夏休みの最後の日の思い出
みなさんは夏休みの宿題は早く終える派でしたか?それとも最後に焦って追い込む派でしたか?
私は恥ずかしながら、後者のほうで、生徒に夏休みの宿題早く終えなさいなんて、自分のことを棚にあげて言うことはできないのだ……
ちびまる子ちゃんが、夏休みの宿題を最終日に泣きながらやるシーンがあったのだが、あれはまさに私の姿そのものだ。
とくに夏休みの宿題で、中1のとき、8月31日のミッドナイトを越えて、9月1日の朝をうっかり迎えてしまったことがある。
さかのぼれば、31日の夕方に、英語の自由研究ということで、絵本づくりに取り組み始めたのがこの悪夢の始まりだった。
「十二支のいわれ」というストーリーを題材として、英訳したもので、見開きの右ページにイラスト、左ページに英文という配置にした。
ここで、単なる英文では味気ないのではないかと思い、一学期に美術の授業で習ったばかりのレタリング、ゴシック調で英文を書くことにした。
しかし、これが間違いのもとだった…!
レタリングに時間がかかるうえに、あまり小さな文字では不器用な私はレタリングできないので、沢山の紙面を必要としてしまった。そして、改ページするたびに、右ページにはイラストを追加していくので、いたちごっこのように、作業が終わらない。
そしてこの「十二支のいわれ」のストーリーが長い長い。
ふわぁぁぁ~と、さすがにあくびが出たが、提出日は明日。もう引き返すことはできない。
気が遠くなった。何でこんな面倒なことを始めてしまったんだろう。後悔していた。
明日は新学期の始業式で、午前中に帰宅。部活の再登校までは数時間あるから、そこで仮眠をとれば何とかなるか?とか後半のほうは、朦朧とする意識のなかで考えていた。
そして、鳥のチュンチュンの声を聴く流れになってしまった。それにしてもカーテンを夜から閉めきっていたので、朝になったことはそれで気がついた。
次の日は完全に寝不足だったが、やりきって後悔はなかった。友だちに昨日の話をしたら呆れていたようだが、何より新学期でまた会えたことが嬉しくてそんなことはどうでもよくなった。
というわけで、生徒に偉そうなことを言えなくて宿題は、早めに終わらせないと、ちびまる子ちゃん(私)みたいに31日に泣くことになるよ、とだけ老婆心ながら助言するのみにとどまっている。
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