「Caps Lock」キーなんていらない!? 重要な位置に鎮座し続けるほどの価値はあるのか【Windows】
なぜ、「Caps Lock」キーは「A」キーの左に存在するのか?
キーボードで重要な位置に存在する「Caps Lock」キー。なんでこの位置にあるのだろうと疑問に思ったことがある人は少なくないはずです。
"Caps"は"Capital letters"の略で“大文字”を意味します。したがって「Caps Lock」は常に“大文字”入力を維持するため機能で“大文字”入力と“小文字”入力を切り替えるために存在します。
欧米では必要なのかもしれませんが、日本語入力で必要性を感じている人はほぼいないでしょう。
ちなみにEmacsでは以下の標準キーバインディングで大文字・小文字の変換が入力後に可能なのでどうとでもなります。Vimにも同様の機能があります。
Alt + u:大文字
Alt + l:小文字
Alt + c:先頭のみ大文字+小文字
「Caps Lock」キーを「Ctrl」キーに
私はEmacsというエディタをメインで使用しているためテキスト入力をするときには「Ctrl」キーを多用します。そのため、長年「Caps Lock」キーと「Ctrl」キーを入れ替えて使用していました。レジストリ エディター(regedit)から変更ができます。
※変更後は再起動必須
"HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout"で「編集」-「新規」-「バイナリ値」でScancode Mapを作成して以下の値を書き込みします。なお、Scancode Mapを削除すれば、デフォルト状態に戻ります。
※HKLM : HKEY_LOCAL_MACHINE
※レジストリを変更するため不安がある人には、このやり方はオススメしましません。後述するMicrosoft Ctrl2Cap v2.0を利用してください。
ただ最近、「Ctrl」キーが「A」キーの左にある外付け英語配列キーボードを試しに使ってみたら「Ctrl」キーが「Caps Lock」キーに変更されて困ったので「Caps Lock」キーを廃止しました。
また、WindowsだとノートPC標準の日本語配列キーボード(106)から英語配列キーボード(101)に変更するには片方しか選べない上に再起動が必須であったり、出張など外に持ち運ぶことを考えると英語配列キーボード導入は手間なので諦めました。
Macは日本語配列キーボードと英語配列キーボードをシステムが認識してくれるみたいなので、切り替える必要がないのは非常に良いですね。
コマンドプロンプトからレジストリ変更
これらは“管理者”として起動したコマンドプロンプト(cmd)に以下のコマンドを実行するとキーの入れ替えが可能で、バッチファイルから実行するのが簡単です。
※これらの変更は再起動必須
Caps Lock <-> Ctrl(Caps LockとCtrlを入れ替え)
REG ADD "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout" /v "Scancode Map" /t REG_BINARY /d 0000000000000000030000001d003a003a001d0000000000 /f
Caps Lock -> Ctrl(Caps LockをCtrlに置き換え)
REG ADD "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layout" /v "Scancode Map" /t REG_BINARY /d 0000000000000000020000001d003a0000000000 /f
Microsoft Ctrl2Cap v2.0
Microsoftが公開している「Caps Lock」キーを「Control」キーに置き換えすることができるツールです。
Microsoft Ctrl2Cap v2.0
https://learn.microsoft.com/en-us/sysinternals/downloads/ctrl2cap
Ctrl2capファイルを解凍したディレクトリからコマンド"ctrl2cap /install" を実行して、Ctrl2capをインストールします。アンインストールする場合は、「ctrl2cap /uninstall」と入力します。
※コマンドプロンプトは管理者で実行する必要があり、再起動必須
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