言の葉を紡ぐ人は景色も一緒に連れてくる(闘病1日目)

普段私のインスタグラムの右端に明かりは灯らないしかし、この日は違った。
「えええ、大丈夫!?」
「何でも持って行くから言ってや!」
緊急入院することになったストーリーをあげたからだ。
心配してクレメンス5世で載せたわけではない、決して。

それでも嬉しかった。心配しつつも明るくボケてくれる人、普段はふざけてるけど真剣に支えてくれる人、そして大学時代の先輩方(このお2人はいつも綺麗な言葉を紡がれる人で、憧れます)、絶対治るから!と強い言葉で励ましてくれる親友。

そんな中、私のストーリーを1番最初に見た人は元カレだった。元カレと言ってもランクがある。
乗り換え駅で見る化粧品やノーブランドのカバンが並んでいる雑貨店以下の元カレも居れば、輝かしい思い出、まさに人生の彩(いろどり)だった元カレもいる。元カレも多種多様なのである。

私のストーリーを最初に見たのは、後者の彩(いろどり)元カレであった。もうそれは随分と昔のことなので時代も価値観もiPhoneの後ろに付く桁数も変わっているが、変わらない情やヒューマンラブは目に見えずとも残っていると思っていた。私の人生の基盤は彩くんが作って、彩くんの人生のピースも私によって形作られていると思っていた。
でも彼からはなんの反応も無かった。
私が緊急入院して足が動かなくなっても何も思わないのか~と思うと、意外にスンとした気持ちになった。全てを悟った勘のいい(ガキは嫌いでもある)みちは、この入院を機に全て捨てちゃおうとも思った。
確かにそこにあったはずなのに、次に行ったら店が変わってしまっていた、なんて事は私の生まれの京都でもよくある。しかし、思い出の店がキラキラの金平糖屋になっていたりした時の気持ちと同じだった。

ただ価値のない事に足踏みをしても時間の無駄なのであっさりと前に進もう。感謝を胸に今、さぁ、旅立とう!まるで小学校の卒業式みたいな気分だ。
とは言いつつメンタルof入院中なこともあり、悲壮感で少し雫を落としちゃったけどもう平気。
大事にしてくれる人だけを大事にしましょう音頭を踊ります。

そんなこんなで、結節性紅斑を発症しあれよあれよという間に立てなくなり四日がたった32歳女の最初の記録です。
2年前に顎に入れたヒアルロン酸が発熱と共にめっちゃ痛くなりました。人工物は耐熱性ひくいぞ!!!

ごきげんよう。


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