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GRRと保護猫(ぐるる保護猫部)について
2024/09/22現在、我が家には5匹の保護猫がいます。
この猫たちを飼い主が運営するラグショップGRR(ぐるる)の看板猫とし、ぐるる保護猫部という形で発信しています。
(ショップ運営や保護活動についてはまだまだ勉強中ですので考えが至らない点があると思いますが、その場合はご教示いただけますと幸いです。)
ここでは活動に対する自分の考えを文字に起こしてみました。
保護猫活動を始めたきっかけ
2023年2月28日マンション7階の玄関ドアの前にボロボロの猫が現れました。
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動物が好きで、将来保護動物活動に携わりたいと考えていた私は、実家でも保護猫の飼育経験がある為、自然とこの猫を保護することにしました。
この出来事をきっかけに、出会った野良猫を次々と保護するようになりましたが、予想以上に猫の数が増え、保護が必要な動物の多さに対して、支援の手が足りない現実を痛感しました。
また、北九州に移住してたった1ヶ月後にちゃむと出会い、その後もコンスタントに現れる野良猫の多さ、そして「野犬」の存在を初めて目の当たりにしたことが、私に「今すぐにでも出来ることから保護活動を始めなければならない」という強い思いを抱かせました。出身地の北海道では野良犬を見たことがなく、恥ずかしながら、野良犬が居たのは過去の話だと思っていたのです。
このような出来事に加え、同時期にラグショップの開店を計画していたこともあり、タイミングを合わせて本格的に保護猫活動を始めることに決めました。
現在は、資金や場所、経験の面から、無理なく保護できるのは猫のみですが、今できることから少しずつ進めています。
なぜ保護猫を「看板猫」としているのか
結論から言うと「看板猫」として保護猫を発信するのは、保護猫活動とラグショップ運営を連携させるためです。
詳しくは下記見出し「目標」に記載してありますが、私が目指すのは、寄付に頼ることなく自力で継続可能な保護動物活動です。この目標を達成するためには、活動資金を自ら生み出す仕組みが必要ですが、この仕組み作りは大きな課題でした。その時、同時進行で準備していたラグショップ「GRR(ぐるる)」の開店がこの課題にうまく合致しました。
ショップ運営において私が最も課題としていたのは「宣伝」ですので、その点から見ても、保護猫活動とラグショップを連携させることは、猫を起用した効果的な宣伝が出来るため、有利に働くと考えています。ショップの方向性を「猫好きと猫」に向けた理由もこの為です。
こうして、SNSで保護猫たちを発信する際に、親しみやすさとわかりやすさを重視して使用しているのが「看板猫」という愛称です。
目標
GRRの運営目標は、「自力で継続できる保護動物活動」を実現することです。
直接的な支援に頼りすぎず、事業として収益を上げながら活動を続けることで、信頼性の高い運営を目指しています。
保護活動に関心を持つ方々が支援しやすい方法として、資金や物資の提供が大きな入り口であると考えていますが、近年、悪質な保護動物ビジネスの問題が浮上しています。例えば、保護した動物を高額で譲渡・販売したり、称賛や支援金を得る目的で保健所等から引き出された犬猫が、劣悪な環境で飼育され亡くなっていく事件など、善意を利用した悪質な行為が問題視されているのです。
GRRは、事業で得た収益から透明な収支報告を行うことで、これらとは一線を画し、信頼性を高めた活動を展開していきます。また、資金源をラグショップGRRだけに依存させないよう、YouTubeチャンネル「ぐるる保護猫部」や新たな事業にも挑戦し活動の幅を広げていきたいです。
運営にあたり大事にしている思い
GRRを運営するにあたり、保護動物活動に良くも悪くも関わるすべての人を大切にする事を1番に大事にしたいと思っています。
なぜなら、保護動物活動のイメージをより良いものにし、活動者達の「不幸な動物を1匹でも多く減らしたい」と言う純粋な思いがまっすぐ世間に届くことは、保護動物を取り巻く環境を根本から改善する大きな力になると思っているからです。
現状、2024年に「保護猫活動」と検索をかけると、「迷惑」や「トラブル」という言葉が上位に表示されます。例えば、TNR済みの地域猫が引き起こす糞尿問題や、保護活動者が無断で敷地内に入ることで住民に不快な思いをさせるケースなどなど、保護活動の為という名目で近隣の方に負担をかける場面が存在します。これらの現状は残念ながら活動者自ら保護猫活動全体のイメージを下げ、そのうち活動が行き詰まってしまう可能性があるでしょう。
このような現状を打開するためには、まず自分自身の姿勢が何よりも大切だと感じています。外面的な対応、すなわち近隣やお客様との関係やコミュニケーションを大切にし、尊重を持って接すること。そして内面的には、活動におけるルールやモラルを守ること、心に余裕を持ち自分に正直に楽しむことを大事にしています。動物に関わることを「つまらない」と感じないように、世間に感じさせないようにするのも、活動の継続と成長に欠かせない要素だと思っています。