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「ドラフト」の文字が怖かった。
2024年10月24日(木) プロ野球ドラフト会議が行われた。
NPB12球団でのプレーを目指す選手たちにとっての運命の日。
私はその「運命の日」がとても怖かった。
ドラフト、の文字に震えていた。
応援している選手がドラフト候補者、と知って。
私は栃木ゴールデンブレーブスで応援している選手がいる。
背番号12 竹本 徹選手だ。
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2日目第2試合 vs北九州戦 先発登板時より
竹本さんとの出会いや、2024シーズンのブレーブスとの関わり方は以前記事に書いているので
お時間があればそちらも読んでいただけたら。
私は野球にも選手たちにも詳しくなかった人間。
2023シーズン、栃木ゴールデンブレーブスでプレーをし
現在は中日ドラゴンズでプレーをしている尾田選手と同じ大学の後輩、ということは頭に入れていた。
しかし、竹本さんを応援し始めるまで、
私は彼が「ドラフト候補者の1人」とは知らなかった。
普段球場で会うブレーブスファンの常連さんたちに教えてもらい、
「ドラフト候補者の1人にいきなり
『登場曲面白いね!』って声かけてるの失礼すぎる🙄」
と絶望していた日もあった。笑
ドラフト候補者、って意識したくなかった。
応援しながらも、頭の中に「ドラフト」の4文字が浮かぶ。
リーグの選抜メンバーに呼ばれ、NPB球団との交流戦に帯同する機会も多かったからこそ
選抜メンバーが発表される度にドラフトの文字が頭をよぎった。
選抜に呼ばれれば、NPB球団を始めとした
様々なチーム、選手たちと戦いたくさんの経験を積むことができる。
その活躍はファンとして本当に嬉しかった。
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しかし、「ドラフト」の4文字が、
私にとっては強いプレッシャーに感じてしまい
応援する事が怖くなっていた時期があった。
私が勝手に意識してるだけであって
本人は目の前の試合一つ一つに集中している。
私のネガティブな気持ちは悟られないように、と
球場では無心でカメラを構え、登場曲のタケモトピアノにあわせ全力コールをする。
しかし、シーズンが終盤に差し掛かり残り試合も少なくなってくると
「ドラフト」の4文字が私を追いかけてくるようで。
1人で勝手にそわそわし、日に日に緊張が増していく実感が湧いた。
と同時に、
私は竹本さんのプレーを本気で応援していて
NPBへの切符を掴み取って欲しい。
という想いがシーズン通して大きくなっていた事に気づいたのだった。
ドラフト前日。
ドラフト前日の23日(水)、
私は毎週通っているチアダンスアカデミーへと
足を運んでいた。
教室に入るや否や、先生の一言目が
「明日のドラフト会議、楽しみですね!☺️」
ああ…そうだよなぁ…
ブレーブスの選手を始め、1人でも独立から指名されたらいいよなぁ…
でも、今受けているアカデミーの24時間後には
ドラフトの結果がすべて出ている状態。
そう思うと「楽しみ」よりも「緊張」の方が大きかった。
「竹本さん…声かかるかなぁ…」
怖くて誰にも言えなかった私の本音が、
いつの間にかぽろりとこぼれていた。
こればかりは結果を祈り待つしかないものだが
応援している私でさえも緊張感がましている状態だということに気付かされたのであった。
運命の日をすぎて。
栃木ゴールデンブレーブスからは
オリックス・バファローズ育成2位指名で
清水武蔵選手が名前を呼ばれた。
ブレーブスが所属するリーグ内からは武蔵選手含め、5人の選手の名前が呼ばれた。
しかし、応援している選手の名前は最後まで呼ばれなかった。
ご縁がなかった、こればかりは仕方がない。
本人の気持ちは本人にしかわからない。
私自身、気持ちの整理がつかなかった。
ドラフト会議って、こんなにドキドキするんだ。
今までは「名前が誰か呼ばれたらいいな〜」と
テレビから聞こえる音声をBGMにしながら
ドラフト会議を待っていたのに。
一晩寝たらこの気持ちも収まるかなぁ。
そう思っていたけども、なかなか気持ちは収まらなかった。
最後は笑顔で。
ドラフト会議の次の日はスポンサーパーティー、
そしてファン感謝祭とスケジュールが続いた。
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スポンサーパーティーは仕事の兼ね合いで遅刻参加。
荷物を置こうとしたら12番の文字が視界に入り、私はそそくさと逃げてしまった。笑
私がスーツを着ていて恥ずかしかった、というのもあるが
ドラフト会議を終えて、未だに気持ちの整理がついていなかった私は
竹本さんに会うのがちょっと怖かった。
パーティー終了後のお見送り、
スマホを盾に動画撮影しながら「ありがとうございました〜」と早歩きで前を通過していく私に
竹本さんは目を合わせながら何度も頭を下げてくださった。
清々しい笑顔で、丁寧に挨拶する竹本さんの姿をみて
私自身の中での「ドラフト」の4文字の向き合い方が紐解けたのであった。
もちろん、来年のドラフト会議も心臓バクバクで持たない気はしてるけどw
1ファンとして、彼のパワーあふれるピッチングを前向きに応援する準備ができた。
目標に向かってまた新たなスタート
ファン感謝祭をもって、2024シーズンは終了。
2025シーズンに向けて、選手たちはオフの間もトレーニングを続けていく。
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オフシーズンもイベントやメディア出演などで
お会いすることもあるとは思いますが
シーズン中に比べたら回数は減ってしまいます。
オフは私も充電期間。笑
目の前の事を楽しみつつ、球春到来を気長に待つことに。
大好きな野球を全力で楽しみながら、
試合では力強く勝負を仕掛けてくる竹本さんのピッチングを
また観られるその日まで…👋