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DynaMedをもっと広めたいンゴ‼️

皆さんこんばんは、にゃんでもにゃ医です😇
今回の記事はタイトルの通り、DynaMedはめちゃ有用やで、みんな使ってや、ということをひたすら語っていくものになります😇
あ、DynamedとはなんのCOIもございません😇😇
これを書こうと思ったきっかけはいつものツイッタランドですね😇

こちらのツイートにぼちぼち反応があり、みんな使っているのか、興味があるのかなと思いました😇しかしアンケートをしたところ…

DynaMed人気なさすぎて草となったのですね😇
そしてDynaMedを愛するワイがその良さを広めるしかない‼️となったのでした😇😇
一つ言っておきたいのですが、DynaMedの有用性を語る上でUpToDateとの比較の記述が多くなっており、UpToDateをディスっている感じになっていることは否めません…ただUpToDateが有用なツールであることは間違いないですし、ワイももちろん愛用しています😇用途に応じて使い分ける、そして可能なら両方確認するというのが大事ですね😇😇UpToDateには記載がないけどDynaMedには記載があって助かった経験も何度もあります😇もちろんその逆もあります😇
それではいってみましょう😇


DynaMedってなに?

DynaMedを提供しているEBSCOのページをみてみましょう😇


DynaMed は、多忙な臨床医の皆様が、日々の診療、治療の現場で生じた疑問を更に素早く、正確に解決することを可能にする臨床診断サポートツールです。

https://www.ebsco.com/ja-jp/products/dynamed

UpToDateと同じで、エビデンスに基づいた電子教科書で、いわゆる二次文献というやつですね。

これは6Sピラミッドと呼ばれ、医学情報を階層化したもので、Foregraound question:前景疑問(患者に生じた臨床的課題を解決するための具体的な疑問)を解決する上で有用な概念です。ピラミッドの階層が上になるほど、あるエビデンスが診療の指針となる度合いが高まり、ピラミッドの階層が下になるほど、トピックの具体性が高くなると言われています。UpToDateやDynaMedはこの図では上から2番目のSummariesと呼ばれるものですね。臨床疑問が生じたらまずUpToDateかDynaMedにあたるのがようさそうですね😇

DynaMedの特長

それでは実際にDynaMedの画面を共有しながらその特長を説明していきます😇
一応EBSCOにもスクリーンショットを使う許可をもらいました😇

情報が簡潔に書いてあり読みやすい


こちらはDiabetes Mellitus Type 2 in Adultsのページですね😇
こんな感じで箇条書きで書かれていて読みやすいですし、UpToDateの長い文章と比べてほしい情報をさっとゲットしやすいんですよね😇DynaMedは欲しい情報がピンポイントの時(例えばSGLT2阻害薬の糖尿病に対するエビデンスを知りたい時)などにより活用しやすいかなと思います😇逆にあまり知らない疾患などの概要を把握するときはUpToDateのほうがわかりやすいかなと思います😇

情報を探しやすい

上と被りますが、欲しい情報がはっきりしているときはDynaMedのほうが情報を探しやすいんですよね😇まあUpToDateでも検索機能を使えばそれなりに早く辿り着けますが😇このスピードというのは例えば忙しい外来の間に1分で情報を得たいときなどに特に重要ですよね😇
あとは関連する別のトピックに飛ぶときもDynaMedのほうが使いやすい印象です😇

Related Topicsのところからさらに詳しい情報に飛ぶことができます(上は2型糖尿病とHFrEFのところ)。UpToDateの各トピックにもRelated Topicsはあるんですが、もとのトピックと全然関係ないものが並んでたりするんですよね…😇本当にほしい別のトピックは、例えばトピックの中のTreatmentのところをよく読んでいくと詳しい情報はこちらみたいな感じでピッと別トピックのリンクが貼られていたりして、見つけるのに時間がかかったりするんですよね😇おそらく関連するトピックの数が多いためにこのような仕様にしているのだとは思います😇自分的にはこれが結構ストレスだったりするんですが、皆さんはどうでしょうか😇
ある論文ではUpToDateのほうがDynaMedより早く答えにたどり着いたという結果が出ていましたが、多くの被験者がDynaMedではなくUpToDateをもともと使っていたという背景もあったりするので、この論文からUpToDateのほうが素早く情報に辿り着けるという結論をだすのは早計かなと思います😇😇



