「言葉は心をつくっている。」~ことばを大切に~

大学生だった20年ほど前に、
「すべての教師は国語教師でなければならない」という言葉と出会った。

私たちはおおよそ、日本語をあやつって日々を過ごしている。
言葉を介して、感情を整理したり、交流したり、知識を定着させたりしている。

もっというと、言葉が心をつくっている。
いいことがあったとして、それが「うれしい」とする。
その「うれしい」は、「心が躍る」ような気持ちなのか、「心穏やか」な感情なのか、その状態は人それぞれ。
逆に、いやなことがあったとして、その感情を様々に言葉にして表すことのできる人はその感情を整理して落ち着けることができる。「むかつく」しか言葉を知らない人間はその感情のもっていく方向がわからず、暴力などの反社会的な行動に及んでしまうものだ。

言葉は心そのものである。そう考えると、私たちは言葉を通して知識を得、言葉を通して心を育てているのだ。

かくいう私も小学生の時は加藤茶の真似をしてう○こち○ち○とかよくいってた。まったく意味のない言葉だけど、おもしろくてしょうがない。笑いを生み出すこともまた、言葉の力だと感じる。

そうしたことをすっかり忘れて、毎日を生きることに一生懸命なりすぎた私は言葉の力を軽視し、周囲と自分の心を痛めつけてしまっていた。仕事に行けなくなり、2週間あまり休んでしまった。自分が発している言葉が、自分すら傷つけたのだ。このことについては、もう少し気持ちが整理できたら書き残そうと思うが、今は言葉が生まれるのを待ちたい。

そこで、もう一度、言葉の力を踏みしめていくために、自分の思ったこと、考えたことを残していこうと思う。言葉の力を使って心を平らかにし、未来に向かって歩いていきたい。

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