黄色い車へのノスタルジー?あるいはメランコリー?3/12NEW
昨日、一昨日と、黄色い車や黄色い自販機が気になっていた。
黄色い車や自動販売機などを見ると、セリカリフトバックの黄色やカリーナセダンの黄色を思い出す。。。
そのことの整理の意味合いから表題及びカタログからの画像が思い浮かんだのである。
カリーナを中古購入したのが、自分にとって初めてのマイカーであった。
大学1年生時代に先輩の石川さんに送り迎えでお世話になっていたころ、自動車学校へも通い出すことになる。当時の周りは、みんながみんな、運転免許を取って中古車をマイカーとしていた。地理学教室の調査研究には欠かせなかったというのが建前の、学生時代のお話である。
だれの車種とも被らないお気に入りの車を選ぶのがマナーのように思っていた。石川さんのは、白のスプリンタークーペ。小林さんのは、緑のスターレット。澤井さんのは、ベージュのランサー。村田さんのは、カローラクーペ。後藤さんのは・・・失念。これ以上は車種も色も思い出せない。
自分はといえば、セリカを第一候補に検討しようかと、クーペタイプか、リフトバックにするのかまで考え始めていたところであった。
中古車購入は、家族にとって初めてのことであり、なんの知識も経験もない中、頼るのは、中古車雑誌や徳大寺有恒さんによる、かの有名な著作「間違いだらけのクルマ選び」であった。そんな中で、当時の中古車種に明るかった石川さんには、いろいろと相談に乗ってもらった。そんなこんなでいろんな喫茶店への訪問頻度も多くなってマッチ箱も増えていったのだろうと思う。
検討を重ねた結果、セリカリフトバックの黄色。もしくは、カリーなハードトップの黄色。できれば、ツインカムエンジンで。ということになっていった。
早速、名古屋の中古販売店大展示場で、市場動向を見聞した結果、セリカはなくて、カリーナに、という流れになっていったのであった。
なぜ黄色だったのだろう。突飛ないろに今なら思うけれど、かっこよく見えると思う気持ち。派手好きということでなく、周りのだれも乗っていない車種であり、選ばないであろう色であったからだろうか。希少であるが、条件が整うことを願っていたのだが・・・
しかし、諸般の事情により夢物語となってしまった。
結果、2代目カリーナハードトップ1600ST白を父の勤務先の出入り業者である、三菱自動車販売店から中古購入した。
この時の果たせなかったことに対するある種の心残りが黄色い車を見たり思い浮かべたりすると再現されるのかもしれない。
一方で、この白色のカリーナはしっかりよく走ってくれた。大学を卒業して進学のため成果を離れた下宿先でもいっしょであった。およそ4年間ともに過ごして、現地調査にはいつもともにあった。また、地理学教室の同級生3人とともに出かけた東北旅行の貴重な思い出を作ってくれたことを筆頭に、進学後も自宅への往復を始め、遠距離ドライブなどの走行には欠かせない重要な存在となっていた。このようにカリーナを選んだことについては、さまざまな思い出を残してくれた1台目のマイカーとして満足しているのである。この経験からか、2台目のマイカーもカリーナを選んだ。今度は、3代目カリーナの新車で4ドアセダン。ツインカムエンジン2T-GEUの1600GT。黄色は選ばずに。。。パールホワイト。購入先は、三重トヨタ。1台目である2代目カリーナの点検整備からメンテナンスを世話になっていた自然の流れであった。しかしながら、これ以降も、黄色はあっても選んではいない。すべて白が基調となっていく。
いや、現実には選べないというところであろうな。。。
だから、今でも黄色い車にまつわることがずっと気にかかるのかもしれない。
それをカメラ関係のコレクションなどで、想いを回収しようとしているのだろうか。