情報を正しく取得することの大切さ

パリオリンピックの熱戦が続いている。
今回のオリンピックでは、SNSの書き込みが大変に物議を醸している。その中の一つが、ジェンダーの問題である。

ボクシングの女子に、明らかに体格の違う選手が出場した。相手選手は二発顔面にパンチをくらった時点で棄権した。身の危険を感じたのだろう。
これをSNSでは、トランスジェンダーが女子競技に参加している。と、当該の選手を批判する風潮が起こった。
かきこみだけを見ると、たしかに男性のようないかつい風貌の選手が女性のみ参加できる種目で金メダルを取ったように見える。これが正確な情報なら書き込みも納得できる。

しかし、実際にはこの選手は女性として生まれ、女性として生きてきた、生物学上もれっきとした女性であったというのだ。筋力量が明らかに多い体格や男性らしい風貌も、もともと女性ホルモンが少ない体質のためであった。何かしらの欠乏症にあたるとのことだ。もしこれが本当のことであるなら、トランスジェンダーうんぬんという書き込みは的外れどころか逆の性差別である。

どちらの記事が本当なのか、もう少し調べればわかるのかもしれないが、そういったことは私は興味はあまり少ないし、今書いている文章の目的から外れるので省略。私が言いたいのは、情報というものはきちんと調べていかないと大変なことになるということだ。

ことに、SNSではこうしたミスリードを生みやすい。一喜一憂してはいけないことはもとより、自分自身が誤った情報を拡散しないようにすることが何より大切である。

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