高頻度で更新されており、最新のエビデンスを確認できる

更新スピードに関しては、UpToDateよりDynaMedのほうが圧倒的に速いという報告があります😇😇

この更新スピードの違いは更新に関してトピックの著者頼みではなく、editorial teamがどれくらい関わっているかが影響しているようです(DynaMedはMcMaster University’s Health Information Research Unitがサポートしている)。EBMの実践においては最新の情報かどうかはやはり重要ですよねえ😇

エビデンスがPICOに沿う形でまとめられている

これもDynaMedに特徴的ですね😇もちろんUpToDateにもエビデンスについての記載はあるんですが、長文で長々と書かれていて読みづらいんですよね…😇対してDynaMedは論文の抄読会で確認するような事項が箇条書きで簡潔にまとめられているんですね😇

こちらはHFrEFのページで、Management→Medications→SGLT2阻害薬のところ。こんな感じで重要なエビデンスをstudy summaryとしてまとめてくれているんですね。

Detailsのところを押すと詳細を確認できます。NNTやNNHなどの定量的な数字も書いてくれています。アブストを読むよりはだいぶ気が利いてますね😇数分で確認する情報としては必要十分かなと思います😇
ちなみにDynaMed levelというのはDynaMed独自のエビデンスのグレーディングのようです😇

著者のお気持ちが排除されている

これもUpToDateとの大きな違いですね😇UpToDateではWe suggest…といった記載が多用されており、(エビデンスを踏まえた)著者の意見がかなり反映されていることがわかります。DynaMedにはこのような記載はなく、客観的な記載のみにとどまっています。DynaMedのスタイルは、ガイドラインや総説を元にした背景情報および先ほど紹介したエビデンスサマリーで構成されているんですね。
君のお気持ちじゃなくてエビデンスが知りたいねん…ていうときはやはりDynaMedしか勝たんですね😇一方でエビデンスの乏しい領域にも切り込んでくれているというのがUpToDateのありがたいところでもありますよね😇

リファレンスの総説が有用、ガイドラインも参照しやすい

これはHFrEFのページですが、必読の総説論文を引用(参照)文献として使っていて、それを下のようにまとめてくれているのでそれを参照しやすいんですよね😇自分がある疾患の総説を読みたいときはまずDynaMedをあたるようにしています。ケースレポートで一般論を述べるための引用に使ったりもします😇
ちなみにガイドラインもUpToDateだといくつかリンクを飛ばないといけないのでDynaMedのほうが参照しやすく、海外のガイドラインを読みたい時もDynaMedを経由することも多いです。

最新のエビデンスをメールで送ってくれる

左上のSpecialitiesのタブを押すとこの画面になり、興味のある領域をフォローするとその領域の重要な最新エビデンスをメールで送ってくれます😇このサービスはUpToDateにはないですね、UpToDate内で領域別の最新エビデンスを確認することはできますが😇
領域名のところをクリックするとその領域のトピック一覧を確認できます。

左上のAlertsというところを押して領域を選択するとその領域の最新のエビデンスを参照できます。

DynaMedを使うには?

結論からいいますと、American College of Physician(ACP)に入会すると特典としてDynaMedが無料で使えるので、その方法がよいと思います😇あ、COIはありません😇
ACPに入会するとACP journal club/journal wiseやAnnals of Internal Medicineが読めたり、ACPの総会参加やMKSAPの購入時などにディスンカウントが受けられたりとさまざまな特典があります😇
年会費は学生は無料、初期研修医/専攻医もたったの49ドルですよ😇その他
の会員は265ドルです😇

こちらに入会手続きで提出する書類がダウンロードできます。内科医でないとダメ
的な記載がありますが総合診療医やプライマリケア医でも大丈夫と聞きました(当時総合診療専攻医だった自分ももちろん入会できました)。

もし無料トライアルを使いたいとのことであれば、こちらのページにあるメールアドレスに連絡すれば60日間無料で使えるようです😇

最後に

いかがでしたでしょうか😇
この記事を読んでくださった方がDynaMedを活用され、それがよりよい診療につながるとしたらとても嬉しいです😇
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました😇

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