ピンクはきっと勇気の色
色にはそれぞれのイメージがある。もちろん、人によって抱くイメージは違うと思う。
数ある色の中でも、“ピンク”にはとても強いイメージがついている。
THEモテ色。可愛いの定番。マイメロちゃん。赤ん坊。桜。
強いイメージがありつつ、たくさんのものが連想される。
個人的にはピンクは好きだ。とってもハッピーな色。人が持つ自然な色のひとつ。
身に付ける、付けないは置いておいて、こんなにも華やかな色は他にはないのではないだろうか。
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昨年から開催しているビューティーイベントmirrorsを先日、「ピンクはいったい誰のもの?」というテーマで開催した。
ピンクの歴史に触れつつ、ピンクにかかるバイアスや思い出をみんなで話したり、日常のメイクにピンクを取り入れる講座もすごく楽しかった。
この中でみんなの話を聞いて、色がもたらすものは楽しい思い出もあるけれど、やはりつらい思い出も多くあるのだと改めて実感した。
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昔から頑固だったので、周りの目は気になるけれど、なるべく自分の好きなもの持ちたい気持ちが強かった。
おかげで周りからは少し浮いていたと思う(少しではないかもしれない)
小学校で使っていたランドセルは一般的な形じゃなくて横型のめずらしいものだったし、高校生で初めて持った携帯は赤やピンクだった。
当時、ピンクの携帯を選ぼうとした時に親に言われた一言が忘れられない。
「本当にピンクでいいの?」
けっこう、グサッときた。でもそのあとにこう言ってくれた。
「あなたが持つものなんだから、一番好きなテンションの上がるものを選びなさい」
この一言でそれを選び取る勇気が湧いた。
今ではピンクが流行色として出てきたら、メンズラインにもサーモンピンクやダスティピンクなど、たくさんのピンクが並ぶ。
でも当時、15年ほど前はピンク=女の子とイメージする人が多かった。
ピンクの携帯を選ぶことに躊躇いが全くなかったわけではないし、母親の一言目に含まれた意味もわかっていた。それでも自分はピンクが好きで、それが自分の手の中にあるのを想像するとワクワクした。
そうしてとってもビビットなマゼンタピンクの携帯をお供に選んだ。
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子どもの頃から、自分の好きなものを選ぶことを尊重してくれた親に感謝している。
これは自分で選んだんだ!と小さく胸を張れる。
好きなものが日常のテンションをこんなにも上げてくれるのだと知れた。
大人になっても、なにかを選びとる時にその気持ちが後押しをしてくれる。
ピンクは派手な色だから、それを身に纏うことへの勇気もいる。
でも、ピンクを選ばない理由が「周りの目が気になるから」「かわいすぎるから」だとしたら、それを纏う自分を一度想像してみて。きっとテンションが上がるよ。
好きな色を好きなように。
誰かのためじゃなく、それぞれのために。なんの躊躇いもなく優しく選びとることができる世界になっていくといいなぁ。
最近ゲットした可愛すぎるピンクアイテムを最後に。いつ履こうかとワクワクしています。