見出し画像

嫉妬を乗り越える代わりに

近ごろ、自分の中のいやぁな感情が膨らんできて、手に負えなくなってきている。
いやぁな感情。それは『嫉妬心』だ。

親の会社で役員として働く知人がいる。
午後3時には帰宅し、子育てや趣味に時間をつかう。マンション最上階にある絶景が自慢の住まいは社宅なのだそう。会社のものだという高級車に乗り、会社の経費なのでガソリンが今いくらなのか気にしたことはなく、価格も知らないと言っていた。

いや、ずるくない??

こないだ、最近外車から乗り換えたばかりのレクサスの乗り心地について聞かされたのだが、
もう、「お前の力じゃねえだろ。ゲタはかされてんだよ!」以外の感想がない。

雇われの身の私はぴっちり税金を払い、経費なんて概念はない。

もうふざけんな!

しかも、社会保険料で食っている業種ってのが、まじふざけんなである。

ほんわかした雰囲気の彼女は、世の中の悪意にさらされた経験なんてないような気さえする。
だから無防備に、こんな話を赤裸々にするのだろう。それとも私は信用されてるのか?いや、実はマウントを取られているのかもしれない。

経営が苦しくなってしまえばいいのに。

そんな事が頭をかすめる。

彼女が今の生活から転落しても、私の生活がよくなるわけでもないし、そもそも他人の不幸を願うような事を思うなんで最悪だ。

こんな気持ちと決別するため、救いを求め、書籍を読んだり、Youtubeをみる。

その中で刺さるフレーズがあった。
『自分の中で可能性があると思ってるから相手に嫉妬する』
なるほど。そういう部分は確かにある。
私はどうにかしたらワンチャン自分もあっち側に行けると思ってる気がする。

それに気づいたらさ。
いや、マジで?現実見ないにも程がある。
この事にも気がついた。

向こう側に行くために、
お前はリスク取ったのか?
向こう側に行くために、
お前はがむしゃらに何かに取り組んだのか?

答えはノーだ。
なら、仕方ないのではないか。
ムカつくけど、仕方ないのだ。

そう思うと、少しだけ目の前が晴れた気がする。
世の中は悲しいけど、歴然と格差がある。
何もせずにその壁はは乗り越えられないのだ。

リスクを取る勇気のない私は、地道にコツコツやっていくしかない。

目の前は晴れたけど、イヤな気持ちは手放せそうにない。
悲しいけど、彼女とは距離を置く事にする。

自分を好きでいたいから。

いいなと思ったら応援しよう!