画で表現して伝える...

創作活動をされていらっしゃる方を、あらためて尊敬しました。

ありがとうございました!!

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