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【PowerToys】WindowsでもMac風キーバインドに!!【Windows】

テキスト入力・編集を行うときには、“WindowsでもMac風のキーバインドにしたい”というのが今回のテーマです。やりたいことは3つ。

(1) 「Caps Lock」キーに「Ctrl」キーを割り当てる
(2) 「無変換」に【英数】、「変換」「カタカナ/ひらがな」に【かな】を割り当てる
(3) Macの基本的なショートカットを割り当てる

日本語配列キーボード

(1) 「Caps Lock」キーに「Ctrl」キーを割り当てる

こちらの記事をご覧ください。

(2)「無変換」に【英数】、「変換」と「カタカナ/ひらがな」に【かな】を割り当てる

普段はGoogle 日本語入力を使用しているのでGoogle 日本語入力から設定。Windows標準のMicrosoft IMEの設定は後述します。

Google 日本語入力

文字入力ができる状態から右クリック

タスクバーの「A」または「あ」を「右クリック」-「プロパティ」を選択

Google 日本語入力 プロパティ

「Google 日本語入力 プロパティ」-「一般」タブ-[キー設定の選択]-「編集」を選択します。

Google 日本語入力 キー設定

「Google 日本語入力 キー設定」で「全てのモード」の「入力キー」を以下の通りに設定
Muhankan:IMEを無効化
Henkan:IMEを有効化
Katakana:IMEを有効化

Microsoft IME

キーの割当

「設定」-「時刻と言語」-「言語と地域」-[日本語]「・・・」をクリックし、「言語のオプション」を選択
「オプション」-[Microsoft IME]「・・・」-「キーとタッチのカスタマイズ」-[キーの割当]

[無変換キー]
「ひらがな/カタカナ」 -> 「IME-オフ」

[変換キー]
「再変換」 -> 「IME-オン」

[ひらがな/カタカナ]
※変更のやり方がわからなかったのでそのまま

(3) Macの基本的なショートカットを割り当てる

テキスト入力・編集時にMac風キーバインドに割り当てたい理由は普段使っているEmacsのキーバインドに合わせるためです。MacはEmacsライクなキーバインドを採用しているため、これにより似たような操作をすることが可能となります。ただし、既存のWindowsショートカットキーが被るため、ウェブブラウザ(Chrome)のみキーバインドが反映されるようにします。

Keyboard Manager

ショートカットを割り当てるためにMicrosoft PowerToys(v0.85.0)を使用します。まだバージョンが1.0.0にもなっていない実験的なツールです。年々完成度は上っていますが、バグなど不具合があり動作が不安定になることがあります。

例を一つ上げると、Keyboard Managerの[ショートカット]に何か登録した状態で[キーの再マップ]に機能を割り当てるとキーボードからの入力が全くできなくなります。[キーの再マップ]に割り当てた機能を削除し、再起動すると通常通りキーボードからの入力ができるようになります。

「Mac のキーボードショートカット」の「書類に関するショートカット」から変更するショートカットを抜粋しました。

control + F:1文字分進みます。
control + B:1文字分戻ります。
control + P:1行上に移動します。
control + N:1行下に移動します。
control + H:挿入ポイントの左側にある文字を削除します。
control + D:挿入ポイントの右側にある文字を削除します。
control + A:行または段落の先頭に移動します。
control + E:行または段落の末尾に移動します。

なお「Ctrl」キーを割り振ったために潰れてしまったWindowsのショートカットキーを「Win」キーに組み替えます。
Win + a:全選択
Win + f:検索

ついでに「Enter」キーも追加します。
Ctrl + m:Enter

Mac風ショートカット一覧

$$
\begin{array}{|l|l|}
\hline
Key & Action \\
\hline
Ctrl + f & 1文字分進む \\
Ctrl + b & 1文字分戻る \\
Ctrl + p & 1行上に移動 \\
Ctrl + n & 1行下に移動 \\
Ctrl + h & 左側にある文字を削除 \\
Ctrl + d & 右側にある文字を削除 \\
Ctrl + a & 行の先頭に移動 \\
Ctrl + e & 行の末尾に移動 \\
Ctrl + m & Enter \\
Win + a & 全選択 \\
Win + f & 検索 \\
\hline
\end{array}
$$

ターゲット アプリ:「chrome」

Chromeのショートカットが一部使えなくなってしまうデメリットはありますが、これでウェブブラウザでテキスト入力・編集を行うとき、効率的に作業が可能になりました。使えなくなってしまった「ブックマークに登録(Ctrl+D)」を何度も使うときには「PowerToysの設定」から「Keyboard Manager」を無効にすることでデフォルトのショートカットを有効にしています。

あとがき

お気付きかもしれませんが、「PowerToys」の[キーの再マップ]が正常に動作するのならば、(1)と(2)の作業は必要なく全て「PowerToys」内で完結します。私の環境では[キーの再マップ]を割り当てない状態で「Caps Lock」を「Ctrl」に置換は可能ですが、動作が不安定で使い物になりません。

また、2024.10.7現在、スタートメニュー「アプリ、設定、ドキュメントの検索」とタスクバー「検索」に何も入力できない現象が発生しています。ただ、これは普段使わない機能なので今後アップデートで解決してくれることを期待しています。


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